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もーりー

20歳とは思えぬ卓越した技術と再現性!古江彩佳が早くもプロ初勝利【デサントレディース東海クラシック】

皆さんゴルフを楽しんでいますか?

こんにちは、ライターのもーりーです。

秋晴れの中で最終日を迎えた『デサントレディース東海クラシック』。

ディフェンディングチャンピオンの渋野日向子選手は残念ながら出場しませんでしたが(アメリカツアー転戦中)、今年の大会もプレーオフまでもつれ込む大熱戦でした。

最後の最後も互いに譲らず執念のバーディー合戦!

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今年で51回目の開催となった『デサントレディース東海クラシック』。

過去の歴代優勝者を振り返っても、樋口久子、岡本綾子、福嶋晃子、不動裕理、横峯さくら、大山志保、申ジエ、テレサ・ルーに昨年の渋野日向子と、新旧の日本女子ゴルフ界を代表するレジェンドたちがズラリ勢揃い!

そんな伝統ある大会は、無観客ながらも最後まで手に汗握る展開となりました。

最終日は前日にともにトップに立った東浩子選手と古江彩佳選手のマッチレースさながらの一騎打ちとなりました。

いっぽうがバーディーを奪うとすぐにバーディーを取り返すという展開で、古江が3つ、東が2つスコアを伸ばしバックナインへ。

12番で東がバーディーを奪い追いつくと、以降お互いにピンチを迎えても寄せワンでパーを死守、バーディーパットはあとわずかというところでカップに嫌われるという我慢合戦になり、トップタイのままで最終18番ホールを迎えます。

18番は、2打目地点からグリーンまで左サイドに池が続くという難しいホール。

ティーショットを右の深いラフに入れてしまった古江選手は芝を切るような巧みな打ち方でグリーンオンに成功するも、ピンから18メートルという超ロングパットを残してしまいます。

いっぽう東選手はフェアウェイからの2打目でしっかりグリーンをとらえ、残り距離は古江選手の半分以下、楽にパーは取れる位置につけました。

これは古江選手が圧倒的に不利だと誰もが思ったことでしょう。

しかしここから信じられない展開が待っていました。

なんと、なんと古江選手がこの土壇場で18メートルの超ロングパットを決めてバーディーをゲットしたのです。

これで一気に形勢逆転!

プレッシャーがかかったのは東選手。

東選手はおそらくバーディーパットを決めれば優勝、外してパーでもプレーオフくらいの心持ちだったはずです。

それが一瞬にしてバーディーパットを外したら即アウトという絶体絶命のピンチになってしまうのですから、ゴルフというのは何が起きるのか最後までわからないものですね。

しかしこの状況の中でまたもやとんでもないことが起こるのです。

なんと、なんと東選手が1メートルは曲がるかというフックラインを完全に読み切り、バーディーパットをねじ込んだのです!

お互いに執念で劇的なバーディーパットを決めてのプレーオフ突入です。

ピンそば30センチのスーパーショットで勝利をつかむ!

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お互いに一歩も譲らずに突入したプレーオフ1ホール目の舞台は先ほどと同じ18番ホール。

今度はお互いにフェアウェイをキープして、セカンドショット勝負になりました。

東選手は左の池を避けつつのショットで本戦18番ホールと同じような位置にナイスオン。

フェード系の選手はフェードがかからずに池、という展開もあるだけに無難な攻め方だと言えるでしょう。

いっぽう古江選手はこの超緊張する場面でも池を避けるという選択はまったくありませんでした。

フェアウェイの絶好の位置から放たれたショットはピンに向かってまっしぐら。

カップのそばに着弾したボールはカップをわずかにかすめてストップ。

カップからわずか30センチという超ミラクルスーパーショットとなりました。

ドローヒッターだけに左の池は即死というシチュエーションで、お見事というほかに言葉が見つからないくらいの衝撃でした。

このセカンドショットで勝負あり!

その後に惜しくもバーディーパットを外した東選手に対して、古江選手は楽々バーディー。

壮絶な戦いは古江選手のプロ初優勝で幕を閉じました。

そのいっぽうであと一歩でプロ初優勝を逃した東選手、今回は悔しい結果となりましたが、今回のようなプレーを続けることができれば、初優勝もそう遠くないと思える素晴らしい内容でしたね。

プラチナ世代第1号となるツアー優勝!

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世代一番乗りとなるプロ初勝利を挙げた古江選手。

アマチュア時代に安田祐香、西村優菜らとともにナショナルチームの一員として活躍した“プラチナ世代”の一人で、まだ今年で20歳という若さなんですよね。

古江選手はツアー勝利は今大会で2度目で、昨年の『富士通レディース』ではツアー史上7人目のアマチュア優勝を果たしているんです。

その後にプロテストを経ることなくプロ転向を宣言、今年からはツアールーキーとしてプロ生活をスタートさせています。

古江選手は身長153センチと体格的には恵まれておらず、飛距離も出るタイプではありません。

しかしながら精密機械のように再現性の高いショットは曲がらないだけでなく、縦の距離感も抜群です。

パットやアプローチなどの小技も光りますし、全盛期の宮里藍さんを彷彿とさせるプレースタイルですね。

ジュニア時代から大きな舞台を踏んでいてメンタルも強そうなので、非常に将来有望な選手なことは間違いないでしょう。

オシャレも好きなようでウェアも毎回素敵ですしね♪

古江選手の今後のさらなる活躍に期待しましょう!

といったところで今回はこのへんで、それではまた!