ゴルフスイング
Nick Jagger
ほとんどのシチュエーションで使える!万能アプローチ、ピッチ&ラン!
アプローチショットにはいくつかの打ち方がありますが、その中でも最も使い勝手がいいのがピッチ&ランです。
女子プロの中には、この寄せ方ひとつで戦っている人もいるくらいなのです。
ボールを上げて転がす、いわば最初に覚えるアプローチの超基本の寄せ方です。
ほとんどの状況で使えるのがピッチ&ランです
ピッチ&ランの打ち方については、過去にいくつか書いたので、ここでは使うべき状況について説明しましょう。
とはいっても、多くの状況で使える有効な技なので、逆にピッチ&ランを使えない状況を挙げてみましょう。
●バンカーあるいは池越えでピンが手前
●深いラフに沈んでいる
●逆目の深いラフ
●砲台グリーンでピンが手前
●ベアグラウンド
要するに、ライがよほど悪くて、ロブショットのように特殊な打ち方をしないといけなかったり、ピンが手前で、グリーン手前が転がせる状況ではない時だけNGで、あとはほとんどカバーできます。
バンカー越えでも、グリーンエッジからピンまである程度距離があるなら、サンドウェッジ(SW)でボールを左足寄りに置いて高めのピッチ&ランでいいのです。
番手によるキャリーとランの割合
花道からピンがやや奥ならば、アプローチウェッジ(AW)やピッチングウェッジ(PW)でランが多めのピッチ&ランで打てばいいのです。
クラブやボールの位置を変えれば、1つの打ち方で何通りものボールが打ち分けられる万能アプローチなのです。
「このクラブでこのボール位置なら、キャリーがどれくらいでランがどれくらい」ということを各番手ごとに把握しておく必要があります。
30ヤードでボールの位置は真ん中より少し右足寄りに置き、手首を使わずに打ったときの場合で説明します(数字は目安の割合です)。
●SW キャリー7対ラン3
●AW キャリー5対ラン5
●PW キャリー3対ラン7
●9Ī キャリー2対ラン8
ウェッジのロフトにより違いはありますが、自分の使っているウェッジがそれぞれどれくらいの割合になるかをしっかり把握しておくことです。
どこに落としてどれくらい転がせば最も寄りそうかを見極めたら、その割合に合ったクラブチョイスをすればいいのです。
ボールの位置を変えれば、バリエーションが広がる
さらにボールの位置を真ん中、ボール1個分左足寄りと2パターン追加すれば、バリエーションが広がります。
SWでボールが真ん中の場合、キャリーとランの割合は7対3で、高さが増え、落ちてからのスピンが減ります。
SWでボールを左足寄りに置いた場合は、8対2のという具合です。
SWはボールを右に置くほどスピンがかかりやすいので、ボールの位置を変えてもキャリーとランの割合はそんなに変わりません。
ボールの高さやスピン量を考えなければならない状況の時に役に立つはずです。
同様に、他の番手でもボール位置を変えてキャリーとランの割合がどう変化するか試してみましょう。