ゴルフスイング
アビ
強風下のゴルフ。気をつけることと気をつけてもどうにもならないこと。
ゴルフは自然との戦いという側面もあります。
そんな自然現象の中で、最もゴルファーを悩ませるものと言えば、風です。
強風の日のゴルフ
先日、千葉のとある名門ゴルフ場でのラウンドのこと。
たまたま、ビジターでも、通常ではあり得ないような値段で回らせてもらえるということだったので、平日の有休をもらってラウンドしました。
当日の天気予報は晴れ時々曇りで気温22度という、それだけ聞くと絶好のゴルフ日和だったのですが、瞬間最大風速が15メートル/秒を超えるという、台風並みの強風でした。
キャディさんも
「今日は、過去最悪レベルなコンディションですね」
と苦笑されていました。
雨の日のゴルフを嫌がる人も多いと思います。
個人的な意見ですが、『グリップさえ濡れなければ』という注釈付きで、風の方が厄介だと思っています。
本当に大嫌いです。
私はドライバーもアイアンもスピン量が多く、風の、特にアゲンストの風の影響を受けやすい球筋です。
ひどい時は3~4番手上げないといけないような時もあるし、まったくゴルフになりません。
もうひとつの強敵
この日はさらに、名門ゴルフ場ならではの強敵がありました。
アマチュアのプライベートラウンドでは、めったにお目に掛かれない、13フィートというとんでもないグリーンの速さでした。
それこそ、マスターズが開催される、オーガスタ並の速さです。
ただでさえ吹き荒れる風にラウンド前から凹んでいたというのに、練習グリーンはただただ自信をなくす時間でした。
止まりかけているはずのボールがカップを過ぎてもまったく止まらないし、カップよりも上に付けると、もうどうやったって止まらない・・・。
3パットどころか、4パットすらも覚悟せざるを得ないような、そんなガラスのグリーンでした。
高速グリーンと台風並の強風。
普段はあまり経験することない、2つの強敵と同時に戦わなければいけなくて、わざわざ有休を取ったことを後悔するようなラウンドになりそうな予感でした。
ラウンドスタート
スタート時間が近づき、ティーグラウンドへ行くと、風が止んだように感じました。
1~3番まではOBがないと聞かされていたこともあったので、それで少し気が楽になったのか、序盤の3ホールを終えてパーという最高のスタートでした。
実は、風はまったく止んでなくて、上空はかなり吹いていたと後からキャディさんに聞かされます。
ただ単にティーグラウンドが木に囲まれていて、風を感じなかっただけなんですよね。
風攻略のヒントを得ました。気にし過ぎないことです。
風と喧嘩させながら・・・
風に乗せながら・・・
風の下を潜らせながら・・・
などなど。
普段から常にそういうことを考えて実行しているならまだしも、普段はやったことないような余計なことを計算に入れると、逆に大ケガしちゃいます。
順調なスタートでしたが、初めて迎えたショートホールで、強風の洗礼を受けることになります。
風の洗礼をついに・・・
初めて迎えるショートホールは、185ヤードの池越えで、ちょっと打ち下ろしのホールでした。
私は元々弾道が高いので、打ち下ろしは選択する番手にさほど影響しません。
なので、いつもなら5番アイアンの距離なんですが、この時はフォローの風が吹いていて、どのくらい影響するか分かりませんでした。
オナーだったし、他の方のショットも参考にできず、175ヤードをしっかり打つつもりで6番を持ちました。
感触的には良いショットで、ピンを指していたので、そのままピン側に着弾・・・するはずが、グリーンどころか奥に配置されていたバンカーもオーバーし、危うくOBになりかけました。
6番アイアンでキャリーが200ヤード以上出ていたことになります。
私のショットを見た後、皆さん番手を短いのに持ち替えたのですが、今度は全然距離が足りずに池へと消えました。
私のようなスピン量が多くて弾道も高いショットは、フォローの影響をもろに受けて飛び過ぎ、他の方はそこまでのスピン量じゃないため影響が弱かったということなんだと思います。
風、恐るべし・・・。
風の影響はグリーン上にまで波及
そして、風の影響が出るのはショットだけではなく、グリーン上でも現れます。今回のもう1つの敵です。
13フィートという超高速グリーンにも関わらず、向かい風方向に打ち出すパットは、球足が伸びずに止まってしまいます。
逆に、フォロー側方向へのパットは、とんでもない伸びを見せました。
強風の影響でほとんどパーオンできなかったことも影響し、アプローチでピン近くに寄せられたので、危惧していた3パットは2回に収まり、計33パットで済みました。
まぁ、ショートパットも外しまくったんですけどね・・・。
強風で気を付けるべきこと
本当はいろいろと攻略方法をお伝えしたかったのですが、秒速10メートルを超える風なんて、攻略のしようがありません。
付いてくれたのはベテランのハウスキャディさんだったのですが、こんな風はあまり経験ないということでしたし、お手上げという感じでした。
アゲンストで残り120ヤード地点から、7番アイアンで打たなきゃいけない場面なんて、普段は考えられません。
まぁ、いろんな番手で距離感のイマジネーションを得られた機会だったというべきですかね。
フォローはともかく、アゲンストで心掛けたのはただ1つです。
強振をせずに、大きめのクラブでゆったり振ってスピン量を減らすことでした。
そして、強風下でのスイングはバランスが崩れがちになるのと、リズムが早くなるので、とにかく一定にすることだけを考えて回りました。
それはともかく、風がない日に、あの高速グリーンに挑戦してみたかったです。