ゴルフスイング
おっ3
動き出す前に確認!グリップとアドレス~その3~
背筋力や柔軟性の低下、関節の可動域にも問題がでてきた私『おっ3』。
ローリー・マキロイや、ジェイソン・デイのスイングを美しい! とは思っても、それを真似るのは本当に良いことなのでしょうか?
勝手にシリーズ化の第3弾はアドレスに注目してみました。
この姿で腕前がわかります。
ターゲットを定めて、スッと構えた瞬間にだいたいその方の腕前がわかります。バランスの悪い立ち姿から、きれいなスイングは生まれないからですよね。
復活優勝が期待される現在のタイガー・ウッズのアドレスも、文句なしにバランスが良いと思います。
この「静」の状態の美しさが、「動」に切り替わった時にスピードと正確性に通じるのは必定です。
冬場には都内の有名練習場で、プロゴルファーが打ち込みしている姿を見かける時があります。
体格や筋力、柔軟性は違っても、どのプロの立ち姿も美しいです。
しかし、近年のプロゴルファーは完全に「アスリート」です。トレーニングで身体を鍛え、筋力や柔軟性の維持・向上にかなりのエネルギーを費やしています。
ビールをこよなく愛し、歩くことは極端に嫌うような中年ゴルファーが、そのまま真似ても良いのでしょうか?
ジュニアとシニアは同じように立つのでしょうか?
レッスン書を読めば、皆それぞれの表現で「アドレス」について解説されています。「背筋を伸ばす」「脇を閉める」「お尻を突き出す」etc・・・。
15歳のジュニアと60歳のベテランが同じような形で立てるのでしょうか?
伏臥(ふくが)上体反らしで50センチも持ち上がるジュニアと、座って伸びをしただけで背中が攣(つ)りそうになるシニアが同じ形を目指すということで良いのでしょうか?
答えは「No!」だと思います。自分自身、20代の時のようには立てません。むしろバランスを崩してしまいますし、背中や腰を痛めてしまいます。
しかし、押さえておくべきポイントは必ずあると思います。それはいったい何なのでしょうか?
年齢は違ってもポイントは一緒!!
若いプロゴルファーやジュニアは、アドレスもフィニッシュも柔らかさと躍動感にあふれていて、時にうらやましさも覚えます。
では、熟練の技で湧かせてくれるシニアプロのアドレス時のバランスは、ジュニアに劣るように見えますか? そんな事はありませんよね。
むしろ、自分の身体の状態をしっかりと把握した上で、最適なポジションを押さえているように見えます。
では、押さえるべきポイントは何なのでしょうか?
レッスン書には、「つま先体重」「股関節に乗る」とか書かれていますが、お腹が出ている方、脚力の弱い方、体幹の筋力と柔軟性に難がある方、皆一緒なのでしょうか?
バランスの良いポジションも、顔や体形と同様に十人十色、百人百様だと思います。
個々のベストポジションを探す最善の手段は「素振り」だと思います。
野球少年だった大昔の気持ちを思い起し、10分でも素振りをすること。
漫然と振るのではなく、動き出しやすいポイント、最後までバランス良く振れるポイントを探しながらアドレスすることを意識します。
次回は、素振りの際に気を付けていることを具体的にまとめてみたいと思います。