ゴルフスイング
PAR RUSH 01
スコアアップのためのレイアップ、本当に正しいのですか?
スコアを良くするためには、無理をせずに、様々なハザードを避けてプレーすることが必要だと言われます。
私も、なかなか100が切れないというプレーヤーに同じようなアドバイスをすることがあります。
しかし、スコアを良くするためにハザードを避けて、レイアップ(刻む)という考え方は、本当に正しいのか?
今回はこのことを考えてみましょう!
目次
そもそも、レイアップとは何でしょうか?
まず、レイアップというショットとは、どのようなことなのかを考えてみましょう。
用語の解説としては、「グリーンまでの距離がある場合などに、次のショットが打ちやすい安全な地点に刻むこと」を言います。
「自分のショットの飛距離を照らし合わせて、リスクマネジメントをして、番手を短いものにして手前に打つこと」です。
例えば、ロングホール(パー5)の2打目で手前が池などの場合や、ミドルホール(パー4)の極端に長いホールで、グリーン手前に池などがある場合などです。
また、ライの状態が悪い時なども、レイアップの判断をすることがあります。
(レイアップをする例)~グリーン周りをバンカーが取り囲むホール
具体的な例を考えてみましょう!
例えば、ティーショットがそこそこの当たりで、フェアウェイの良いところに行った場面で、2打目はまだ190ヤード程度残っている。
グリーンは周りをバンカーに囲まれていて、花道はほとんどない、というケースで考えましょう。
このケースで、バンカーが得意な方は、何の問題もなくピンを目指して、ショットしていくでしょう。
この方は仮にバンカーに入っても、無難に脱出する自信がありますから!
しかし、バンカーをハザードだと考えれば、特にバンカーが不得意な方には、レイアップを勧めるでしょう。
バンカーに入れてスコアを崩さないように、徹底してバンカーを避けるようにする、ということです。
この時に使用するクラブは、絶対にバンカーに届かないクラブということになります!
方向性を間違ったら、レイアップの意味はない、レイアップはショットの正確性が必要!
しかし、この例で途中にもフェアウェイバンカーがあったとしたら、どうなるでしょうか?
せっかくレイアップしたにもかかわらず、方向をミスしてフェアウェイバンカーに入れてしまったら、何のために刻んだのかということになりませんか?
★レイアップするというのは、一定のショットの方向性をコントロールすることができることが、その前提になった考え方です。
また、それだけの方向性を正確に打てる方なら、花道やバンカーを避けて、安全なところに持っていくショットが打てるのです。
もちろん、長いクラブでもそれは可能でしょうね。
レイアップするのであれば、短いクラブで徹底してレイアップするが、大事なのは方向性!
こうして見てくると、短いクラブで徹底してレイアップすることになりますが、残りの距離を考えること、そしてレイアップで大事なことは、距離以上に方向性ということになります。
ハザードを避けてレイアップする時には、これを徹底することと、次打ができるだけバンカー越えなどにならないような所へ運ぶことが必要です。
残りの距離は、できるだけフルショットで打てる距離に運びましょう。
中途半端な距離のアプローチで、バンカー越えでグリーンを狙うような場面になったら、そのアプローチをバンカーに入れてしまうリスクが出てきます。
それなら、最初からバンカーに入れたほうが良いということにもなりますよね!
グリーンの花道や次のショットを考えることが、レイアップの完成につながる!
★レイアップする際には、花道または次打がバンカー越えにならない場所を狙うことです。
★さらに、残り距離をしっかりと考えてレイアップするようにしましょう!
漫然と短いクラブを持って、ただショットするだけというのは、正しいレイアップではありません!
次のショットを考えてレイアップするすることが、正しいレイアップと言えるでしょう。
従って、まだビギナーの域を出ないゴルファーに、ただ単にハザードを避けるため、ということだけでレイアップさせることは、正しい場合と間違っている場合があると思います。
★このレイアップの判断は、決して一律ではなく、ゴルファーの力量とその場面により決定されるべきものだと思います。