プロゴルファー
もーりー
アマチュアの金谷拓実がツアー初優勝!【三井住友VISA太平洋マスターズ】
皆さんゴルフを楽しんでいますか?
こんにちは、ライターのもーりーです。
日本男子ツアー『三井住友VISA太平洋マスターズ』はすごいことになりました。
アマチュアの金谷拓実(かなやたくみ)選手が倉本昌弘、石川遼、松山英樹に続く史上4人目となるアマチュアでのツアー優勝という快挙を達成です。
もはやプロ!?の華麗な実績
この記事をご覧の皆さんの中には金谷選手のことを初めて知ったという人もいるかもしれません。
また「プロがアマチュアに負けて情けない」なんて思っている方もいるのではないでしょうか。
はじめに言っておきます。
金谷選手はプロ並の実績を持つスーパーアマチュアなのですよ。
金谷選手は大学ゴルフ界屈指の名門である東北福祉大学の3年生で21歳ですが、その戦績は高校時代から折り紙付き。
高校2年ですでに日本アマチュアのタイトルを獲り、その年の日本オープンではローアマを獲得。
そしてなんといっても金谷選手を有名にしたのは2017年の日本オープン。
当時19歳(大学1年)の金谷選手が最終日最終組で、優勝した池田勇太選手を最後まで追い詰めた姿に衝撃を覚えたのは私だけではないでしょう。
その後も2018年は『アジアアマチーム選手権』では日本チームのエースとして貢献し優勝をもたらしただけでなく、個人でも『アジアパシフィックアマ』を制し、2019年『マスターズ』出場権を獲得しました。
そのマスターズでは惜しくもローアマのタイトルは逃しましたが、現在は世界アマチュアランキング1位(日本でほありません、世界ですよ!)に君臨する最強アマなのです。
どうですか。
もはやプロと呼んでも差支えないレベルなんですよね。
ですから大学の先輩である松山英樹選手が金谷選手に「プロの試合で勝って来い!」と叱咤激励したというエピソードも納得できます、ハイ。
しかし、そうはいってもアマチュアの日本男子ツアーでの優勝は金谷選手を含めてたった4人だけ。
しかも残りの3人が倉本昌弘、石川遼、松山英樹の超ビッグネームですから、金谷選手がどれだけすごいことをやってのけたのかが改めて分かりますよね。
身長は170センチと決して恵まれてはいませんが、ショットの切れやショートゲームは本当に素晴らしい。
それになんといっても金谷選手の一番のストロングポイントはパッティングでしょう。
本当に、あの構えてから迷いなく打つパッティングは、もはや世界レベルと言っても言い過ぎじゃないと思うくらい惚れ惚れしますね。
最後はスーパーイーグルでガッツポーズ!
実は大会初日の金谷選手の成績は73(パー70)。トータル+3の51位タイと、かなり出遅れていました。
しかし大会2日目に66で巻き返してからの、決勝ラウンドに入った3日目がすごかった。
グリーンのスピードやアンジュレーションに慣れてきたのか、得意のパッティングが冴え渡ります。
3〜7メートルの微妙な距離のパットも、、まるで1メートルを打っているかのごとく次々に決めていきます。
そうなると自ずとバーディーも量産。
終わってみればコースレコードとなる63(-7)をマークし通算-8、一気に単独首位に立ちました。
そして大会最終日。
ツアー初優勝を目指す金谷選手の前に大きな壁が立ちはだかります。
それはショーン・ノリス選手。
今シーズンすでに1勝を挙げている実力者です。
バーディーも出るがボギーも喫してしまい、序盤にスコアをなかなか伸ばせなかった金谷選手に対して、ノリス選手はこの日はノーボギーの安定したゴルフ。
一時はノリス選手が金谷選手に2打差をつける展開となりました。
並の選手ならここでズルズルと後退するところですが、金谷選手はここからが違いました。
中盤に超ロングパットを決めてのバーディーで息を吹き返すと、粘りのゴルフでノリス選手に食らいつきます。
そして金谷選手、ノリス選手ともに譲らず、17番ホールを終えてともに-11。
勝負の行方は最終ホールにもつれ込みます。
そして18番ロングホール(パー5)。
セカンドショットを4番アイアンのローフェードで2オンに成功した金谷選手に対して、ノリス選手は2オンを逃して難しいアプローチを残すも、巧みな技術でバーディー確実なところまで寄せました。
この時点で「お互いにバーディーでプレーオフに突入」と誰もが思ったことでしょう。
しかし最後にドラマが待っていました。
残り7メートルのスライスラインを完璧に読み切った金谷選手、ジャストタッチでねじ込む劇的イーグル!
渾身のガッツポーズとともに激闘に終止符を打ちました。
アマチュアでしかもツアー初優勝をイーグルで決めるなんて、金谷選手の強心臓ぶりと、石川、松山両選手に匹敵するスター性を感じさせる感動の幕切れでしたね。
構えたらサッと打つ!
劇的なツアー初優勝を果たした金谷選手。
その大きな原動力となったのは間違いなくパッティングです。
そんな金谷選手のパッティングを見ていて、我々アベレージゴルファーが今すぐ参考にすべき点がありました。
それは構えてから迷いなく打つということ。
金谷選手はパッティングの際にじっくりとラインを読んだり、一定のルーティンを繰り返すのですが、いったん構えると迷うことなくサッと打つんですよね。
いっぽう我々アベレージゴルファーは構えた後からカップを何度も見たり、手元を確認してしまいます。
構えてから打つまでの時間が長ければ長いほど、ターゲットに対してのスクエアがズレてしまいますからね。
パッティングが苦手だという皆さん、ぜひ金谷選手の“構えたらサッと打つ”を真似してみてくださいね。
といったところで今回はこのへんで。
金谷選手、ツアー初優勝おめでとうございます!
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