プロゴルファー
こせきよういち
タイガーのメモリー・オブ・メモリアル~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#123
今週の米ツアー競技はジャック・ニクラウスが大会ホストの「ザ・メモリアル・トーナメント」です。
日本のファンには2014年、松山英樹が米ツアー初優勝を遂げたトーナメントとして馴染みがありますが、この大会はまた、タイガー・ウッズが得意とする舞台でもあります。
タイガーはこれまで大会最多の5勝(1999年~2001年の3連覇、2009年、2012年)をマーク。
今回は、大会6勝目、かつサム・スニードのツアー最多勝記録=82勝に並ぶ勝利が期待されています。
そこで今週は、タイガーへの期待がさらに高まる、「ザ・メモリアル」における彼のスーパーショットを振り返ってみましょう。
2009年ファイナルラウンド 11番パー5
上掲のYouTubeですが、タイガーのスーパーショットは1分26秒あたりからスタートします。
この年のタイガーは絶好調。メジャー優勝はありませんでしたが、年間6勝を挙げて、賞金王&フェデックスカップ・チャンピオンになっています。
この「ザ・メモリアル」は3日目を終えてトップと4打差の7位タイ。
そして、最終日はこの日のベストスコア=65をマークし、見事な逆転優勝を遂げたのでした。
その快進撃のラウンドを象徴するのが、11番パー5でのこのイーグル。
ラフからのダウンヒルというとても難しいアプローチ。ソフトなタッチで打ち出されたボールは、まさにカップに吸い込まれるようです。
1999年ファイナルラウンド 14番パー4
ツアー転向3年目の1999年は、タイガーが年間8勝(賞金王)を挙げたシーズンです。
その2勝目となったのが、この大会でした。
初日:68、2日目:66でトップに立つと、3日目も70の安定したスコアでトップを譲らず、最終日は69で、結局2位に2打差をつけての逃げ切り優勝でした。
さて、このシーンですが、ピンの奥はすぐ池ですから、これもソフトなタッチが求められます。
さすがのタイガーも……。
でも、さすがのタイガーなのです。
2012年ファイナルラウンド 16番パー3
最後は、今週多くのネットメディアでも紹介されているシーンです。
この大会史上一番のスーパーショットかも知れません。
2012年大会、タイガーが4打差を逆転して、大会5度目の優勝を引き寄せた一打です。
トップと1打差で迎えた16番パー3。タイガーのティーショットはグリーン右奥の深いラフの中。
そして、ピンの位置は、またもやダウンヒルで、奥に池! パーセーブも難しい状況からのミラクルショットでした。
マスターズで復活優勝を遂げたタイガー。得意のこの大会でどんなミラクルショットを見せてくれるのか。楽しみに見守ることにしましょう。