Gride

gettyimages/660885812
getty

ゴルフスイング

宮下芳雄@プロゴルファー

【春ゴルフ対策】強い風に負けないボールはどうやって打つの?

「風が強い日はゴルフにならない……。アゲンストに負けないショットの打ち方を教えてほしい」

そんな風の強い春ゴルフでのお悩みを解決する記事を書きました。
なお、この記事はゴルフコーチ歴15年の私が実際にコースレッスンを行い、その実体験を基にして書いています。

しかし、ゴルフはそんな厳しい自然環境にさらされてもプレイをするスポーツ!

そこで今回はそんな強い風に負けないショットが打てる方法を紹介します。

ではじっくりご覧ください。

スピン量を減らせば風に負けない! 具体的な方法とは?

getty

ずばり、風に負けないショットを打つためにはバックスピン量を抑えましょう!

じつは、風に負けないようにと思いボールを強打してしまうとボールは飛ばなくなり、曲がり幅も大きくなってしまうのです。

その理由は、強打によりボールにバックスピン量が増えてしまうからです。

結果的に打ったボールが吹き上がってしまい、前に飛ばずに上方向へボールが飛んでしまうのです。

当然地面に落ちてからのランも、ほとんどなくなります。

さらにバックスピンが多く掛かってしまうことでサイドスピンも増えてしまい、それがスライスやフックの大きなミスにもなってしまうのです。

そんなこともあり、向かい風に負けないショットを打つためにはバックスピン量を抑えることが大切なのです。

このあとは具体的にバックスピン量を抑える方法を紹介していきましょう。

ゆっくりスイングすればアゲンストに負けない!

getty

通常よりもヘッドスピードを落としゆっくりスイングをしましょう。

この方法はゴルフ経験とは関係なく初心者ゴルファーの方でもすぐにできます。

掘り下げて説明をすると、トップポジションを低くしたコンパクトなスイングをしましょう。

さらに違った方法としては、リズムを2拍子から3拍子へ変更することも効果的です。

これによりスピン量の少ないボールが打てるようになり、結果として飛距離のダウンや大きな打球の曲がりを少なくできるはずです。

グリップを短く握り風対策する

getty

つぎはシャフトを短く握ってスイングをしましょう。

これもゴルフキャリアに関係なくゴルフ初心者の方でも簡単にできる方法です。

グリップを短く握ることによりシャフトがしならなくなり、結果として弾道の低いボールを打つことができます。

ゆっくりスイングしたり、コンパクトスイングだとタイミングが取りにくいという方にオススメの方法ですね!

2018、2019年と2年連続で賞金王に輝いた今平周吾プロのスイングを見てください。

かなりグリップを短く握っていることがわかると思います。

ぜひ参考にしてみてください。

ドライバーではティーアップを低くして風対策する

getty

ドライバーではティーアップを低くして風に負けないショットを打っていきましょう。

ゴルフ経験のある方なら、すでにご承知のようにティーアップを低くすることにより打球の打ち出し角度を低くすることができます。

低くボールを打ち出せることにより風に負けない弾道を打つことができるのです。

さらにボールポジションを通常より右へセットすることで、インパクト時のクラブのロフト角度が少なくなり、同じように打球の打ち出し角度を低くできます。

プロゴルファーのような高度なテクニックを使わないでも風に負けない球筋を打つことができます。

ゴルフもPDCAサイクルをグルグル回そう!

getty

最後はゴルフもPDCAサイクルを回しながら練習をしましょう。

ちなみにPDCAサイクルとはPLAN(計画)→DO(実行)→CHECK(評価)→ACTION(改善)のサイクルを繰り返し行うことで、継続的に業務などを改善する方法です。

今回はこのPDCAサイクルを風に負けないスイング作りに置き換えてみました。

1.PLAN(計画)

風に負けない方法を学び、コンパクトでヘッドスピードを落としたスイングをしてみようと考える。

2.DO(実行)

実際に練習場やラウンドで試してみる。

通常のスイングをしたり、あえて強くスイングをしてボールをヒットしたり、ヘッドスピードを落としゆっくりスイングをしてみる。

3.CHECK(評価)

スイングの仕方により球筋がどう変わるかの違いを体感する。

さらに自分のスタイルには「短く握ったほうが合うな!」とか、「コンパクトスイングは上手く打てない」などのの評価を行う。

4.ACTION(改善)

短く握った長さをさらに短くしたり、コンパクトスイングではなく、リズムを2拍子から3拍子にすることに置き換えたりなどに改善をする。

Gridge読者のみなさんも、ぜひPDCAサイクルをゴルフでも行いフォーム作りをしてくださいね。

そして風に負けない弾道が打てると、風の強いことが多い春ゴルフも間違いなくスコアメイクができるはずです。

では今回は以上です。