ゴルフスイング
もーりー
アプローチの“引き出し”を増やそう!
アプローチでザックリやトップにお悩みのみなさん!
突然ですが、アプローチの“引き出し”を持っていますか?
特にグリーン周りのアプローチは、ウェッジを使ったピッチ&ランよりも簡単にカップに寄せる方法がけっこうあるんです!
今回は初心者のみなさんでも楽~に寄せられる方法をご紹介したいと思いまーす♪
1.フェアウェイウッドで転がしあげる
アイアンショットでグリーンエッジ手前の花道まで持ってきたけど、カップの位置がグリーン奥で20ヤードくらいはある……。
こんな時はフェアウェイウッドで転がし上げるのがおすすめですよ!
打ち方を説明しますね。
まずスタンスはピッチ&ランでアプローチをする時と同じくらい、両足を揃えるくらいの狭めのスタンスでかまいません。
ボールの位置は右足の親指の前くらいに置きます。これも通常のアプローチと同じボールの位置です。
スタンス、ボールの位置ともにパターを打つようにしたいところですが、フェアウェイウッドはパターよりもロフトがあるので、最初のワンバウンド目は浮いています(見た目には最初から転がっているようにしか見えないですが)。
ですのでパターではなくアプローチをする時のスタンスとボールの位置がおすすめですよ。
グリップはアプローチウェッジやパターと同じ感覚で打ちたいので、かなり短めに握りましょう。
グリップエンドの余った部分は左腕や体からはみ出す感じで大丈夫です(打つ時につかえないように)。
あとはパターを打つ要領でボールをヒットするだけです。
イメージ的には3~4ヤード先に(見た目にはわからない)ワンバウンド目が着地して、そのあとはそのまま転がっていきます。
おもしろいように20ヤード先のカップそばまで寄っていきます。
私の場合は、ドライバー以外のウッド系に4番ウッドの1本しかないのでそれを使っていますが、グリップエンドのつかえが気になる方はショートウッドやユーティリティを使ってください。
2.8番アイアンでランニングアプローチ
次も転がし系のアプローチです。
番手は8番アイアンを使います。
この場合もウェッジを使ったアプローチとまったく同じスタンス幅とボールの位置です。
8番アイアンはウェッジに比べるとロフトが立っていますので(フェアウェイウッドほどではありませんが)、ワンバウンド目が低く打ち出された後ランが出てくれます。
イメージとすれば、ピッチングウェッジでキャリーとランが1:2であれば、8番アイアンだと1:4くらいの割合でランが転がります。
注意してほしい点は手首を固定したままパターと同じように打つことです。
これはロブショットやピッチ&ランのようにスピンを入れずに、ラン(転がし)の距離感を一定にしたいから。
フェアウェイウッドと違って同じアイアン形状ということで、ついつい通常のアプローチのようにスピンが入るようなスイング軌道をしてしまいがちなので注意しましょう。
画像は私が8番アイアンでアプローチをする時のボールの位置です。
右足からかなりはみ出すくらいの位置になっています。
これは出球をより低くくしてランの転がりを良くしたい、またボールを右側にすることでフォローをあまり取らずにインパクトで終わる、よりパターに近いイメージを出しやすいのが理由です。
3.パターでのアプローチ(計算が命!?)
グリーンそばのカラーや芝が刈り込まれたところで、ピンまでの距離もあまりない(ボールからピンが10ヤード以内)場合、ランニングアプローチだとオーバーしてしまいがちです。
こんな時は迷うことなくパターを使いましょう。
よく「パターを使ったアプローチはカッコ悪い」とか言われますが、そんなことはありません。
冷静に考えてみてください。
ボールがカップインするのにダイレクトに入ることなんてほとんどありませよね。
そうです。パターで入る時はもちろん、アプローチやアイアンショットの2打目が直接入るときだって99.9%以上は大なり小なり転がってからカップインしているんです!
だからできるだけパターで打つのが正解です!!
話を戻してパターでのアプローチについてはポイントを2つご紹介します。
1つ目はパターを使えるかの見極めです。
いくらグリーンから近くてもラフが深かったりグリーンエッジまで距離が長い(45ヤード以上)と、転がりが計算できませんので。ピッチ&ランなど別の方法を考えましょう。
2つ目はどのくらいの距離を打つのかをあらかじめ計算することです。
なぜ計算するかって!?
それはボールの位置からグリーンエッジまでの転がり方はグリーン上の転がり方と違うからです。
私の目安としてはグリーン上の半分しか転がらないという感覚です。
例えばカップからグリーンエッジまで8ヤード、そこから2ヤードくらいの位置にボールがあります。
よしパターで寄せるぞ! となった時に計算をスタートします。
といってもすごく単純で、エッジからボールの距離×2にするだけです。
要は転がりが半分なので打つ距離を倍にするということです。
なので、このケースの場合は、グリーン上の8ヤードに2ヤード×2の4ヤードを足した12ヤード、カップインの確率を増やすなら13ヤード近く打てばカップ近くまで寄る! と計算できますね。
あとは通常のパッティングのように上り下りや左右の曲がりを加味しながらいつも通りにボールをヒットさせましょう。
今回は3パターンの“引き出し”をご紹介しましたが、いきなりぶっつけ本番で使ってみても上手くいかないです。
日頃の練習やラウンド前のアプローチ場などでいろいろ試してみてくださいね。