ゴルフスイング
PAR RUSH 01
『パットの難しさ「タッチ」とは何だ!~上達シリーズ第75回』
皆さんは、コースをラウンドをしていて、悩ませられるのは何ですか?
ドライバー、アイアン、アプローチなど様々なショットもあるでしょう。
私はやはりパットだと思っています。自分ではパットが下手だと思っていません!
でも、グリーンは生き物なので、その表情は日々変わるものです。
そして、わずか108ミリのカップに入れなければならないのですから、こんな繊細さへの挑戦は、とても厳しいことだと思いませんか!
今回は、特にパットの「タッチ」について考えてみます!
目次
パットの難しさは様々ありますが、最も難解なのは「タッチ」でしょう!
グリーンは、速い時もあれば遅くて重い時もあります。
パットの中で最も大事なことは距離感ですが、これが「タッチ」です。
そして、この「タッチ」は、人それぞれが持っている感覚ですので、その人によって「速い・遅い」と感じるものが違って来るのです。
さらに、このタッチはパットの打ち方によっても、違ってきます。そのために、「タッチ」を教えることは、ほぼ不可能です。
だからこそ、「タッチ」は感覚だと言われ、人それぞれが持っているものであると言われる所以(ゆえん)なのです。
同じコースを連続でやっても、グリーンの「タッチ」が合わないこともある!
同じコースを2日連続でラウンドしたとして、もちろんピン位置は違っていますが、タッチが合わないということがあります。
それは、冬場の芝の伸びがあまりない時で、速さも極端に違わない時にも起こります!
パットは体調によっても微妙に違ってくるので、感覚である「タッチ」が違ってくることになります。
「自分ではきちんと打てていたのに、届かない! そんな時もあるが、それはしょうがないこととあきらめる」
そんなことを言う、ローハンディの方もいます。
「タッチ」が合わない時に無理やり合わせようとすると、狂いを生じる!
朝の練習グリーンで、今日はグリーンが重いなぁ! と感じたら、一生懸命打とうとするでしょう。
それで、スタート直後は強めに打って入っても、少しずつタッチが合わなくなり、微妙な狂いを生じさせることになります。
ですから、距離感を変えるというのは、自分のタッチを破壊することになるという怖さがあり、それを続けると強く打つことだけに頼って、最後にはタッチがメチャクチャになる、それが怖いと、上級者は言います。
なお、ここで言う「タッチ」の違いは、わずかながら届くか? 届かないか? という、本当に微妙なものであり、とんでもなくショートしたり、オーバーしたりするものではありません。
「タッチ」は合う日もあれば、合わない日もあるという割り切りが必要!
お話したとおり、パットの「タッチ」は様々な条件により、合う日もあれば合わない日もあります。
グリーンは芝が主役であり、芝は生き物ですから、気候やその日の天候によっても左右されます。
ですから、グリーンのと出会いは、「一期一会」だと、考えるのはどうしょうか。
そもそも、ボールの転がりはグリーンの状態や打点のズレでも微妙に変わるもので、その要素をすべて感覚で消化して、完璧なタッチで打つことは不可能でしょう!
タッチが合う時はボコボコ入ることもあるでしょう。届かせようとしなくても、カップに届く時はすごいスコアが出ます。
それをじっと待つ! というのが大事なことかもしれません。