ゴルフスイング
おっ3
飛ばしの常識が変わった!?体重移動の意識は不要です!
世界記録となるレギュラーシーズン通算本塁打868本を記録した王貞治さん。
王さんと言えば、『一本足打法』を思い起こす方が多いと思います。
完全に左足に体重を乗せて、そのパワーをボールに効率よく伝えることを狙いとした打ち方だと思います。
強靭な下半身の筋力と、比類のないバランス感覚あっての打法です。
ゴルフでも、練習の一環として『一本足打法』もどきの練習をすることはあります。また、『体重移動』という言葉もレッスン書では良く目にします。
しかし、ゴルフの場合は『体重移動』の意識を持たないほうがスイングはスムーズになると思います。
必要なのは軸ブレのない回転です
フィギュアスケートの紀平梨花選手は、トリプルアクセルを得意としています。
トリプルアクセルは、前向きで踏切り3回転半回って後ろ向きで着氷します。
当然のことながら、回転するスピードはとても速いです。軸ブレをしないように両腕を体に引き付けて、きれいに回転しています。
ゴルフはクラブを持つので、腕を引き付ける訳には行きませんが、高速回転が求められるのは同じだと思います。
では、高速回転に『体重移動』の要素は必要なのでしょうか? 答えは、一部“イエス”ですが基本的には“ノー”です。
一部“イエス”の『体重移動』とは?
ゴルフのスイングは回転運動と散々言っていますが、身体を回転させるためには『体重移動』しています。
これは左右に身体を揺さぶるような『体重移動』ではありません。
以前に『お尻は重要!お尻の筋肉の使い方、お尻の回転のさせ方を考察する』というタイトルで投稿しましたが、お尻の回転運動に伴って足裏で前後の『体重移動』を感じると思います。
この『体重移動』は“イエス”です。
これがなければ、お尻は回転しません。
この『体重移動』は、両膝はなるべく動かさないようにしてお尻を回転させると自然発生的に生じるものです。
飛距離と体重の相関関係が変わって来ました
昔の日本の女子プロで『飛ばし屋』と言えば、ポッチャリ体型の方が多かったと思います(失礼……)。
これは『体重移動』によって飛距離を得ようとしていたことが理由と思います。
クラブやボール、そしてスイング理論の進化により、今は飛距離を得るためにウェイトアップする必要がありません。
身長175センチ、体重73キロのロリー・マキロイが軽々と300ヤードオーバーのビッグドライブを放ちます。
飛距離を生むのは、『体重』ではなくなりました。
より速い回転の源となる『筋力』と『柔軟性』こそがビッグドライブの原動力です。
体重をボールにぶつけるのではなく、軸ブレのない回転の速さが飛距離を生みます。意識的に『体重移動』をすることはもう不要のようです。