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ゴルフスイング

おっ3

再現性の高い『ループ』スイングで飛距離と方向性を手に入れよう!

バックスイングで、クラブヘッドを外に上げて、ダウンスイングでは身体にグリップを引き付けると、ヘッドは8の字を描くような軌道になります。

この軌道を『ループ』と言います。

写真の、世界ランキングでは最高2位につけた実力者ジム・フューリックは、ループスイングの代表のようなプレーヤーです。

一見すると変則の動きですが、ボールのバラつきが減り、安定した弾道を得るためには有効なようです。

逆ループは危険!

日本女子プロゴルフ協会相談役の樋口久子プロは、男女通じてアジア出身選手初のメジャー選手権優勝者(1977年全米女子プロ)であることはご存知ですよね?

動画を見ていただくとおわかりいただけると思いますが、かなり個性的はスイングです。

バックスイングでは、急激にインサイドに引き込みます。グリップ位置が腰の高さに来ると、そこから伸び上がるようにしながら高いトップに持っていきます。

ダウンスイングは、カット気味の軌道です。外側から遠心力を活かして振り下ろします。

アマチュアには、このスイングはとても危険です。

アマチュアは、バックスイングの始動からインサイドに引き込み過ぎると、トップが極端に低くなったり、手先でグリップ位置を持ち上げるようなトップになりやすいのです。

また、切り返しからすぐにクラブヘッドがボールに向かいやすくなってしまい、理想的なスイング軌道からは程遠いものになってしまいます。

アマチュアに多い! ミスを呼ぶ軌道とは?

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アマチュア、特に初心者と初級者にとても多いのは、剣道の『面』のように、トップから真下にクラブを振り下ろすようなスイング軌道です。

この軌道は、どうしていけないのでしょうか?

試しに、写真のような剣道の『面』の構えでボールに正対してみてください。その状態から、少し前傾した後、上体を右に向けてみましょう。

できましたか?

この状態から『面』をしてみてください。

ボールに当たりますか? 当たりませんよね。

では、また同じように『面』の構えで前傾して身体を右に向けてください。

そこから、ゆっくりとかつ直線的にクラブヘッドをボールの位置まで降ろしてみてください。

クラブは届きますが、軌道はアウトサイドインになり、フェースは開いたままではありませんか?

そして、手元が高く浮いていると思います。

この時のクラブヘッドの軌道は、頭上から見たら『逆ループ』しています。

この状態でフェースを返すことができなければスライス、フェースを返せばフックになります。

いずれにしても、真っすぐは飛びませんし、距離も出ません。

これはまさに、『ミスを呼ぶ軌道』と言えると思います。

逆ループからの脱出!

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『ループ』の動きがわかりやすい、セルヒオ・ガルシア。

ハーフウェイダウンの写真ですが、このグリップの位置を垂直に上げたらトップになりませんか?

実は、この動きは『ループ』スイングのほうがやりやすいのです。

ちょっとシャドースイングで試してみてください。

『ループ』
ややアウトサイドにバックスイング
⇒トップからの切り返しで踏み込みと同時にグリップ位置が真下に落ちる
⇒ハーフウェイダウン(写真参照)ではシャフトと背骨が直角に近い角度を作る
⇒体の回転に沿ってプレーンがスムーズ

『逆ループ』
ややインサイドにバックスイング
⇒早い段階でスイングが詰まるため、手先でグリップを上に持ち上げる
⇒トップですでに余裕がなく、クラブヘッドから先にダウンスイング
⇒ダウンスイングで、シャフトと背骨が交差しない
⇒手元が浮いてカット軌道でインパクト
⇒早く開いてしまい、フォローを大きく取れない

『逆ループ』の動きにいくつ当てはまるものがあるか、スイングを動画収録して確認してみるのも良いと思います。

それが修正したいポイントになります。

『ループ』の動きを実感してみましょう

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世界の青木も、『ループ』スイングでボールを操る名手です。

上体に力みのない猫背のアドレスから、やや外側にバックスイングして、トップから切り返した直後に左足を強く踏み込み、グリップ位置は真下に降ります。ここでクラブヘッドはループを描きます。

この動きがあると、インパクトの際にグリップが浮いてしまうことがありません。そのため、クラブフェースのスイートエリアでボールをとらえやすくなります。

『おっ3』は、この動きを体感する方法を、洗濯物を干す時に発見しました(笑)。

我が家には、室内干し用の物干し竿があります。これを使います!

まずは、竿と肩が平行になるように竿の端に立ちます。そして、竿の上を通るようにバックスイングします。

切り返しで左足を踏み込んだ直後に、竿の上を通ったグリップは、右脇を締めながら背中側に回ります。

この動きを何度か繰り返すと、右脇の絞めがしっかりとして来ると思います。

写真の青木プロも、右の二の腕が、体側にぴったりと沿っています。物干し竿がなくても、何か突起物があると同じように使うことができます。

クラブヘッドの『ループ』で、ボールを内側からしっかりととらえて、飛距離と方向性を手に入れましょう!