Gride

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ゴルフスイング

宮下芳雄@プロゴルファー

乗せたい!寄せたい!ショートアイアンの打ち方

「ショートアイアンが上手く打てない……。ショートアイアンが左へ引っ掛かる! ボールが上がり過ぎて距離感が合わない」

そんなお悩みにお答えします。

この記事を書いている私はゴルフ歴34年、プロテストに合格して20年、ラウンド/コースレッスン歴14年ほどです。

【本記事の目次】

・ショートアイアンのフォームで気を付けること
・左へのミスはボールの位置で直す!
・ボールの上がり過ぎはフリップに注意する!
・その他、ショートアイアンで気を付けたいこと

ではさっそく見ていきましょう。

ショートアイアンのフォームで気を付けること

実は、ショートアイアンだからと言って特別な打ち方はしません!

つまり他の番手と同じイメージでスイングして大丈夫なんです。

ただしショートアイアンは打ったボールをグリーンへ乗せたいクラブでよね。

そのためには方向性を重視した打ち方をする必要があります。

具体的には以下の2つのことに気を付けていきましょう。

1.フルスイングをしない
2.フェースの向きに気を付けてスイングをする

フルスイングをしないことについて、具体的には80%くらいの振り加減でスイングをしていきましょう。

ふだん100ヤードくらい打つとしたら80ヤードくらいの振り加減に抑える感じでOKです。

この80%の振り加減により「フェース開閉のタイミングが整う」「ミート率がアップする」「スイングのバランスが崩れない」などスイングの安定性を高めることができます。

さらに方向性を高めるためには、フェースの向きをチェックしながらスイングをしていくことも重要です。

具体的には腰の高さでフェースの向きを確認してみてください。

理想は前傾角度とフェースの向き(角度)を同じにすることです。

ただし、フックなど左へのミスが多い人は、理想の角度よりフェースの向きを空へ向けましょう。

反対にプッシュなど右へのミスが多いケースでは、フェースの向きを理想より地面へ向けるようにしてみて確認をしてください。

すごく単純な方法ですが、効果絶大です。

左へのミスはボールの位置で直す!

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ショートアイアンのボールの位置はセンターから右へセットしましょう。

なぜなら、これによりフェースが閉じてインパクトしにくくなるからです。

これにより、左へのミスが多いショートアイアンの方向性を整えることができるのです。

少し掘り下げて詳しく説明します。

スイング中にクラブフェースは開閉しながら軌道の上をなぞるように動きます。

つまりセンターより右へボールを置くことにより、フェースが開いてインパクトしやすくなるのです。

こう書くと「フォームが原因で左へ行くのでは?」「ボールの位置を変えるのが不安だ」と思う方もいるはずです。

たしかにフォームが原因で左へミスしてしまうこともありますが、意外にボールの位置を直すだけで方向性が整うことをレッスンしている現場で経験しています。

さらにボールの位置を変える不安については、繰り返し練習をして慣れれば不安を取り除くことが必ずできます。

加えて、ボールを右へセットすることにより、ボールの上がり過ぎを抑える効果もあります。

ショートアイアンは、もともとボールが上がりやすいこともあり、ショートしてしまう距離感のミスを犯しやすいクラブです。

それをボール位置を右にすることで予防することができるのです。

中にはボールの高さは上がり過ぎないとか、ボールは上がるけど飛距離が出ないことは感じないという人もいるでしょう。

そんな方は、ボールの位置は通常通りで大丈夫です。

ボールの位置を右に置いても改善できないときはフリップに注意する!

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ボールの位置を右へ置いてもボールの上がり過ぎが変わらない人は「フリップ」が原因です。

ちなみに「フリップ」とは、ハンドファーストの逆のような悪い動作が手首に生じてしまうことを言います。

もっと詳しく説明をすると、インパクトゾーンでスイングの支点が手首になってしまいクラブのロフト角が本来より大きくなってしまうのです。

当然こうなってしまうとボールは通常より高く上がり過ぎてしまうのです。

そしてこのフリップは、ダウンブローやアームローテーションを身に付けることで解決することができます。

詳しくは下の記事を参考にしてみてください。

その他、ショートアイアンで気を付けたいこと

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その他にショートアイアンについて気を付けてほしいことを書きます。

・クラブを短く握る

とてもシンプルではありますが、短く握ることでクラブが振りやすくなり、結果としてスムーズなフォームでショットを打つことができます。

スムーズに振れると、当然ミスショットを打つ確率も低くすることができます。

・膝を曲げてアドレスをする

その理由は、ショートアイアンの長さに合わせて小さく構えることが大切だからです。

そのためにはアドレスで膝を曲げて、重心を低くした状態でスイングをすることが重要です。

・前傾を深くして構える

これもシャフトが短いショートアイアンを上手く打つためのポイントです。

特に、ボールの頭を打ってしまうトップのミスが多い人は、これを意識するだけでミスを抑制できます。

その理由は前傾を深くすることで上から下へ腕を振り下ろす動作がやりやすくなるからです。

・練習では長いクラブとショートアイアンを交互に打つ

実戦的なスキルを身に付けるために、長さの違うクラブを交互に打つ練習を行いましょう。

実はショートアイアンだけを繰り返し練習すると、ショートアイアンは上手く打てても、他のクラブが上手く打てなくなることが多々あります。

通常のラウンドではショットのたびに、長さが違うクラブを使います。

そのために、練習でも1球おきに長いクラブとショートアイアンを交互に練習をしてほしいのです。

これにより実戦的なトレーニングをすることができます。

今回は以上です。

ではまた次回Gridgeでお会いしましょう。