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ゴルフスイング

TeruさんGolf

スコアアップに必要な練習、あなたはしていますか?

「ゴルフの練習と言えばなんですか?」

こう聞かれた時、あなたはどんな練習を想像するでしょう。おそらく大半の方が「打ちっ放し」と答えるのではないでしょうか?

では、実際あなたが「打ちっ放し」に行ったとして、どんな練習を行いますか?

おそらくドライバーやアイアンでのフルショットをほとんど、少しウェッジなどでアプローチの練習を行う、という感じではないでしょうか。

しかし、ショットの精度も確かに重要ですが、最もスコアに関連してくる技術というのは「アプローチ」と「パター」であることは明確です。

しかし、それらの練習はきちんと行っていますか、と聞かれると胸を張って「はい」と答えられる方は少ないのではないでしょうか。

さて、今回はそんなアプローチとパターについて考えていきましょう。

忘れられがちな「アプローチ」と「パター」

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誰もが一度は聞いた、考えたことがあるお話だと思いますが、今一度考えてみていただきたいと思います。

例えばスコア100でラウンドする方がいるとします。その時のパッティング回数は38だったとします。

アプローチの打数は各ホールで平均で1回と仮定して、18打だとしましょう。

こう考えると、想定にはなってしまいますが、

ショット=44打
アプローチ=18打
パッティング=38打

という計算になりますよね。

結局アプローチとパターというのは、ショットの数よりも多く打っていることになります。

では、ショットの精度は変わらずアプローチとパターの練習をしっかり行ったと想定してみましょう。

ショットの精度が変わらないのですから、アプローチの打数はそこまで変わりません。

しかし、ザックリやトップなどの根本的なミスが少なくなったということは考えられるので、トータルで15打としましょう。

また、アプローチの精度が上がりカップの近くまで寄せることができた、またそのショートパットを外さないようになったということでパッティング打数は大幅に改善されることが想像されますよね。

各ホールで2パット、1パットが4回まで増やすことができたと想定して、32パットまで減らすことができたと考えましょう。

さて、ではその仮定から考えてみると、

ショット=44打
アプローチ=15打
パッティング=32打

となりますから、合計91打で回れることに成功しました。

これはショットの精度が一切変わっていないことになりますから、例えば少しショットの調子が良く、単純にアプローチする必要が少なかったとなれば、80台は十分に出ます。

これほどまでにスコアに大きく影響を与えるアプローチとパター練習を、あなたはしっかりと取り組んでいるでしょうか?

ショットの精度よりアプローチの精度

(c)GettyImages/Atsushi Tomura

ショットの精度を重要視する方も多くいらっしゃいます。

例えばドライバーを打った後、ボールがフェアウェイにないだけで首をかしげる方もいらっしゃいます。

しかし、アマチュアゴルファーで80台くらいで回るレベルであれば、フェアウェイにある、ラフにある、などはそこまで気にする必要がありません。

そもそも、そこまで気にするようなレベルに達していないからです。

基本的にショットは「コース内にあること」が最も重要なことだと認識しましょう。

あれほど小さいゴルフボールを200メートルも飛ばすというスポーツである以上、狙ったところに毎回毎回打てるほうが異常です。

ドライバーで確実にボールをコース内に置けるティーショット、グリーン近くにまで運ぶことができるセカンドショット、あとはアプローチで乗せて2パットでカップインすればミドルホール(パー4)の場合ならボギーです。

運よくグリーンオンして2パット、もしくはアプローチを上手く寄せることができれば1パットでパーとなります。

つまり、「絶対にコース内に打てる精度」が備わっていれば、どれだけ悪くてもボギーしか出ない、最悪のスコアでも90ということになります。

しかし、この理論を実現するのならアプローチとパターの技術は確実に必要になります。

アプローチの精度こそがゴルフのスコアを良くするにあたって重要なポイントなのです。

練習の見直しを考えて!

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さて、冒頭の質問のお話ですが、ゴルフにおいて今あなたが最も取り組んでいるというのは「ショット」の練習ではないでしょうか?

いや、最も取り組んでいるというレベルではなく、90%以上ショットの練習だという方が多いのではないでしょうか?

確かにショット練習は楽しいですし、自分の思い通りにショットが打てるようになるというのはゴルファーなら誰もが快感に感じることでしょう。

しかし、スコアの半分以下の割合しかないショットばかり熱心に練習するというのはいかがなものでしょう。

それだけでは、「ゴルフが上手くなりたい」「スコアをもっと良くしたい」ということとはイコールにならないのではないでしょうか。

ショット練習は不要ということではありません。

もちろんショットを安定させるということはとても重要な要素ですが、それと同じ、いやそれ以上にアプローチとパターというものがスコアアップのカギを握っているということを再認識していただきたいのです。

どんな練習方法でも構いません。スコアアップを願うならぜひアプローチとパター練習を取り入れてください。