ゴルフスイング
経理部ゴルフ ジン
平均パット数の目安はどれくらい?シングルになる人のパット数は?
突然ですが、皆さんはご自分がラウンドした時にパット数を数えますか? 自分のパット数は周りと比べて多いほうなのかな、少ないほうなのかなと気になるところですよね。
実はこの1ラウンドあたりのパットの数が30回を切るようになると、それだけで簡単にシングルプレーヤーになることができます。
パット数が少ないということはパター以外のショットからも影響します。
20メートル以上のロングパットが残ってしまうのはグリーンへ乗せたショットが悪かったからですし、逆にアプローチが上手くいけば簡単に1回のパットで入ることもあります。
このようにパット数を減らそうと意識することは、パットはもちろん、ショットやアプローチ、そしてゴルフの組み立て方にも意識を向けるきっかけになります。
もし、あなたが「良いスコアで上がりたい」という気持ちが本当に強くなった時には、一度はこのパット数に意識を向ける時期は避けて通れません。
ゴルフにおいて、スコアアップをこれ以上簡単に、少ない時間で達成できるおいしい要素は他にない! といっても過言ではないからです。
ではさくっと、内容を見ていきましょう。
レベル別、平均パット数の目安は?
ドライバーの飛距離には敏感で、自分の飛距離は225ヤード、いや、230近くいってるのでは……と5ヤード刻みに気にしている方は多いのですが、パットの話や打数になると気にしていない方が多いです。
でも一度パット数にこだわってみるのも面白いですよ。
最終的にはパット数は30パットを目標にしたいですが、レベル別の目安としては、トータルの目標スコアに40%を掛けたものとなります。
細かいことは考えずにこれだけで十分です。
110切り 44パット
100切り 40パット
90 切り 36パット
80 切り 32パット
75程度 30パット
ちなみに、日本女子プロゴルフ協会のデータによると2019年度の1ラウンドあたりの平均パット数上位ランキングは以下の通りです。
1柏原明日架 28.6545
2鈴木 愛 28.7901
3森田 遥 29.0383
4佐伯 三貴 29.1079
5渋野日向子 29.1144
6申 ジエ 29.1279
「え? 有名女子プロで30パット切るかどうかじゃ、アマチュアにはどう見ても30パットはハードル高い!」と言われそうです。
いえいえ。彼女たちが仮にアマチュアのようにグリーンを外して、毎回グリーン近くからアプローチをしていれば、ほとんど寄せてからワンパットで限りなく18ホールでパット数は18打に近づきます。
このため、パーオン率(規定打数のパーより2打以上少ない打数でグリーンオンすること)とパット数は大きく関係しています。
例えばですが、一例を挙げればこんな形になると思います。
パーオン率 0%ならパット数は22
パーオン率30%ならパット数は26
パーオン率60%ならパット数は30
アマチュアと同じようなパーオン率なら女子プロレベルは「25パット」くらいが比較すべきパット数でしょう。
ここまでレベル別にパットの数を見てきましたがいかがでしょうか? 大事なのはあまり意識していなかったパットの数に意識が向く、ということです。
平均パット数を減らすためには? どれくらいの努力が必要?
さて、上記した通り100を切るレベルだとパット数は40回。女子プロは25回。上級者と言われるシングルプレーヤーになれるレベルはそのちょうど中間くらい、33回くらいというところでしょうか。
では40回前後のパット数を30パットに近づけるのはどれくらい大変でしょうか?
これ、実は大して大変ではないのです。
「パターは、ドライバーやアイアンなどのショットに比べて短時間の練習であっという間に上達できます」
断言できますが、打ちっ放しに週1回行って練習している人が、練習時間の半分をパターの練習に変更したら、遅くとも1年以内にシングルプレーヤーレベルの腕前にはなります。
そして一度パターのコツや感覚をつかんでしまえば、自転車の乗り方と同じように急に下手になることはありません。
これがスコアアップのためにパット数を意識することをお勧めする理由になります。
血のにじむような努力が必要になるのは、40回→30回に近づける努力よりも、30回→25回に近づけるほうです。
実際に筆者の例では、1時間~2時間程度パターだけに集中して練習した時期がありました。
その練習を10回程度行ったでしょうか。きちんとパターの練習をしたと言えるのはその練習をした数ヶ月間だけです。
早いうちに、40回→30回に近づけるパター練習の時期を終わらせてしまえば、その後ゆっくりショットやアプローチの練習にも専念できますからお勧めです。
3パットの撲滅も、1メートルを確実に決めることもできない
パッティングをする上での心構えや気持ちの面についても触れていきます。
よくゴルフ雑誌や、ゴルフ教材などの見出しで「3パット撲滅」「1メートル以内は必ず入れる」というようなものを見かけます。
しかしこれは不可能です。プロゴルファーの方やトップアマの方とラウンドをしても、3パットをしたりショートパットを外したり普通にしています。
このため、ポジティブに考えてみれば、100切り、90切り、シングルプレーヤーを目指すためにそんな覚悟を決める必要はないでしょう。
逆に「3パットは絶対しない!」と意気込んで迎えたラウンドの1番ホールから3パットすることのほうが多いです。ですので、もっと気楽に構えて大丈夫です。
必要になってくるのは、確率を少しずつ上げることと、気楽に楽しんでやること。
そして自分なりの工夫だけです。
まとめ
今回の「パット数に関する話について」内容をまとめます。
1.飛距離やスコアでなく「パット数を意識」すると面白い
2.アマチュアのパーオン率では、プロは25前後のパット数
3.これに対して30パットに近づけることを意識しよう
4.30パットへの努力はショットに比べて大変ではない
5.一度練習してしまえば忘れない基盤になる技術となる
最初にパターの練習を一定レベルまで終えてしまうと、スコアも安定してラウンドも楽しくなります。あとはショットの練習やラウンドそのものを思う存分楽しんでください!
次回は、4や5に関して、どこでどのような練習をするのが良いのか具体的に書いていきたいと思います。
ではまた。