ゴルフスイング
レッスンプロ・クラフトマン 河野
70歳になって飛距離が落ちたので入門します。(その6)
こんにちは。
レッスンプロ・クラフトマンの河野です。
今回のお話は、「70歳になって飛距離が落ちたので入門します。(その6)」です。
短いクラブでヒンジ打ちの練習
z様は、今までとまるで違う打ち方をさせられて戸惑っているようですが、私から見ますと、順調にヘッドスピードを上げて来ています。
今回は、z様だけではありませんが、今までヒンジ(スナップ)を積極的に使って来なかった方に、ヒンジの使い方を覚えるのに効果的な練習方法をお伝えします(当然z様にも行っていただきました)。
三角コーンの上にボールを乗せ、そのボールをヒンジとわずかな腕振りで打つ練習です。
布団叩きを使った練習
ヒンジの使い方は、テークバックで手首を手の甲側に90度近く折り、インパクトまでに甲側に折れている手首を手のひら側に戻す動きです。
短いクラブなのでボールに良く当たります。
そして飛び出すボールの勢いに皆さん驚き、ヒンジの効能が良く理解できます。
当店(ビッグキャリーゴルフショップ)では、短いクラブを使って練習をしてもらいますが、この様な特殊クラブは手に入らないと思いますので、身近にある物(簡単に手に入る物)で、同じようなヒンジを使う練習をご紹介します。
100円ショップで売っている「布団叩き」とスポンジボールで代用できますので試してみてください。
左足の軸と壁を実感するための練習
次に体の正面で打つ練習です。
右足を後ろに大きく引いたアドレスを取ります(左足体重90パーセントです)。
そのアドレスのまま、出前持ちスタイルのトップを作り、打ちます。
しっかりと、最後までヒンジを使い右腕を首に巻き付けるフォロースルーを取ります。
この形で、左の壁を作ることと、左足が軸になるスイングを覚えます。
マイク・オースチン
初めのうちはゆっくりと打ちます。慣れて来たら70パーセントくらの飛距離が出るくらいしっかり打ち、左の軸と壁を感じてください。
初めのうちは強く叩けませんが、慣れて来ると左足の軸と壁と頭が動かなければ強く叩けるということが実感できると思います。
振り子も動かない場所があるからオモリが安定して速く振れるのです。
体を無理に捻ったり、体重移動を意識するよりも安定して打つことができます。
マイク・オースチン(515ヤードを飛ばし、ギネスブックに載っているプロ)も次のように言っています。
「飛ばそうとして腰を回転させようとするが、人間の腰は回転させるようにはできていないので、腰を回転させる動きを続けると、腰痛を引き起こし、やがてツアーからいなくなる」
マイク・オースチンは、キネシオロジー(運動機能学)の学位も持っている異色のプロです。
レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。