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PAR RUSH 01
「スコアメイクで大事なのは我慢すること!」ご褒美のパーチャンスを信じて待つ!〜“新ラウンド日記”第14回
難しい名門コースでは、簡単にパーが取れずに、スコアを崩すことが少なくありません。
まずは、ボギーペースを基本に、パーでいくつ潜って(※)いけるかが、スコアメイクのポイントです!
※潜る……通常はスコアがイーブンパーよりも少なくなることを指すが、転じて、目標スコア(ボギーペース)よりも良くなること
ところが、パーが取れずにダボ(ダブルボギー)が簡単に出てしまいます。そうなると、焦って連続ダボなどということにもなりかねません!
ここでいかに我慢できるかが、最終的なスコアメイクにつながります。
今回は、スコアメイクのために「我慢すること、ご褒美のパーを待つこと」を再認識したラウンドをご紹介します!
目次
戦いの舞台は「紫カントリークラブ・すみれコース」です!
千葉県野田市にあるこのコースは、来年2020年の、男子日本オープン選手権大会の開催コースです!
付近には千葉カントリークラブ・梅郷コースもあり、名門コースが多いエリアです。
この「すみれコース」は、林間コースでありながら、適度な傾斜と距離もあり、とても難しいコースです。
コースには、フェアウェイにも微妙な傾斜があり、決して平坦なコースではありません!
レギュラーティーからは、アウト3168ヤード、イン3125ヤード、トータル6293ヤードと、一見短く感じますが、アップダウンで距離を稼げない上に、グリーンが砲台になっていますので、ヤード表示以上に距離があります!
アウトコースよりもインコースのほうが難しく、アウトから回るのではあれば、前半に少しでも貯金をしておきたいというのが、スコアメイクのポイントになります。
※まだ、2020年の日本オープン開催前ですが、すでに3年後の2022年の日本女子オープン開催も決定しています。
アウトコースよりもインコースのほうが難しい! できればアウトで少し潜って貯金をしておきたい!
この時期のラフはとても厳しくて、ラフに入ってしまうと、まったくのノーチャンスになります。
ティーショットは、飛距離を落としてでもフェアウェイに置くことが、スコアメイクの絶対条件になります。
5番を終わって4ボギーで、ボギーペースに対して、1つ潜っている状況でした。
フェアウェイを外したのは1ホールのみで、そこを辛うじてボギーでしのぎました。6番のパーチャンスのあるショートホール(パー3)を無難にパーで終えて、2つ潜りました。
キャディーさんは、ほぼ1打ごとに豊富な選択肢から的確なアドバイスをします!
7番ロングホール(パー5)は、494ヤードのやや右にドッグレッグしていくホールです。
ティーショットは、フェアウェイやや左目に打っていければベストです。このホールの難しさは2打目から始まります。
ところどころにあるフェアウェイの木を避けながら、グリーンを狙っていくことになり、的確な判断がスコアを左右します。
キャディーさんに、「2打目はどこへ打てば木が邪魔になりませんか?」という質問をしたところ、「あそこへ打ちましょう! 距離は170ヤード」と言われました。
まだ、200ヤード以上ありますが、長いクラブを持たせません! リスクを考えてのアドバイスでした!
ほぼ狙い通りでしたが、やや左のフェアウェイで、傾斜のライでした。
ここからの3打目が少しダフって手前のバンカーに入り、これは出すだけで乗らずに、今日初めてのダボになりました!
これは想定外でした。しかし、まだ、ボギーペースからは潜っています。
ここでバタバタしないこと、しのぎどころだと感じました!
幸いにも、次はショートホールだったので、丁寧に攻めた結果パーで通過し、最終9番も2打目をグリーン脇のエッジまで運んで、寄せワンのパーで、前半を42とし3打潜りました。
1打ミスすると、キャディーさんが攻め方をアドバイスしてくれる〜決して無理をさせない!
後半は、ダボ、ボギーで苦しいスタートとなりました。
この先、12番のロングから連続ミドル(パー4)の14番まで、とても難しいホールが続き、インコースの正念場を迎えます!
まず、12番のロングは距離は465ヤードと短いですが、ピンポイントで攻めていかないと大叩きがある難しいホールです。
ティーショットがわずかにラフに入り、4番ユーティリティの2打目は少しダフって、フェアウェイですが距離が出ないミスショットでした。
ここでのキャディーさんのアドバイスは、途中の障害となる木の先のフェアウェイを狙うというピンポイントなものでしたが、上手く打てました。
そして4打目は、ウェッジのフルショットの距離となり、バンカー越えですが、ピンそばの感触がありました!
約75ヤードをピン左1.5メートルにナイスオンです。このパーパットを沈めて、2打目のミスを帳消しにする、寄せワンのパーでしのぎました。
このパーは、プレーヤーの技量を踏まえたキャディーさんの的確なアドバイスによるもので、無理せずにボギーでも良しと、丁寧に攻めた結果でした!
こうしてプレーしていると流れが良くなり、パーのチャンスも巡ってくる!
この日は、12番の寄せワンでのパー奪取のように、無理せずにキャディーさんのアドバイスを聞き、その通りの攻め方でプレーを続けました。
後半もダボを叩くことはありましたが、決して無理にパーを狙いに行くことなく、キャディーさんと相談して、フルショットできる距離が残るように2打目のクラブを選択する場面も多くありました。
すべてを寄せワンではありませんでしたが、この攻め方で、パーを取ることもできました。
その結果、後半は44で回ることができました。
アマチュアは、ちょっとしたミスでダボが出てしまいます。それを無理に取り戻そうとすると、またダボやトリプルにつながります。
スコアメイクの基本は、「我慢すること、流れが来るのをじっと待つ!」を再認識したラウンドでした!