ゴルフスイング
セベケン
昭和レジェンドと共通点!?韓国選手の強い訳は「静的」スイングにあり!
韓国女子プロ強いですねぇ~!
申 ジエ選手、2019年フジサンケイレディースの最終日のバックナインで「29」ですよ!
今回は、日本の「黄金世代」が初優勝か! と思っていましたけれど、底力がすごいですね!
なぜ強いのでしょうかね? そのへんを、セベケン的に解明したいと思います。
全 美貞(ジョン・ミジョン)
以前、圧倒的強さを見せていた全 美貞(ジョン・ミジョン)。
アーニー・エルスばりのゆったり大きなスイングから、力みなく繰り出されるショットには、とても安定感がありました。
一時低迷した後、スイング改造を行って、今でもトーナメントで活躍していますよね。
先週の「パナソニックオープンレディース」でも、敗れはしたもののプレーオフにまで残る活躍でした。
それで、どのへんがツボなのか?
韓国選手の多くは、体、ボディー、体幹と言われてる部分が、スイング中とても安定してると思いません?
日本選手のほうが、大きくボディーターンをして、言わば「動的」な感じがする選手が多いです。
この辺に差があると思います。
イ ボミ
最近は、あまり上位に来なくなってしまいましたが、少し前までは、とても強かったですよね!
パッティングで悩んでいるとか、メンタルだとか、いろんな原因があるとは思いますが……彼女のスイングも、どこを切り取っても否がない感じで、その容姿と相まって、とても美しいスイングに見えます。
日本の女子プロに比べても、ゆっくり軽く振っているように見えて、距離も正確性も出ています。
スイング中の、どのポジションでも無理がないので、スローに見えて必要十分なヘッドスピードが出て、正確性も損なわれない訳です。
テレサ・ルー
韓国選手以外でも、体力以上に効率良く飛ばして正確な選手にテレサ・ルーさん(台湾)がいます。
細身ながら、クラブヘッドを巧みに操って切れの良いショットを放ちます。
先に上げた人たちもそうですが、日本選手に比べ、腕やクラブの扱いが上手い!
どこを取っても「静的」な絵になるポジションをキープしているということです。
体の動き自体は、とてもシンプルで、余計な動きをしていないので「軸がしっかりしてるように」見えます。
「体幹がしっかり……」という表現を多くの解説者が使いますが、でしたら胴体の大きな人が有利ですよね! (^_-)
そうではなくて、腕やクラブを振るのに、必要十分な動きで留めているから正確性を損なわず、効率的に腕やクラブヘッドを走らせることができていると、私は見ているのです。
振り返ると昭和レジェンドが!
前述のような「高効率スイング」。
振り返ってみると、昭和のパーシモン&糸巻きボール時代の人たちが、ヘッドの走らない重いクラブで、いかに効率良く正確に飛ばすか? と、創意工夫していた頃のスイングと、とても類似しています。
今は、クラブ自体が軽くなり、ドライバーも長く、ヘッドも大きくなったので、体力任せでビュン! と振っても当たるようになりましたが、昭和の時代は200cc満たないヘッド、43インチ前後の重いスチールシャフトのドライバーを使って打っていたわけです。
その頃の体や腕の使い方を……今、韓国選手がやっているという「温故知新」を、私はデジャヴのように見ている訳です。