ゴルフスイング
アマゴルファーさる
アプローチのミスを減らす最も重要なワンポイントは何?
ゴルフのスコアメイクには、50ヤード以内のショートゲーム(アプローチショットとパッティング)の精度がモノすごく重要です。
しかし、アプローチが苦手という初心者ゴルファー、アベレージゴルファーは多いと思います。
アプローチの苦手意識を払拭し、寄せワンを手繰り寄せるために、最も重要なワンポイントをお教えします。
目次
アプローチはスコアメイクの要
ティーショット、セカンドショットがいい感じでグリーンの近くまで来たものの、そこから4打、5打叩いて、上がってみればトリプルボギーなんてことは、アベレージゴルファーには日常茶飯事。
グリーンエッジまで5ヤード、ピンまで20ヤードのアプローチでチャックリやってカラーにも届かない、トップしてグリーンを通過、またまたトップで“往復ビンタ”……。
これらを繰り返していては、スコアはまとまりませんよね。
特にショートアプローチは、とにかく1打でグリーンに乗せたいものです。
最もメンタルが出るのがアプローチ
しかし「乗せたい!」「寄せたい!」そんな思いがミスを呼びます。
そして何度かミスを繰り返すうちに、すっかり苦手意識が脳にすり込まれ、ウェッジを構えただけでまともに当たる気がしないという心理状態に陥ることになります。
特にこれから向かう冬場のゴルフでは、グリーン周りの芝が薄くなって夏場よりもミスが起こりやすくなり、苦手意識が芽生えるきっかけになりますので、注意が必要です。
実は私も2年くらい前の冬場に、ショートアプローチがまったく上手くいかなくなり、いわゆる「アプローチ・イップス」になってしまったことがありました。
アプローチ・イップスから一発で脱出したある方法
その時は近所の打ちっ放し練習場に行って、とにかくキャリー30ヤード以内のアプローチショットの練習に時間を費やしていましたが、マットの上でさえダフリとトップを繰り返し、とにかく上手くいきません。
どうにもこうにもラチが明かなくなった時、あるふとした行動によって、目の前がパァッと明るくなり、一発でイップスからの脱出に成功したのです。
その時やったのは「今までよりかなりゆっくり振る」でした。
キャリー30ヤードくらいのアプローチですから、9時~3時くらいのハーフスイングです。
テークバックをとにかくゆっくりにし、上げた速さと同じくらいゆっくりした速さのイメージで、クラブヘッドを下ろして、ボールにコンタクトさせてみたところ、ボールはきれいな弧を描いて30ヤード先に飛んでいったのです。
その後、その練習を繰り返したところ、何度やってもボールはきれいな弧を描くようになり、やがてコースでも同じことができるようになりました。
「ゆっくり上げて、ゆっくり下ろす」たったこれだけで、アプローチ・イップスは消えたのです。
ダウンスイングで減速してはダメ
「ゆっくり上げて、ゆっくり下ろす」と言っても、決してダウンスイングでスピードを緩めているわけではありません。
トップでの切り返し以降、クラブヘッドは加速しながらインパクトを迎えないときちんとボールをとらえることはできません。
しかし、アプローチでは大きな加速は必要なく、上げた速さと同じくらいのイメージで下ろしたくらいでちょうど良いということなのです。
一方で、大きく振り上げたクラブヘッドを、下ろし始めよりも減速しながらインパクトすると、たいていはフェースの芯にボールは当たりませんし、当たっても距離のコントロールができません。
では、距離の打ち分けはどうやって調節するのが最も簡単でしょうか?
距離感はスイング幅で調節する
「ゆっくり上げて、ゆっくり下ろす」は変えずに、テークバックでクラブヘッドを上げる高さ、つまりスイングの幅によって距離を作っていくのが最も簡単な方法です。
同じクラブでも、ボールが飛ぶ距離はインパクト時のヘッドスピードで変わるわけですが、だからと言ってヘッドスピードを意識してスイングしなくても、小さいスイング幅よりも大きなスイング幅のほうがインパクトのヘッドスピードは自動的に速くなるものなのです。
したがって、「ゆっくり上げて、ゆっくり下ろす」同じリズムのスイングで、どれくらいのスイング幅だったらボールは何ヤード先に飛んで行って止まるのかを、頭と体で覚えることによって、アプローチの距離を打ち分けられるようになります。
そしてそんな距離感を作るには、キャリーだけでなくグリーン上でのランまで見られるシミュレーターでの練習が最適です。
アプローチを得意にすれば、スコアも一皮むける
以上「アプローチのミスを減らす最も重要なワンポイント」は「ゆっくり上げて、ゆっくり下ろす」でした。
アプローチが得意になると、寄せワンが増えてスコアがまとまります。
アプローチを得意ショットにして、ベストスコアを更新しましょう!