ゴルフスイング
Luke
パターの距離感をつかむ新発想の方式とは!?その2
こんにちは、Lukeです。
その1で紹介したパッティングの距離感をつかむ新しい考え方。
『パッティング換算法』と名づけた新発想のパッティング理論です。
今回は、いよいよ具体的な距離感についての『換算方法』を説明します。
驚くほどに上手くいく『パッティング換算法』
その1で説明したように、皆さんが本来持っているパッティングの距離感は、実際のグリーンの速さよりも強めの人がほとんどでした。
そこでここからは1つの基準として、「自分の感覚の5歩」で打ったボールが「実際の10歩」まで転がっていたと仮定して説明を進めます。
考え方としては、「自分の感覚の5歩」が「実際の10歩」なので、「実際の5歩」を打つためには、「自分の感覚の2.5歩」になるということをインプットしておいてください。
これが『パッティング換算法』の考え方の基本です。
そこで今度は、「実際の10歩」を打つためには「自分の感覚の5歩」、「実際の15歩」を打つためには「自分の感覚の7.5歩」になることを理解して、練習グリーン上でその通りの距離感で打ってみてください。
初めて試す人は「そんなふうに上手く換算できるの?」と思うはずですが、人間の感覚とは優秀なもので、試してみるとほとんどの人がバッチリと距離感が合ってしまうのです。
新方式をマスターする第2ステップ
ここまでの説明で『パッティング換算法』の基本がわかったと仮定して、ここからは実戦的な方法を説明します。
まずは練習グリーンの中に、「上りの5歩」の距離を設定します。
そのコースのグリーンに多く現れるような、ハッキリと上りだとわかる傾斜を選んでください。
その上り傾斜の中で、「実際の5歩」が「自分の感覚の何歩」になるのかを測定します。
先に仮定した、平坦な場合の『換算した距離感』が、「実際の5歩」に対して「自分の感覚の2.5歩」だったので、おそらく上りの場合は「3歩~4歩」くらいになるはずなので、ここでは仮に「3.5歩」とします。
つまり、「上りの実際の5歩」は「自分の感覚の3.5歩」ということになりますね。
同様の方法で下り傾斜を『換算』すると、「下りの実際の5歩」は「自分の感覚の1.5歩」というように、数字が上手い具合にはまっていきます。
これで「実際の5歩」に対して、平坦が「自分の感覚の2.5歩」、上りが「自分の感覚の3.5歩」、下りが「自分の感覚の1.5歩」という『換算する基準値』が決まりました。
あとはこの『基準値』をベースに、カップまでの距離に対して『換算』していけばOKです。
例えば「下りの20歩」が残ったなら、5歩の4倍なので、「自分の感覚の1.5歩」を4倍にして、「自分の感覚の6歩」で打てば、不思議なくらいにバッチリと距離感が合うようになるのです。
応用編でどんなグリーンにも対応できる!
次は応用編を説明しましょう。
実際のラウンド中には、「上りの5歩から下りの10歩」という具合の難しい複合傾斜の場面が現れますます。
こんな難しい場面でも、『パッティング換算法』なら大丈夫です。
先に説明した例から、「上りの5歩」は「自分の感覚の3.5歩」、「下りの10歩」は「自分の感覚の3歩」なので、3.5歩と3歩を合計して「自分の感覚の6.5歩」で打てば、まるで魔法のように難しい複合傾斜にも距離感が合ってきます。
もっと難しい場面として、「上りの15歩の中に1メートルの急な上りの段がある」場合を考えてみましょう。
この場合、「上りの15歩」は「自分の感覚の10.5歩」(3.5歩×3倍)ですが、そのままでは急な段を上る時に勢いがなくなってショートするので、その急な段に合わせて、たとえば2歩分を『足し算』してみてください。
……と、このように『換算』すると、この場合は、「自分の感覚の12.5歩」で急な段を上りながら、しっかりと15歩まで届くようになります。
また、下りの中に段がある場合は、今度はその段に合わせて『引き算』しておけば、上手い具合に距離感を合わせることができますよ。
その数値の『加減の具合』は少しの経験で適切に設定できるようになります。
難しいのは最初だけ、まずは気軽に試してみましょう!
今回説明した『パッティング換算法』はいかがだったでしょうか?
1回読んだだけでは難しいかもしれませんが、その原理さえわかれば、あとは2~3回程度ラウンドすれば馴染めると思います。
人間の感覚は、このように数字に置き換えると非常に正確だということに驚かれることでしょう。
僕がアドバイスしている2人の女性は、この『パッティング換算法』がとても合っていて、初めてのコースや久しぶりのコースでも安定して70台~80台で回れるようになりました。
もしかしたら、女性のほうが直感的なので、この方法が合っているのかもしれませんね。
もし計算が苦手な人でも、一度試してもらって『換算法』の原理を感じてもらうと、その後にたとえ『換算』をしなくても、今までよりも「上り」「下り」に対する感覚が磨かれていることを感じてもらえると思います。
あまり難しく考え過ぎずに、一度試してみましょう!
※もう一段上の応用編として、芝目への対処方法がありますが、こちらは説明が長くなり過ぎるので、興味のある人は、こちらの記事をご覧ください。