ゴルフスイング
Nick Jagger
30ヤードのアプローチは3通りの攻め方を身に付けよう
グリーンサイドからはアプローチショットをなんとかピンに寄せて、2打で収めたい状況ですよね。
ところが、なかなかピタリとは寄らず、グリーンサイドから3打も4打も打ってしまうことって、結構あるのではないでしょうか?
アプローチショットが上手くなりたいのであれば、まずは徹底的に30ヤードの距離を練習することをお勧めします。
どんな寄せ方もできるのが30ヤードなのだが……
グリーン周りからのアプローチショットの上達のカギは、30ヤードの距離感を徹底的に磨くことです。
その理由は、30ヤードの距離はピッチショットにせよ、ピッチ&ランにせよ、ランニングアプローチにせよ、どんな打ち方もできる中途半端な距離だからです。
3つの寄せ方の中から、どの方法がベストであるかがよくわからないのではないでしょうか?
ということは、どの方法でも中途半端になりやすいということです。
簡単そうで、実はとても難しい距離が30ヤードなのです。
まずはサンドウェッジ1本で打ち分ける
30ヤードよりももっと遠かったり、近かったりすれば、上げたほうがいいとか、転がしたほうが確実といった判断ができます。
つまり、選択肢が狭くなるわけです。
ところが、どんな寄せ方でもOKとなると、不思議なもので判断するのが逆に難しくなります。
そこで、サンドウェッジ1本でいろいろなボールを打ち分ける練習をやっておくのです。
すると、ピンがグリーンの奥目で上りなら転がしてみよう、途中に起伏があれば上げてみよう、その場合の振り幅や力加減はこのくらいでいいな、というイメージがはっきりします。
クラブを替えると、振り幅や力加減がつかめず不安になりますからね。
打ち分け方の基本は、ボールの位置を変えることです。
真ん中に置けばピッチ&ラン、少し左に置けばピッチショット、少し右に置けばランニング、この3ヵ所のボール位置の打ち分けをまずは練習してください。
慣れてきたら、クラブを持ち替えて同じ打ち方をしてみましょう。
サンドウェッジと同じ振り幅でも狙える距離や弾道が違うことがわかると、シチュエーションによって最適な攻略法を見つけられるようになります。
なんとなく打つから寄らない
もちろんピッチングウェッジでもアプローチウェッジでも、それ1本で上げる、上げて転がす、転がすの3通りの打ち方の感覚を30ヤードの距離で磨けば、ピッタリ寄せる確率は上がってきます。
この30ヤードという距離がなかなか寄せ切れない人の多くは、クラブチョイスも打ち方も、なんとなく打っているからではないでしょうか?
この30ヤードに自信が持てるようになれば、プラスマイナス10ヤード、つまり20ヤードから40ヤードまではちょっとした力の加減で狙えるようになるでしょう。
つまり、自分の中に30ヤードの基準を作ることによって、アプローチの守備範囲が広がるわけです。
そのためにも、サンドウェッジで30ヤードを3通りの打ち分けができるように練習してみましょう。