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宮下芳雄@プロゴルファー
2018年日本オープン選手権優勝、稲森佑貴プロのスイングを解析する!
JGMセベバレステロスGC所属プロの宮下芳雄です。
今回は2018年日本オープン選手権を優勝した稲森佑貴プロのスイングを解析します。
Grigde読者のなかには彼のことをよく知らない方も多いかもしれませんね!
まずは稲森佑貴プロのプロフィールから紹介します。
稲森佑貴プロってどんな経歴なの?
稲森佑貴プロは鹿児島県の出身。
自宅が練習場を経営していたこともあり、幼いころからゴルフができる環境で育ちました。
ちなみにゴルフの基本基礎を教わったお父様は「日本シニアオープン」出場歴があるほどの腕前!
現在でも稲森佑貴プロに大きな影響を与えているとのことです。
2011年には高校2年生でプロテストを初めて受験し一発合格!
そしてプロ入り3戦目となる2013年の『VanaH杯KBCオーガスタ』では初日首位発進して話題となりました。
ホールアウト後のインタービューでは新人とは感じさせない、堂々とした受け答えをしています。
2014年には出場した7試合で見事に初賞金シード獲得!
2015年の「ブリヂストンオープン」では自身初めてとなる最終日最終組でプレーし、優勝こそ逃したものの2位でホールアウトをしました。
現在の日本ツアー若手の中で成長著しい選手の一人です。
稲森佑貴プロのスイングを見てみよう!
では稲森佑貴プロのスイングを見てみましょう。
アドレスはとてもオーソドックスで、Grigde読者のみなさんの見本になる、とてもいい構え方をしています。
バックスイングは両肩両腕の三角形を崩すことなくクラブを上げています。
トップポジションでは骨盤と肩との捻転差が強烈!
この捻転が小柄な稲森佑貴プロの飛距離のパワーソースになっていると私は考えています。
さらに稲森佑貴プロのコンタクトには特徴が3つあります。
①アドレス時の三角形が崩れない
アームローテーションを抑えている動作で方向性を高くするスイング動作です。
そして自身でも「フェースの開閉を少なくしてスイングをしています」と話をしています。
②左かかとが浮き上がり、左膝を伸ばしている
この動作はジャスティン・トーマス選手も行っていますね!
ダウインスイング後、床反力を行い、左膝を伸ばしています。
ちなみに床反力とは左膝を曲げてながら地面を踏み踏み込む動作のことです。
③ツイスト動作を行っている
コンタクト時に床反力をすることで骨盤が強烈に高速回転し、さらにツイスト動作でブロックされる。
これによりヘッドスピードが一気に上がりパワーソースになります。
どんなプレイスタイルなのか?
男子ツアーより♬
— XXIO/SRIXON/CG (@DUNLOP_JP) 2016年10月11日
今週のラフは長く太く、フェアウェイ、グリーンを外すとかなり厄介な状況となります。アプローチエリアでは稲森プロが対応策を検討中でした。
かなり目標を左におき、フェースを開いて振り抜く!!これで寄るようになったとの事です(^_^)aしかし、ボールはどこに?? pic.twitter.com/t1uTKGTiSO
稲森佑貴プロの一番の持ち味は圧倒的な方向性です。
ずばり稲森佑貴プロの武器はドライバーの正確性、3年連続でフェアウェイキープ率1位に輝いています。
さらに現在パーオン率は2位、間違いなく男子ツアーでNo.1のショットメイカーです。
くわえてリカバリー率(パーオンできなかったときに、パーかそれよりいいスコアでホールアウトできた率)も1位!!
(記録は2018年10月15日現在)
じつは稲森佑貴プロは、アプローチとパッティングの名手でもあるのです。
どこにも弱みがなく、とても安定感の高いプレイをする選手なのです!
Grigde読者にも参考になるポイント!
それは「最後まで振り切るスイング」です!
野球などでもよく言われますが、「置きに行くスイング」「合わせるスイング」ではなく、フィニッシュまで思い切り振り切ったほうがスイング軌道に緩みがなくなり、結果として安定したショットが打てるのです。
日本オープンの中継を見て感じた方も多いことと思いますが、稲森佑貴プロは優勝争いをしている選手の中で一番振り抜けているスイングをしていました。
最終日最終組で優勝争いをし、後続の選手から追われる中、あれだけ思い切りのいいスイングができるのは、さすが稲森佑貴プロだと感じました。
この後、優勝賞金が高い試合が続きます。
現在賞金ランキング2位の稲森佑貴プロには賞金王の大チャンスです。
さらにその先には海外での活躍も待っています。
この後も稲森佑貴プロの活躍から目が離せませんね!