ゴルフスイング
レッスンプロ・クラフトマン 河野
スイングがこんがらかってしまっているt様のお話(その4)
こんにちは。
レッスンプロ・クラフトマンの河野です。
今回は、スイングがこんがらかってしまい、スイングが分からなくなってしまったt様の4回目のお話です。
t様は、アウトサイドインのスイング軌道です。
そのためフェースが開くとスライスするので、手をこねて、フェースを返して打つと、左に引っ掛けます。
しかし、インサイドアウトに振るのは、プッシュスライスしそうで怖くて振れません。
こんがらかった問題は、少しずつ解いていくしかありません。
時間は掛かりますが、問題点を解決するために丁寧に解説していきます。
山岳コース
レッスンが始まってから2ヶ月経った頃、t様から電話がありました。
t様「先生、来週断れないゴルフが入ってしまいました」
私「コースはどこですか?」
t様「〇〇ゴルフ倶楽部という山岳コースです。私以外皆サラリーマンなので、基本土日のゴルフですから、安くプレーできる場所は山岳コースになっちゃいます」
私「今のt様は、決して良いスコアは出ませんよ」
t様「分かっていますが、大事な友達なので行きます」
私「t様の良くないところの一つに、体の使い過ぎでいろいろなミスを併発する点があります。ですから、極力体を使わないで手打ちに徹してみてください」
t様「手打ちでは、飛びませんよね」
私「今回は山岳コースということで、平らなライはないと思いますので、体を使わずに手打ちに徹して確実なミートをしてみてください。それと、50ヤード以内のショットになったらレッスンで覚えたイントゥストレートでのハーフスングで対応してラウンドしてみてください」
また110台のスコアでした
ラウンドの翌日、結果の報告が電話でありました。
t様「昨日も、相変わらず110台のスコアでした」
私「何か良いところはありましたか?」
t様「100ヤード以内を何回か、イントゥストレートで打ちましたが、真っすぐに飛んだ球が2、3発ありました」
私「そうですか」
t様「でも、飛びません」
私「飛ばしは、良いスイングを作り上げてからと思っていましたが、次回は飛ばすために叩く練習をしましょう」
t様「そうですか、ぜひお願いします」
イスに座って打ちます。テークバック
その週にレッスンを受けに見えましたので、叩く練習をしました。
椅子を用意して、t様に椅子に座ってもらい、私がティーアップしたボールを打ってもらうドリルです。
下半身が使えませんので完全な手打ちです。
イスに座って打ちます。フォロー
何発か打ってもらい、慣れて来た頃合いで強く打ってもらいます。
私「もっと強く打てますか?」
t様「はい」
全力で十数発程打ってもらいました。
私「どうですか、思い切り叩いた感想は?」
t様「息が上がりました。こんなに叩いたことはありません」
私「撮ったビデオを確認してみてください。良いスイングですよ」
t様「本当ですね。良いスイングです」
このスイングが、下半身を土台として使うスイングです。
韓国流のベタ足スイングに近い理論ですよ。
当面このスイングを目指してスイングを作りましょう。
このスイングならコンパクトでリピータブルできれいですよ。
t様のこんがらかってしまったスイングが、きれいに生まれ変わる道筋が見えました。
次にt様を書かせてもらう時は、ベストスコアの更新の顛末です。
レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。