ライフスタイル
Nick Jagger
ピンフラッグ、雲、高い木、水面……風向きは2か所以上でチェックする!
ゴルフコース内に吹く風は、ゴルファーたちの判断を迷わせる厄介なものです。
ゴルフは自然との闘いと言われますが、しっかり風を読んで、残りの距離に対して最良なクラブ選択をしたいものです。
基本的にはピンフラッグの向きを参考にするが…
ショットを打つ場所(自分がいる場所)とピンフラッグが同じ向きの風であれば、基本的にその情報は信じていいのですが、極端な例では打つ場所がフォロー、ピンフラッグ付近がアゲンストということもあります。
最も風の影響を受けるのはボールの落ち際なので、グリーンを狙うショットであれば、ピンフラッグのなびく方向を参考にするところですが、その情報が必ずしも正しいとは限りません。
基本的には、まずピンフラッグの向きを参考にしますが、林に囲まれ、風が回っていることも多いのです。
雲の流れを見てみよう
風の判断に迷いが生じたら、空を見上げてください。
雲が浮かんでいれば、その流れる方向を参考にします。
もし雲がなかったら、そのホールで一番高い丘、もしくは一番高い木を探してください。
ホールの一番高い場所にある木の揺れ方を確認するのです。
その木とフラッグの向きが同じ方向なら、フラッグの風向きは正しいと決めつけていいでしょう。
しかし木とフラッグの向きが違う場合は、グリーンが周囲の山や林に囲まれているため、風が回っていると考えられます。
こんなときはボールとグリーンの間の木を見て、風向きを判断しましょう。
一番正しいのは高い場所を流れる風ですので、いつも空を見る習慣をつけておくといいでしょう。
1か所の風向きで判断しない
アマチュアは、プロの影響かもしれませんが、その場で芝をちぎって、パラパラと芝の流れる方向だけで風向きを決めつける傾向がありますが、その行為はあまり意味はないかもしれません。
林などがなく、風がホールを抜けているようなときは、プロも芝をちぎったりしますが、それ以外は高い場所を見ながら素振りをしているはずです。
もちろん、その場で感じる風も参考にしますが、決して1か所だけで判断せずに、必ず2か所の風向きを見て、最終決断をしているのです。
また、空を飛んでいる鳥の羽ばたきも判断材料になります。
ほとんど羽ばたかずに、グライダーのようにスーッと流れるように飛んでいるときは、その方向に風が吹いているのです。
反対にバタバタとしっかり羽ばたいているときは、向かい風に向かって向かい飛んでいるのです。
他にも池の水面のさざ波などで風向きを知ることもできます。
これら複数の“情報”から風向きを読み取り、クラブ選択や狙いどころの判断に役立ててください。