プロゴルファー
こせきよういち
今年のマスターズは「パー3コンテスト」が見もの~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#65
来週はいよいよ“ゴルフの祭典”マスターズです。
今年のマスターズは例年以上に見どころが多いですね。
タイガーの復活、歴代複数優勝者のミケルソンとババ・ワトソンの復調、昨年はケガで欠場を余儀なくされた世界ナンバー1=ダスティン・ジョンソンのリベンジ、マキロイのキャリアグランドスラム達成は? もちろん松山英樹にも優勝=日本人初のメジャー戴冠の可能性があります。
いまからワクワクですが、マスターズにはもうひとつ、大会前日の水曜日に開催される「パー3コンテスト」という“呼び物”のイベントがあります。
コース内にある9ホールのパー3コースで行われる競技ですが、見どころは優勝争いではなく、プレーヤーとその同伴の家族たちによるパフォーマンス。
近年話題を集めたシーンと今年の注目ポイントをチェックしてみましょう。
ミラクル! J・トーマスとR・ファウラーが連続エース!
「パー3コンテスト」は、すべての選手が出場するのではなく、プレーヤー仲間と、あるいは同伴の家族等と、楽しい思い出を作りたいという選手が参加するアトラクションです。
トップの画像は、3年前、2人の子どもと当時のガールフレンド=リンジー・ヴォン(平昌オリンピックのアルペン滑降競技で銅メダルを獲得)を伴って出場したタイガーです。
このコンテストへのタイガーの参加は珍しいのですが、かわいい子どもたちが希望すれば、今年も姿を見せるかも知れません。
ところで、この“お祭り”で、最近話題を呼んだシーンといえば、2年前のジャスティン・トーマスとリッキー・ファウラーという遊び仲間どうしによる連続エースです。
リッキーの“お祭り男”ぶりが全開。「ゴルフの祭典」のプレ・イベントに相応しいパフォーマンスでした。
75歳のジャック・ニクラウスがエース!
「マスター・オブ・マスターズ」と言えば、大会最多となる6度の優勝を誇るジャック・ニクラウスです。
その圧倒的な存在感と人気で、本番のトーナメントの主役は譲っても、「パー3コンテスト」の主役は譲らない、といった感じです。
上掲の動画は、3年前にマークしたホールインワンです。パトロンたちの熱狂ぶりから、彼の人気の大きさが伝わってきます。
選手の子どもたちが大活躍!
「パー3コンテスト」のもうひとりの“主役”は子どもたちです。
上掲の動画は、コース上で好き勝手に遊ぶ参加選手の子どもたちのクリップ集。そのキュートさに、選手の影は薄くなってしまいます。
ちなみに、ティーショットのアドレスに入ったババ・ワトソン(後ろ姿)の前で、パトロンに静止を求めて両手を挙げているのは、長男のカレブくんです。
そして、下掲画像は丸山茂樹の長男・奨王(ショーン)くん。
2005年大会で、パパに代わってティショットを放ったところです。奨王くんはアメリカ在住ですが、日本を代表するジュニアプレーヤーとして大活躍中です。
さて、今年はどの選手のジュニアが、パトロンから拍手喝采を受けるのでしょう。
今年は日本選手の同伴者に注目!
上掲画像は2012年大会、石川遼と彼のキャディを務めた航くん(今春、日体大に進学し、競技ゴルフを続ける予定)のパフォーマンスですが、今年はともに初出場の宮里優作と小平智が注目を集めそうです。
というのも、宮里は妹の藍が、小平は伴侶の古閑美保が、それぞれ「パー3コンテスト」に参加したいと語っているからです。
ふたりがどんな姿(白のキャディ服?)で現れ、どんなパフォーマンスを見せてくれるか?
選手に代わって、選手顔負けのティショットを放ってくれたら、観戦のパトロンたちが大喜びすること間違いありません。
今年のマスターズは「パー3コンテスト」が見逃せない!