ゴルフスイング
toheartandbodyjoy
ダフりやトップをなくし飛距離を伸ばすために大事な筋肉は?
大阪で筋肉ロックを緩める整体院を25年開いています。
強くて安定感のある球を打つためには、いいアドレスが大事です。
いいアドレスの基本は、股関節から曲がっていること。
股関節から曲がるためのポイントは、大腰筋の柔軟性です。
今回は、この大腰筋のお話をしたいと思います。
目次
まずは、ポスチャーを確認しましょう!
飛距離と方向性を両立させるために大事なことは、股関節から曲げることというお話を、前回させていただきました。
膝が曲がり、腰が落ちたようなアドレスでは、強く安定感のあるボールは打てないということは、おわかりいただけたでしょうか?
股関節から曲げることで骨盤が前傾し、背筋が伸びます。
しかし、背筋を伸ばすことを意識し過ぎて、出っ尻のような姿勢になってしまうのも良くありません。
背中が軽く反ったほうがいいという場所は、背中の下のほうだけです。
あくまでも、「骨盤が前傾していることによって、腰が軽く反っている」というのがいいのです。
前回のお話はこちら↓
「ダフリやトップをなくし、飛ばせるアドレスをつくるポイント!」
伸ばす場所を間違えると逆効果!
背筋を伸ばすことを意識し過ぎると、背中の上のほうまで伸ばそうとしてしまうことが多いので注意しましょう。
なぜなら、背中の上のほう、肩甲骨の辺りまで力が入ってしまうと、肩甲骨を後ろに引いて(内に寄せて)しまうことになります。
すると、アドレス時とインパクト時の、体とボールの距離が変わってしまいます。
つまり、インパクト時には、遠心力で腕が下に引っ張られるので、肩甲骨は腕に引っ張られて外に開きます。
ですから、アドレス時から腕の重みで肩甲骨が開いているほうがいいのです。
これができるようになると、「ボールを凝視しないと当たらない」ということではないとわかるようになります。
なぜなら、ゴルフの上手い人は、目隠ししていてもちゃんと打てるからです。
大腰筋の役割、ちゃんと理解してますか?
大腰筋の仕事は、立っている時に腰椎(背骨の一番下から5つの骨)を前弯(ぜんわん・前に反ること)させることと、骨盤を前傾(前に傾く)させること。
いわゆる猫背にならずに、背筋がピンと伸びるような姿勢を作る筋肉です。
あとは、股関節を曲げる働きです。
両脚で立っていて、大腰筋を縮めると体は前に倒れます。
ゴルフのアドレスでは、大腰筋がとても大事な役目を果たしています。
股関節から曲がり、自然に骨盤が前傾し、腰が軽く反っているプロのようなアドレスをするには、大腰筋がとても大事な役目を果たしています。
鍛えることよりも、まずは柔らかくすること!
ここからがとても大切なポイントで、一般的に言われていることと反対のことを言います。
一般的には、このような姿勢を取れない原因の一つとして「大腰筋が弱っていること」が挙げられます。
そして、「大腰筋を鍛えましょう」というキーワードは、スポーツだけではなく、ダイエットなどの話題にもよく出てきます。
ところが実際は、「大腰筋は弱っているのではなく硬くなっている」ことのほうが多いのです。
そして、硬くなっている筋肉を鍛えようとしても、とても効率が悪いのです。
なぜなら、硬くなっている筋肉は、柔軟性と共に弾力(収縮力)も失っているからなんです。
筋肉を強く鍛えられるようにするためには、筋肉を収縮させる必要があります。
「筋肉を収縮させることで筋繊維を軽く傷つけ、24~72時間の休息の後、またトレーニングをすることで超回復というものが起こり、筋力がアップしていく」というのが筋力トレーニングです。
ところが、硬くなった筋肉(私たちは「筋肉ロック」と呼んでいます)は収縮する能力が落ちているので、筋トレをしても上手く筋繊維を傷つけることができないのです。
弾力(収縮力)を失っていると、筋肉(力)トレーニングをしても筋力がアップしていきにくいのです。
身体のことを理解すると、練習効率を高めることができます!
また、筋トレには「筋肉トレーニング」と表現されることもあるように、筋肉を上手く効率よく使えるようにするためのものもあります。
ゴルフ練習場での練習は、筋肉を鍛えてクラブを振る力を鍛えること、そして、ボールを打つための筋肉の能力を上げることという意味合いがあります。
硬くなって収縮力が落ちている筋肉の状態では、筋肉が上手く使えないのでいいフォームを体に覚えさえることも難しくなります。
せっかく一生懸命練習しても筋力は付きにくいし、スイングのフォーム作りにも効率が悪いというのでは、残念過ぎますよね?
一生懸命練習する前に、柔軟できちんと収縮する筋肉を手に入れることが大事、ということはおわかりいただけたでしょうか。
次回は、「強くて安定感のある球を打つために大事な筋肉」、大腰筋が硬くなっているかそうではないかを確かめる方法と、硬くなっている筋肉を自分で柔らかくできる方法をお教えしますね。