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F・モリナリがイタリア人初のメジャー優勝!【全英オープン2018】
皆さんゴルフを楽しんでいますか?
こんにちは、ライターのもーりーです。
屈指の難コースであるカーヌスティGCで開催された、メジャー第3戦『全英オープン2018』。
最終日は風が強まり、上位陣が次々にスコアを崩す中、ノーボギーの2アンダーで手堅くまとめたフランチェスコ・モリナリ選手(イタリア)がメジャー初制覇!
そして母国イタリアにとっても初めてとなるメジャータイトルの栄冠をもたらしました。
イタリアそして欧州ツアーを代表する選手
フランチェスコ・モリナリ選手は35歳。
6月28日~7月1日に開催された『クイッケン・ローンズ・ナショナル』で米ツアー初勝利を挙げて注目されましたが、世界ランキングは15位で元々ヨーロピアンツアーでは知名度抜群の実力者。
ヨーロピアンツアーの主要大会である今年の『BMW PGA選手権』では、あのローリー・マキロイ選手を振り切っての優勝。
過去には兄で同じくプロゴルファーのエドアルド・モリナリ選手とともにワールドカップも制覇したことがあります。
ジャスティン・ローズ、ポール・ケーシー、ジョン・ラームなど、アメリカの大学に進み、アメリカツアーでキャリアをスタートさせるヨーロッパ選手も多い中、モリナリ選手は2004年のデビューからヨーロッパを中心にキャリアを重ねてきました。
それだけに全英オープンのタイトルはメジャー大会の中でも一番欲しかったタイトルでしょうし、喜びもひとしおではないでしょうか。
真のオールラウンダー
優勝を決めた最終日のモリナリ選手は安定感抜群でしたね。
最終日に突如吹き荒れた強風の中、我慢のパープレーを続け、後半にバーディーを奪い、結局は最後までノーボギーでホールアウト。
最終組で優勝争いを繰り広げると思われたジョーダン・スピース選手ら上位陣が前半で次々にスコアを崩し、ハーフターンした時点で一時は単独トップに躍り出たタイガー・ウッズ選手も痛恨のダブルボギーで失速する中、上位陣でただ一人のアンダーパーを記録して、見事に逆転優勝を遂げました。
173センチ、72キロと体格的には恵まれていませんが、今シーズンのドライビングディスタンスは300ヤード越えと、パワーもあります。
それでいてヨーロッパ選手らしい4番アイアンからのセッティングで、アイアンショットの精度も非常に高いです。
ちなみに今大会は5番ウッドの代わりに1番アイアン(おそらく中空)を使用していたようです! ドライビングアイアンというやつですね。
まさに“飛んで曲がらない”ショットが、強風の中でも安定したゴルフをもたらしたのでしょう。
それになんといっても、最終日はなんとタイガー・ウッズ選手とのペアリング。
ハーフターン時に首位に立ったウッズ選手の勢いにも動じることなく、自分のゴルフに集中する強心臓ぶりでした。
まさに心技体のすべてにおいて安定感のあるオールラウンダーですね。
欧米両ツアーのダブル賞金王も狙える!
念願のメジャー初優勝を果たしたモリナリ選手は、昨シーズンに引き続きアメリカツアーを主戦場にしていますが、今回の全英オープンを含めて、直近の6試合で優勝3回、2位が2回と絶好調!
賞金ランキングはアメリカツアーでは5位、ヨーロピアンツアーでは4位にジャンプアップしました。
両ツアーともにこれから高額賞金の大会が目白押しですので、このままモリナリ選手が好調を維持できれば、2011年のルーク・ドナルド以来となる、欧米両ツアーのダブル賞金王の偉業が達成できるかもしれませんね。
ちなみにモリナリ選手の使用ギアは、パター以外はすべてテーラーメイド。
ウェアはナイキと契約しています(タイガー、マキロイ、ジェイソン・デイあたりと同じような用品契約ですね)。
シーズン終盤に向けて、世界を股にかけて活躍しそうなモリナリ選手から目が離せそうにありませんね。
モリナリ選手、メジャー初制覇おめでとうございます!!