プロゴルファー
こせきよういち
次こそ!待たれるタイガーのツアー優勝~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#89
米ツアーの今季ゲームは残すところあと1試合=フェデックスカップポイント上位30人が出場する「ツアー選手権」のみとなりました。
強豪ぞろいの大会ですが、タイガー・ウッズの優勝を予想する声は、ファンだけでなく、専門家(メディア、プロゴルファー)の間からも多く聞かれます。
実際、先週の「BMW選手権」では、タイガーは最終日をトップと5打差の11位タイからスタート、上位陣のスコアが伸び悩むなか、一時は首位に1打差まで急接近。
逆転優勝の期待もふくらむ展開になりました。
残念ながら、結果はトップと3打差の6位タイに終わりましたが、4位タイになった7月の「クイッケンローンズ」以降、出場7試合で4度目のベスト10入り。
このところ優勝候補の一角に挙げられるのも当然でしょう。
アプローチのスタッツはトップの成績
"Oh my!"
— PGA TOUR (@PGATOUR) 2018年9月10日
Spin control. @TigerWoods makes another birdie.#QuickHits pic.twitter.com/iFwNKyMNkE
「ツアー選手権」の舞台は、今年もジョージア州アトランタのイーストレイクGCです。
タイガーが同コースでの「ツアー選手権」に出場するのは、今回が5年ぶり10回目。
そして、過去9回の成績は、優勝1回、2位4回。相性のいいコースと言えるでしょう。
次に、今季のタイガーのスタッツを見ると(下記リンク先の「PERFORMANCE」のタグを開いて見てください)、何より秀でているのが「アプローチ」。
つまり、グリーンを狙ったショットの正確性です。
30ヤード以上のアプローチショット(パー3のティショットも含む)のパフォーマンスの優劣を表すスタッツ=「ストローク・ゲインド・アプローチ」の数値は、0.987でトップ。
つまり、出場選手の平均よりほぼ1打少ないスコアに結びつくアプローチの冴えを見せているのです。
実は、このスタッツはタイガーの得意とするところで、同計測が始まった2004年以降、タイガーは7回ランクの対象になり(それ以外は規定ラウンド数に達せずランク対象外)、1位:5回、4位:1回、6位:1回。
最悪のシーズンでも6位! という驚異的な成績をマークしています。
問題はパッティングか
Leaving Tiger tracks.
— PGA TOUR (@PGATOUR) 2018年9月7日
Woods spent about an hour practicing putting after the round.
You can see his footprints. pic.twitter.com/oz03BiPNfo
アプローチは盤石。
となると、スコアメイクのカギを握るのは、このところ試行錯誤の連続で、新旧いろいろなモデルに持ち替えているパター=パッティングのパフォーマンスでしょう。
先の「BMW選手権」でも、第2ラウンドでは「ストローク・ゲインド・パッティング」のスタッツが出場選手中の最下位。
ラウンド後には、1時間も黙々とパッティング練習に取り組む姿が見られました(上掲のツイッターを参照)。
ちなみに、同スタッツの今季成績は52位と低迷しています。
パッティングのパフォーマンスが上がれば、優勝にぐっと近づくことは間違いありません。
今年、勝つチャンスはある
そして、タイガーにはその自信があるのでしょう。
PGAツアーのオフィシャルサイト(下記リンク先)でも紹介されていますが、「BMW選手権」の試合後にタイガーは、
「今年、勝つチャンスはある。とてもポジティブな感触がある。今週だって、優勝がかかった終盤にもう少しパットが決まれば違った結果になった。最後の2~3ホールさえ上手く行けば。だから、ポジティブなんだ」
とコメントしています。
この言葉どおり、タイガーは確実に勝利に近づいているのでしょう。
そして、それが現実となるのは、来週の「ツアー選手権」?
それとも、10月~11月の来季序盤のゲームでしょうか。
タイガーの勝利の雄たけび。早く見たいものです。