Gride

gettyimages/Atsushi Tomura

ゴルフスイング

miyazoto39

砲台グリーンへのアプローチ、上から攻めるか、下から攻めるか?

グリーンが「砲台」のようにフェアウェイよりも高い場所に位置しているようなグリーンを、文字通り砲台グリーンと呼びます。

グリーンに近づくほど傾斜地からのアプローチが強いられることが多いため、たいへん攻略し甲斐のあるグリーンとも言えます。

そんな砲台グリーンについて説明していきたいと思います。

難度が高いと言われている砲台グリーンとは?

getty

砲台グリーンの名前の由来は、周辺の地面より少し盛り上がっている大砲を構える丘(砲台)のように見えるということからだと言われています。

砲台グリーンは、通常打ち上げのアプローチになるため、ボールを上手く寄せるのが難しくなります。

しかも、傾斜の強いつくりになっている場合も多いので、ボールをきちんと乗せるのも難しく、下りのアプローチやパッティングではグリーンからボールが転がり落ちてしまうこともあるなど、慎重にアプローチやパッティングをする必要があります。

砲台グリーンのグリーン周りは左足上がりになることが多い!

getty

砲台グリーンはボールを乗せることが難しいグリーンなので、確実にグリーンに乗せるための距離感が大事になってきます。

グリーン手前のフェアウェイやラフよりも高い場所にあるため、ゴルファーはついボールを上げようとしてしまいがちです。

そんな意識から、アプローチではすくい打ちのようになってしまうことが多くなります。

特に左足上がりの傾斜からのアプローチになることが多いため、ウェッジのロフトが自然に寝てしまい、想像以上にボールが高く上がってしまってショートしやすくなります。

それでは、砲台グリーンへアプローチする方法を見ていきましょう。

砲台グリーンへのアプローチ、上から行くか下から行くか

getty

砲台グリーンへのアプローチで重要なことは、距離感を間違えないことです。

前述したように、ただでさえボールが高く上がりやすいライなので、手前からだとショートしやすくなります。

逆に、土手を気にして高く上げることを意識し過ぎると、今度は一転してオーバーしてしまいやすくなります。

なので、考え方としては2つあります。

ピンが手前にある場合は、土手の上のほうに低い球でぶつけてボールの勢いを殺し、トロトロと寄せていくという方法が有効でしょう。

ピンが奥にある場合には、あえて高い球で攻めて高さで止めるという考え方です。

いずれの方法にせよ、高低差に惑わされないで狙った距離を打つことが重要になります。

上から行く時のメリットとデメリット

getty

砲台グリーンのアプローチで、上からボールを落としていくショットを選択した時のメリットを見てみましょう。

高さが出るので、着弾してからのランがあまり出ません。そのためグリーンに乗ればボールがこぼれにくくなります。

距離感さえしっかり合っていれば、ピンそばにつけられる可能性もアップします。

逆にデメリットは、距離感を間違えたり、トップしたりするとボールがグリーンに届かずに戻ってきてしまったり、ボールが砲台グリーンの反対側まで飛んでいってしまうことでしょう。

アプローチのほんのわずかなミスが命取りになる可能性もあるので、上から行く時は特に距離感に注意が必要になります。

下から行く時のメリットとデメリット

getty

砲台グリーンで手前に当ててグリーンに乗せるという一見高度そうなテクニック。

しかしボールの勢いさえコントロールできれば、かなりの確率でグリーン上で止められるメリットがあります。

ロフトの立ったクラブで、当てる場所を決めてアプローチをするのがコツです。これができれば砲台グリーンでもグリーンに乗せられる確率がアップしてくるでしょう。

砲台グリーンで下から行く時は乗せられる確率は高くても、寄る確率は少し低くなるのがデメリットです。

とりあえずグリーンに乗ればいい、というのならばコントロールはしやすいのですが、グリーンの傾斜や地面に当ててバウンドさせるとなると、自分ではコントロールできないボールの挙動が出る可能性があるからです。

砲台グリーン攻略のための練習方法は?

getty

砲台グリーンを攻略するためには、とにかく狙った場所にボールを着弾させられるようにすることです。

7番アイアンや8番アイアンで、狙った場所に正確にボールを落とせるよう、練習場で距離を変えて狙ってみてください。

正確にボールにコンタクトさせることと、振り幅やスイングスピードが一定でなければ、上手に下から行くアプローチは難しくなるでしょう。

また上から攻めるアプローチでは、ヘッド位置がブレやすくなるスイングの緩みは禁物。

スイングスピードを緩めないように、一定の感覚でヘッドをアドレスまで戻してきましょう。練習場ではダフってもちゃんとソールが滑ってくれますが、砲台グリーンで上から行くにはこれではいけません。

ヘッド位置をコントロールできるように、ボールの後ろにマーカーなどを置いてボールだけをクリーンにコンタクトして打つ練習をしましょう。

ヘッドコントロールを向上させる練習方法はパター打ち

getty

ボールをフェースにちゃんと乗せてコンタクトさせられなければ、砲台グリーン攻略の可能性が下がってしまいます。

そんな時は、ショートアイアンでパターのように打つアプローチを繰り返し練習しましょう。

アドレスをしたら、肩のストロークでボールを打っていきます。これでアドレスの位置にヘッドを戻してくる再現性が身に付いてきます。

砲台グリーンでも通常のグリーンでも、グリーン周りからカップに乗せていくアプローチの基本は変わりません。

「砲台グリーンだから」と身構えないで、通常のアプローチの技を磨いていけばおのずと砲台グリーン攻略の糸口が見えてくるはずです。

意識を変えて、砲台グリーンを楽に攻略しよう!

getty

砲台グリーンは一見難しいシチュエーションかもしれませんが、まずは冷静に、いつも通りの攻め方ができるか考えてみます。

それが難しい場合は、前項で述べたような攻略法を試してみるといいでしょう。

砲台グリーンでのアプローチ法、低い球で寄せるか、上げて寄せるかの2通り紹介しましたが、実は、圧倒的に「上げる派」が多いそうです。

しかし、どんな状況でも片方のやり方しか使えないよりも、状況によって使い分けたほうが寄る確率が高くなると思いませんか?

今度砲台グリーンへのアプローチという場面に遭遇したら、ぜひこの記事を思い出して、高い球で攻めるか、低い球で攻めるか考えてみてください。