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こせきよういち

残り2試合、今平周吾に注目!~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#99

国内男子ツアーは残り2試合。

賞金王争いは、トップの今平周吾が2位のショーン・ノリスに約3000万円、3位の稲森佑貴と4位の市原弘大には5000万円余の差をつけてトップを走り続けています。

しかし、残る2戦はともに優勝賞金4000万円のビッグトーナメント。決して予断は許されません。

今平の賞金王争いとともに注目されるのが、世界ランキング(WR)の動向です。

2019年11月21日現在59位ですが、今年末のランキングで50位以内に入れば来年のマスターズに招待されるからです。

思い起こせば、昨年もこの時期は、宮里優作と小平智のふたりがやはり50位入りを目前に猛スパート。

毎週明けに発表されるWRに一喜一憂したものです。

あの“わくわく感”をもう一度!

今週は、昨年の宮里と小平のWR順位の動きを振り返りつつ、今平の50位入りに期待をつなげたいと思います。

アジアンツアー最終戦で決めた宮里

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昨年(2017年)の宮里優作は国内ツアーで1億8000万円余を獲得し、初の賞金王に輝きました。

年間を通して安定した成績を挙げたのですが、とりわけ活躍が目覚ましかったのが終盤です。

10月の「マイナビABC選手権」の2位タイで100位の大台を突破し、90位にランクされたあとは、

・HEIWA PGM選手権=12位タイ→WR92位
・三井住友VISA太平洋マスターズ=2位→WR74位
・ダンロップフェニックス=19位タイ→WR75位
・カシオワールドオープン=8位→WR74位
・ゴルフ日本シリーズ=優勝→WR58位

と国内最終戦でジャンプアップ。

すると、宮里はマスターズを目指し、最後の勝負をアジアンツアーの最終戦「インドネシアン・マスターズ」に賭けます。

そして、そこで4位の好成績をマーク。WRを52位にまで上げ、年末発表のランキングでの滑り込み50位入りを決めたのでした。

その獅子奮迅の奮闘ぶり、最後まであきらめない闘志には、ファンならずとも大きな喝采を送りました。

昨年末のWRで圏外に弾き出された小平

getty

一方の小平智は、昨年末のWRで圏内から圏外に弾き出される展開に。

でも、その悔しさをバネに、今年1月の国内ツアー開幕2連戦(シンガポールとミャンマーで開催)で大活躍。

ともに2位タイの好成績で、WRを30位台にジャンプアップさせ、そしてマスターズの前週発表のランキングでチケットをゲットしたのでした。

小平の昨年終盤のWRの変動を振り返ってみましょう。

秋に入ってから順位を大きく上げたのは、9月の「トップ杯東海クラシック」の優勝で97位→78位へ。

その後、「日本オープン」3位で60位台に入ったあとは、しばらく60位台を上下。そして、

・三井住友VISA太平洋マスターズ=優勝→WR53位
・ダンロップフェニックス=途中棄権→WR54位
・カシオワールドオープン=8位タイ→WR53位
・ゴルフ日本シリーズ=21位タイ→WR49位

と、国内最終戦で50位以内に突入。

すると、2週間後の「インドネシアン・マスターズ」はエントリーはしていたのですが、「果報は寝て待て」作戦で出場をキャンセル。

ところが、結果は無情にも51位に脱落。年末での資格獲得を逃す展開になったのでした。

そして、今年の今平周吾は?

そして今年の今平ですが、終盤のランキングは「ブリヂストンオープン」の優勝で85位→67位に急上昇。

その後は、

・マイナビABC選手権=4位タイ→WR66位
・HEIWA PGM選手権=4位タイ→WR62位
・三井住友VISA太平洋マスターズ=12位タイ→WR62位
・ダンロップフェニックス=8位タイ→WR59位

とちょっとずつアップ。

それでも、「ダンロップフェニックス」明けの順位は、昨年の宮里より上です。今後の成績次第では、50位入りは十分に可能。

また、宮里同様、WR対象競技のラストゲーム、アジアンツアー最終戦の「インドネシアン・マスターズ」(12月13日~16日)に挑戦する手もあります。

賞金王争いと世界ランキング、今後の今平周吾の動向に注目です。