ゴルフスイング
Taddy Bear
前傾を安定させるために内外腹斜筋の筋力をアップさせる!
前傾を保つための方法はいろいろあり、筋力を高めることもそのひとつ。
といっても、筋肉を必要以上に付けてムキムキになる必要はありません。
大切なのは筋肉が持つ筋力です。
今回、紹介するのは内外腹斜筋の筋力をアップさせるカンタンな方法。
前傾に効果があるだけでなく、ウエストが引き締まってくびれのある身体も作れます。
下半身から上半身までバランスの良い筋力を身に付ける!
スイングは全身の捻転運動なので、筋肉の持つ力、筋力も全体のバランスが大切です。
したがって体を動かすための筋力も、一部が特化しているとバランスを保てず安定したスイングが期待できません。
しかし筋力って、付きやすい部位と形成しにくい部位があるんですね。
たとえば下半身では、スイングに必要な太腿内側の内転筋やお尻の大殿筋などは、“キング・オブ・トレーニング”といわれるスクワットで鍛えることができます。
しかし上半身で筋力が付きやすいのは上腕二頭筋などの腕回りや大胸筋などの胸回り。
もちろん、これらの筋力もスイングには欠かせませんが、前傾にはあまり必要ではありません。
前傾に役立っているのは体幹で重要な腹筋、それも内外腹斜筋なのです。
内外腹斜筋ってどこ?
腹筋、と聞くとどうしても正面のシックスパックを想像しますが、内外腹斜筋は正面ではなく脇腹にある筋肉です。
内外腹斜筋は脇の下から骨盤までつながっており、外側と内側の筋繊維が逆向きで構成されているのが特徴、つまり外側が伸ばされている時は内側が萎縮する仕組みになっています。
役割は体幹の回旋や屈曲(前方に曲げる運動)、側屈(左右に曲げる運動)を担っています。
この役割を見れば、前傾だけでなくスイングに欠かせない筋肉であることがわかりますね。
でも困ったことに、内外腹斜筋はもっともぜい肉が落ちにくく、また筋力が付きにくい部位でもあるのです。
一般的な腹筋を鍛える方法では腹直筋、つまりシックスパックが優先されて内外腹斜筋が鍛えられるのは後回しになってしまいます。
したがって内外腹斜筋に特化したトレーニングやストレッチをやったほうが効果的です。
鍛えるならハードなバイシクルクランチ!
内外腹斜筋の筋力を付ける方法は自宅でカンタンにできます。
少し強めに筋力を付けたい人はトレーニング、前傾を維持するだけの筋力で十分という人はストレッチにしましょう。
ではまずトレーニングから。
筋力アップに有効な方法のひとつにバイシクルクランチがあります。
体を仰向けにして両足を拳1個分上げ、その状態のまま両手を頭の後ろで組みます。
続いて左肘と右膝、次に右肘と左膝を付けるくらいの気持ちで交互に体を捻ります。
膝と肘を付けようとする際、反対側の足はできるだけ伸ばしましょう。
交互に行うことで筋繊維が逆の内腹斜筋と外腹斜筋の両方を鍛えることができます。
これを1セット15回とし、3セットを目標に続けます。
かなりハードなので無理しないでくださいね。
ストレッチで柔軟な筋力を!
次にストレッチ。
内外腹斜筋に効果的なのはツイストストレッチです。
床の上に座って足を伸ばし、上半身を90度の角度で起こします。
次に右足を曲げて左足の外側に回したら上半身をゆっくり右側に捻ります。
ゆっくりと呼吸して約10〜20秒ほどキープしたら、次は足を変えて反対側。
注意点としてはスイングと同じく、できるだけ頭の位置を動かさないようにしましょう。
トレーニング、ストレッチのどちらにも内外腹斜筋を鍛える方法がいろいろあるので、試しながら自分に向いている方法を見つけてください。
これからの季節、薄着になるとお腹回りはどうしても目立ちますね。
今から取り組めば前傾がより安定するだけでなく、引き締まったくびれも手に入れることができますよ。