ゴルフスイング
レッスンプロ・クラフトマン 河野
史上最強のゴルファーに学ぶ、インパクトは「木こり」のイメージ!
こんにちは。
レッスンプロ・クラフトマンの河野です。
今回のお話は、「飛距離を出すための工夫・史上最強のゴルファーに学ぶ」です。
PGA歴代最多勝利82勝のサム・スニードは、きれいなスイングでしかも飛ぶ、その基礎となったのは少年時代に経験した「木こり」でした。
その、斧の使い方を参考にして練習をしてみてください、というお話です。
インパクト
ゴルフの飛距離はいろいろな要素により決まります。
一番に考えられるのは、ヘッドスピードの速さです。
しかし、同じヘッドスピードでも、飛ぶ人と飛ばない人がいます。
フック系の方とスライス系の方では、同じヘッドスピードでも相当の飛距離差が出てしまいます。
私が、ドライバーでストレートで打つのと、フェードで打つのでは、およそ20ヤードの違いを計算して打ちます(フェードのほうが飛びません)。
ただ強く打っても20ヤードの飛距離を余計に出すことは難しいと思います。
つまり、スライス系の方は、強く打つことより、正しいインパクトを作る練習をしたほうが良いということになります。
フェース面を斧の刃と見立ててボールを打つ
正しいインパクトとは、ボールに当たる時にフェースが目標を向いていることです。
スライスをしてしまう方は、インパクトの時にフェースが開いてしまっているのですから、それでは真っすぐに飛びません。
「インパクトの時にフェースが目標を向く」ことを最優先にして練習をしてみてください。
その良い練習としては、「木を斧で切り倒す」イメージで打つといいでしょう。
フェース面を斧の刃と見立ててボールを打って見てください。
スイングの常識と言われていることをすべて無視をして、ひたすら「インパクトの時にフェースが目標を向く」ことに専念をしてみてください。
ナチュラル・スイング
正確に狙った場所に刃を打ち込まなければ危険ですし、効率が悪く、木を切り倒せません。
PGA歴代最多82勝を誇るサム・スニードは、少年の頃「木こり」の手伝いをして育ちました。
サム・スニードは、パーシモンとスチールシャフトの時代に300ヤードの飛距離を出して一人飛び抜けた存在でした。
後年「ゴルフスイングは、木こりの斧の使い方と同じ」と言い残しています。
サム・スニードのスイングを評して「ナチュラル・スイング」と多くの方に評されています。
そして、ジャック・ニクラウス、アーノルド・パーマー、リー・トレビノらが口を揃えて「サム・スニードのスイングが史上最も美しい」と言っています。
飛距離が出て美しく、息の長いプレイヤーの原点が、少年時代の「木こり」にあったのです。
サム・スニードという方は、記録的には申し分のない方ですが、負けた試合で相手選手と握手もせずに帰ってしまったり、余り品が良くない方だったそうです。
こちらのほうは、反面教師です。
レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。