ゴルフスイング
おっ3
アプローチは低いボールが寄せやすい!基本のアプローチをおさらい
青木功プロは「アプローチは、まずはパターが使えないか考える」そうです。
寄せは転がしから考えるということですよね。
転がしや低い球のほうが距離感を合わせやすいし、ミスが少ない! ということでもあると思います。
今回は、その低いボールで寄せる場合のバリエーションについて自分の引き出しを点検してみようと思います。
テキサスウェッジ!
かつてのアメリカ・テキサス州のゴルフ場は、芝が少なく地面が硬いのが特徴だったそうです。
グリーンとその周りは、転がりにあまり違いがなかったであろうことは容易に想像が付きます。
そのためアプローチでは、ウェッジよりもリスクの少ないパターで打つことが一般的に好まれていたと言われています。
テキサス州出身のベン・ホーガンもこのアプローチを多用したそうです。『テキサスウェッジ』という言葉は、ベン・ホーガンが広めたとも言われています。
『テキサスウェッジ』を選択する場合は、ボールとグリーンとの間に障害物がないことを確認しましょう。
花道から、またはグリーン周りで浅いラフからのアプローチには、一番安全な寄せ方と思っています。
打ち方はもちろん、グリーン上のパターと同じにしています。
ランニングアプローチ!
往年の青木功プロは、ランニングアプローチには5番アイアンを思いのほか多用していたそうです。
クラブの構造の進化や、ストロングロフト化が進んで来たことに伴って、最近は8番アイアンで1ヤードのキャリーからゴロゴロと転がしているそうです。
『おっ3』は9番アイアンかピッチングウェッジを使うことが多いですね。
ボールの位置は右足親指の前、左右の足の間は拳1個半程度で体重は左右均等にかけます。
レッスン書によっては『左足体重』と書かれている場合もありますが、ダウンブローにインパクトしてしまうと必要以上にバックスピンがかかりショートすることがあります。
そのため『おっ3』は左右均等に体重をかけています。
そして脇が開かない程度のハンドファーストに構えたら、手首はまったく使わない意識で肩の回転だけで打ちます。
禁物なのは、右足の膝で雰囲気を出すことです。青木プロの写真では、右膝が微動だにしていないことがわかります。
スピンアプローチ!
息の長い活躍を見せるフィル・ミケルソン。
大ベテランの領域ですが、今でも300ヤードを超える豪快なショットを見せてトッププロのポジションをキープしています。
しかし、ミケルソンの活躍を支えているのは多彩なアプローチと思います。
ロブショットの名手でもありますが、状況に応じてはスピンアプローチで歓声を集めています。
実際、スピンアプローチは非常に有効な技であると同時にスイングの肝が集約されていると思っているので、『おっ3』はよく練習しています。
構えは、ほぼランニングアプローチと同じです。少し変えているポイントは、以下の3点です。
1.ボールの位置はさらに右側⇒より強いダウンブローに!
2.身体は少しオープンに⇒少しカット軌道に!
3.フェースはさらに開きます⇒バウンスを使いたい!
スイングの際の注意点は、
1.クラブは肩の回転で上げるが、コックは強めに入れる
2.右手は甲側に折ったままフィニッシュまで
3.絶対に右手でパンチを入れない
4.フェースは返さない
の4点です。
スピンアプローチには道具選びも!
構えやスイングだけでは成立しないのがスピンアプローチです。
ボールはスピン系のものを必ず選んでください。柔らかいラバーのボールでクラブフェースのゲージ(溝)に食い込ませることが必要だからです。
基本的には使用クラブはサンドウェッジですが、グースネックかセミグース、バウンスは強めのほうが楽にスピンをかけることができます。
スピンアプローチはインパクト直前から『ロフトを立てるように』する必要があります。
フェースのネック側下部から、トウ側上部に向かってボールが転がり上がるように捌(さば)くことで、強烈なスピンがかかります。
そのためには、シャフトより後ろにリーディングエッジがあること、バウンスが地面にあたってロフトが立つことで実現性が高まります。
ボールが半分以上沈んでいる場合は、ボールとフェースの間に草が入るためスピンがかかりにくくなります。
アプローチショットの前には慎重にボールのライを確認してください。
飛距離アップよりもスコアアップには有効なアプローチの精度向上! まずは練習場でお試しください。