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タイガー vs ジャック!歴代最高ゴルファーはどっちだ?!
2019年。
タイガー・ウッズが43歳でマスターズで優勝し完全復活を遂げると同時に、PGAツアーで秘かに再燃焼し始めたトピックスがあるのをご存知っでしょうか?
「G・O・A・T」
Greatest Of All Time(歴代でもっとも偉大な選手)。
素晴らしい選手は多く存在しますが、「G・O・A・T」となるとそれぞれの時代で圧倒的な強さを誇ったこの2人に意見は分かれます。
メジャー18勝のジャック・ニクラウス。
そして、メジャー15勝のタイガー・ウッズ。
それぞれが43歳の時の相対的な実力を徹底比較!
1983年。ジャック・ニクラウス43歳。
2019年。タイガー・ウッズ43歳。
いくつかのカテゴリーで比較されていましたが、特に注目していきたいのは、ドライバーの飛距離、フェアウェイキープ率、パーオン率、平均スコアの4つ。
道具も違えば、コースセッティングも違う。また、同じ時代を一緒に戦ってきたライバル達も違うので単純に数字だけで比較するすることはできませんが、とても興味深い結果となりました。
43歳のジャックとタイガーの徹底比較をご覧ください!
それぞれの時代でどのポジションにいたのか?!
まずはドライバーの飛距離から。
ニクラウスの266.1ヤード(25位)に対して、タイガーは299ヤード(55位)。
33ヤードもタイガーがオーバードライブをしていますが、全体の順位ではニクラウスのほうが大きく上回りました。
タイガーは「道具が進化しているので、年齢とともにヘッドスピードは落ちているが、飛距離は伸びている」と語っていましたね。
次にフェアウェイキープ率です。
ニクラウスは67.83%、そしてタイガーは62.99%。
今ではあまり聞かれなくなりましたが、メタルウッドが出始めの頃、上級者ゴルファーの人達からこんなコメントを良く耳にしました。
「メタルよりパーシモンの方がボールをコントロールしやすい」
科学的な根拠があるのかどうかは分かりませんが、2人の数字を比べるとにわかに説得力が出てきます。
そしてパーオン率。
ニクラウスは69.16%(7位)、タイガーは73.99%(1位)と、アイアンゲームはタイガーが少しリード。
コース自体も長くなる傾向にあるので一概には言えませんが、ドライバーの飛距離が多少は影響しているように感じました。
注目は平均ラウンドスコアです。
ニクラウスの70.88(5位)に対して、タイガーは69.77(11位)と非常に拮抗しています。
ドライバーの飛距離やフェアウェイキープ率、パーオン率、そして相対的な順位などを比べてみると、データが増えれば増えるほどどちらが「G・O・A・T」なのか分からなくなってきました。
このビデオがリリースされたのは2019年5月30日なので、タイガーの2019年の数字はこの後大きく変わる可能性がありますが、とても興味深い比較検証でした。
まとめ
タイガーとジャックを比較する時によく言われるのは、「時代が違う」という言葉。
映像の中でタイガーも語っていますが、クラブやボールの進化もすさまじいものがあります。
「時代が違う」ので単純に数字だけでは比較できないことは皆がわかっているのに、それでも比較せずにはいられない。
それぞれの時代を彼らと共に過ごしてきたすべてのゴルファーが持つ、こだわりのようなものが強く伝わってきます。
筆者はジャック・ニクラウスの存在がなければ、現在活躍しているタイガーを含む多くの選手がゴルフを始めていなかったかもしれないということを踏まえて、実力はタイガー、偉大さ(Greatest)ではジャックに軍配を上げたいと思いますが、皆さまはいかがでしょうか?