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プロゴルファー

もーりー

アメリカPGAツアーが再開したのにタイガーや松山が出場しないのはなぜ?

皆さんゴルフを楽しんでいますか?

こんにちはライターのもーりーです。

世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るう中、我々の生活様式は一変してしまいました。

そしてその余波はスポーツにまで及ぶこととなりました。プロスポーツの開催されない虚しさ、寂しさを痛感された方も多いことでしょう。

そしてようやく6月に入り野球やサッカーなどで試合再開の動きが見られます。

ゴルフについても同様に、ツアー再開の動きが活発化。

6月11日(木)~14日(日)には日本より一足早く、再開初戦となる『チャールズ・シュワブチャレンジ』が開催されました。

世界ランク1位から5位が終結した豪華なフィールド

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新型コロナウイルスの影響で中断していたアメリカPGAツアーが約3ヶ月ぶりに動き出しました。

再開初戦となったのは『チャールズ・シュワブチャレンジ』。

ツアー再開を待ちわびていたのは我々ゴルフファンだけではなく、ツアーメンバーである選手たちも同じ。

ということで今大会には豪華メンバーが集結。世界ランキング1位のロリー・マキロイ、2位のジョン・ラーム、3位のブルックス・ケプカ、4位のジャスティン・トーマス、5位のダスティン・ジョンソンと、世界トップ5が一堂に顔を揃える豪華なフィールドとなりました。

その他に話題となったのは、やはりブライソン・デシャンボーでしょう。

ツアー中断中の3ヶ月の間に体重を10キロ以上増量し、ゴリゴリのマッチョマンに変身しての登場。

さらにロフト角5.5度のドライバーを投入。ドライバーの飛距離も340ヤード以上という飛ばし屋になっていました。

もともと同じシャフトの長さのアイアンセットを使うなど、話題に事欠かなかったデシャンボーですが、今回もかなりのインパクトを残しましたね。1打差の3位タイに食い込みました。

プレーオフを制したのはダニエル・バーガー

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そんな豪華なメンバーが集結した熱き戦いは、コリン・モリカワとダニエル・バーガーによるプレーオフとなりました。

勝負は、プレーオフ1ホール目でモリカワの1メートルのパーパットがカップに蹴られてしまうという痛恨のミス。

ダニエル・バーガーが3年ぶりとなるツアー3勝目を手にしました。

モリカワは最終日のバックナインでも1メートルのパットを外すミスをしたのが痛かったですね。

仮にこの1メートルのパットのどちらかが入っていれば、モリカワが勝利を手にしていたかもしれません。

我々アマチュアもよく1メートルのパットを練習しなさいと言われますが、まさにその通りですね。

1メートルを制す者がゴルフを制すといったところでしょうか。

いっぽうプレーオフ1ホール目でパーをセーブして勝負を決め、3年ぶりの勝利をかみしめたバーガー。

これで今シーズンは28ラウンド連続でオーバーパーなしという安定ぶりです。

飛距離など飛び抜けた特長があるわけではないですが、スコアをまとめる総合力が高いオールラウンドプレーヤーだということですね。

新型コロナウイルス感染防止のため、無観客で行われた今大会は、普段なら大歓声を浴びる優勝の瞬間も静寂に包まれましたが、そんな環境も淡々と冷静にスコアをまとめるバーガーに味方したのかもしれませんね。

タイガーや松山は出場を見合わせ

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無観客試合とはいえ、いよいよシーズンを再開したアメリカPGAツアー。

ただマキロイやケプカといったトップランカーが出場したいっぽうでタイガー・ウッズや松山英樹は今大会のエントリーを見送りました。

我々日本のファンからすると少し残念ではありました。

松山については5月末には渡米していたので、出場も視野に入れていたようですが、新型コロナウイルスの状況もあり、無理はしなかったようですね。

しかし久しぶりの試合だというのに、彼らはなぜエントリーしなかったのか。それは現在の彼らの賞金ランキングにもあるでしょう。

タイガー・ウッズは昨秋の『ZOZOチャンピオンシップ』で優勝。すでに来シーズン以降のシード権を手中に収めています。

松山にしても優勝こそありませんが、今シーズンは安定した成績で賞金ランキングもトップ10以内、賞金はすでに日本円に換算して約2.9億と、こちらもすでに来シーズンのシード権は確実です。

つまりは新型コロナによる中断前の活躍があるので、今は無理に出場しなくても今シーズンは十分に戦えるというわけなんですね。

おそらくタイガーも松山も狙うは夏以降に延期になっているメジャー大会。全米プロ、全米オープン、マスターズといったビッグマッチに照準を合わせて、徐々にエンジンをかけていくということなのでしょう。

確かにタイガー、松山ともに試合に出続けることでコンディションを整えるタイプではありませんし、選手によって調整方法が異なるのも興味深いところですね。

いよいよ日本女子ツアーも開幕

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アメリカPGAツアーの次戦は6月18日(木)~21日(日)開催の『RBCヘリテージ』。

マキロイをはじめとした世界ランク1~6位の選手たちに加えて松山も出場を予定しています。

久しぶりの実戦で松山がどんなプレーを見せてくれるのかが楽しみですね。

そして日本女子ツアーも6月25日(木)~28日(日)の『アース・モンダミンカップ』でいよいよ開幕を迎えます。

昨年の勢いそのままに鈴木愛や渋野日向子が突っ走るのか、それともニューヒロインが誕生するのか。

開幕前から非常に楽しみですね。


ということで新型コロナウイルスに負けることなくゴルフ界が盛り上がってくれることを願いつつ、今回はこのあたりで失礼したいと思います。

それではまた次回お会いしましょう♪