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あなたの街にもあるかも!?“ジモティー”トーナメントは面白い!
静岡県に引っ越して来てはや9ヶ月。ゴルフのイベントもいろいろあって楽しいです。
今回は、在住の富士宮市で開催されたトーナメントをレポートします。
※写真は朝霧カントリークラブ公式サイトより
知られざるトーナメント?
こんなトーナメントがあるなんて、初めて知りました。
先週、富士宮市市民ゴルフ大会がこの朝霧カントリークラブで開催され、筆者も出場してラウンドしました。
筆者の成績はともかく、パーティー後にトーナメントの紹介があり、無料とのことでしたので、観戦することにしました。
実はトーナメント当日は筆者の誕生日で、記念としてはともかく記憶に残るかな? ということでの観戦です。
観戦の目的はふたつありました。ひとつめは、我がゴルフの先生の勇姿を観ること。
筆者は還暦にして、人生初のゴルフレッスンを受けているのですが、そのプロコーチが出場されています。
もうひとつは、筆者の先週のコースラウンドと、トーナメントとはセッティングなどがどう違うのか、プロやトップアマはどう攻めるかなどの確認です。
ということで、午後から足を延ばしてみました。
撮影不可。
画像に記載されているように、画像撮影はできませんでした。
なので、実況中継(文字)だけでお楽しみください!
いやあ、結構楽しめました。静岡県プロゴルファー会主催ですので、静岡県在住のトーナメントプロも出ています。
今回は藤田寛之プロや芹澤信雄プロも出場していました。
それと、静岡県のティーチングプロ、研修生、トップアマチュアも出ています。シニア世代のプロ、アマチュアのショットが観られるのも参考になります。
筆者は到着してまずは腹ごしらえ。市民大会時にいただいた無料昼食券を使わせていただいて、クラブハウスのレストランでカレーをいただきました。
普通のトーナメント会場では、観戦者はクラブハウスに入れないことが多いのですが、多くの観戦者ではないですし、選手と近いトーナメントという位置づけなのかなと感じました。
その後9番ホールに移動。まずはグリーン周りで見学。20分後に藤田プロが来ました。藤田プロはインスタートなので、ラウンド最終ホールです。
このホールは、距離がない左ドッグレッグ。ティーショットは多分スプーンで打ったのでしょうが、右ラフ。
打った瞬間は見ていなかったのですが、グリーンに上がってきてわかりました。
ピンは右上に切ってあったのですが、黄色いボールが飛んできて、比較的転がってきてピンのエッジ寄り4メートルにオン。
これが藤田プロのボールでした。やっぱりラフからはピタッと止まらないですね。それでも下からですから、パッティングに定評ある藤田プロならバーディーチャンス。
グリーンに上がってきた藤田プロですが、筆者がこれ迄JGTOのツアートーナメントで見た雰囲気とはずいぶん違っていて、のんびりとした感じでした。
アマチュアが普段プライベートでラウンドしているのよりもリラックス感があります。
知り合いに目配りしているのか、周囲を少し気にしながら、それほど強く集中しているでもなくパッティング。
ちょっと右に押し出した感じで50センチオーバー。それを難なく入れてパーでした。後で確認したら、最終スコアは1アンダーでした。
早くも脱線
ちょうど30年ほど前、筆者は某ゴルフ用品メーカーの本社でゴルフクラブを扱う部門で仕事をしていました。
その頃、芹澤信雄プロがそのメーカーとクラブ使用契約を締結しており、ある時に芹澤プロが使っていたドライバーを目にしました。
当時はまだチタン製クラブが全面普及しておらず、ドライバーも小さなステンレスメタルのものが主流でした。
そのドライバーヘッドのフェースの真ん中一本の溝がヒビ割れていました。割れは問題ではなく、その部分の打痕に筆者は驚きました。
打痕は直径1センチほどだけ、ブラスト加工が取れて光っていました。
ブラストというのは、小さな鉄粒をフェースなどに高速でぶつけて(ショット)、曇らせるような加工をするものです。てかりの反射を抑えるためですね。
その加工部分にゴルフボールが数多く当たるとブラストが取れて、ステンレスの元の輝きが浮いてきます。
芹澤プロは、ほんの小さな打点でボールを的確にとらえていたのです。そして割ってしまった。この技術の凄まじさをみて、筆者は本当に驚愕しました。
正直、当時から芹澤プロは飛ばすほうではありませんでしたが、この正確性がレギュラーツアーでも勝利を呼び込んだのでしょう。
新たな楽しみ方を発見
さて、本題に戻ります。
朝霧カントリークラブは、標高千メートルの高原にあります。なので、この季節は、雨や霧さえなければ、比較的涼しくて気持ちの良いところ。
当日は曇りでしたが、富士宮市街地より5度くらいは涼しく22度くらいな感じでした。
筆者のコーチは、3年前にこの大会で準優勝されているのですが、今回はもうひとつ調子が上がらずじまいでした。
先週の練習ラウンドでアンダーを出された時のようにはいきませんでした。次回に期待! です。
先生がホールアウト後、宮本勝昌プロを見ようと探したのですが、見当たらず。なぜか出場されなかったようです。
ですが、宮本プロが入る予定だった最終組について回りました。
組み合わせは、がっちり大柄体格のプロ、身長はそれほどでもないスマートな研修生、そしてやや小柄で細身の、体づくりがこれからの高校生アマ。
三者三様の体格と攻め方が印象的でした。
観戦記
筆者も先週、ホワイトティーからですがラウンドしていますので、ホール毎のレイアウトはほぼ把握しています。
先ほどの組が15番ホール(パー5)に来ました。ブラックティーからは586ヤードとなっています。筆者が過日に使ったホワイトティーの約50ヤードほど後ろです。
フェアウェイ240ヤードくらいに大きなバンカーがほぼ真ん中にある印象的なロングホール。
先週、筆者は、ここまで7オーバーできていましたが、ここからダボ、ダボ、ボギー、ダボを打ってしまい撃沈しました。
このホールの第2打目を右にプッシュアウト、水のない赤杭エリアから林越えを強振したものの50ヤードもショートするチョロ。
この強振がその後のリズムを狂わしたのではないかと筆者は反省しています。
ここはやはり横のフェアウェイにいったん出してパー狙い。そうしていればボギーで抑えられたのに、という悔いもあって、集中力を途切れさせてしまいました。
ティーショットの位置に話を戻します。
筆者のティーショットはバンカーを25ヤードほど越えた左ラフでしたが、トーナメント当日の3人もほぼ同じ距離のフェアウェイでした。
ここで筆者と彼らの飛距離の違いを感じます。風などの条件が違うとはいえ歴然とした差。
30歳以上も違うので、仕方ありません。さて、若かった頃の筆者と彼らの距離はどのくらい違うのか。
実は筆者は結構な飛ばし屋でした。ヘッドスピードが56メートル/秒(m/s)あったのです。
背筋計測では260キロを記録していましたので、それなりにパワフルだったと思います。
彼ら3人のスイングを見たところ、ヘッドスピードは50m/sを超えてはいなかったように思います。
しかし、ミートはとても上手く思えましたので、ミート率は1.4以上ある感じでした。
このホールで一番飛ばしていたのは、一番小柄で華奢な高校生アマ君でした。2人よりも12、3ヤード前にいっており、しかもひとりだけ2オンしてきました。
2打目、プロはグリーン手前のバンカーの少し手前、研修生は左の林に入れてしまいました。
でも上がってみれば全員パー。当然上級者ですので、パーを拾ってくる技術は持ち合わせています。しかし最後の勝負は、アプローチ、パットのショートゲーム。
プロは3打目を5メートルショート。研修生は林の中からとはいえ、グリーンエッジまで。高校生アマ君はファーストパットを2メートル残し。
残りの3ホールもそうでしたが、この3人に関しては、グリーン上とその周辺で苦労していました。特に意外とパットが決まらない様子です。
やはり最後の詰めが、年間を通した平均スコアの決定的な差につながるのでしょう。
結果は……そして感想
筆者は最終組についており、この組がホールアウト後にクラブハウスに戻りました。写真はその時のものですので、この組の結果はまだ掲示されていませんでした。
スコアボードの周りには、ラウンドした選手が身近にいます。藤田プロや芹沢プロも、数メートル横を通ったりします。
このような気兼ねない雰囲気は、ローカルトーナメントのいいところでしょうね。
ちょっと用事があって、その後の表彰式などはパスしました。6月20日の午前時点では、朝霧カントリークラブのホームページにはまだ結果は載っていませんが、多分このままなのでしょう。
トップタイが2名。最後はどのように決着をつけたのかは気になりますが、ネットでの情報を待つしかありません。
ともかく、筆者にとっては今までと違う感覚のトーナメント観戦でした。
2016年10月に松山英樹プロがHSBCチャンピオンズで世界ゴルフ選手権(WGC)制覇を遂げましたが、その前にマレーシアで開催されたCIMBクラシックに、筆者は観戦に出かけました。
この時も松山プロは好調で、最終的には2位でした。
筆者はある伝手から観覧席の出入りが可能になりました。そこから食事を摂りながら観させていただきましたが、世界トッププロの舞台だと、まさに『見物』という感じでした。
日本の男子プロのJGTOのトーナメントでもそれに近いものがあります。日本や世界最高の技術やパワーをティーイングエリアやグリーン周りから観て楽しむゴルフですね。
またこれとは別にJLPGAの女子プロトーナメントの楽しみ方もあるかと思います。
今回観戦したアマダホールディングス杯静岡プロゴルフ選手権は、プロのほかに、シニアプロ、シード権を持たないプロ、研修生、静岡のトップアマが各組に一人ずつくらいの割合でラウンドしています。
筆者のついた組には筆者の知り合いの出場者はいませんでしたが、出場している仲間や知り合いを応援する人達も一緒に歩いていきます。
県内ではトップに近い選手の競技ゴルフですが、筆者のように少しだけ自分に近い感覚も持って観戦することもできるでしょう。
筆者にとっては、昔自分が足を踏み入れた競技ゴルフの感覚がちょっとだけ蘇り、気持ちの高ぶりを感じました。
そして、今の自分のゴルフを改善していく意思の芽生えがありました。
これを契機に、より一層の熱意を持って、コーチからのアドバイスをスコアに結びつけ、そしていつの日か(グランドシニア?)こんな試合に出場できたらと、夢を観させてくれた一日となりました。
それ以外にも気軽に観ることができる要素がたくさんあります。地元企業の協力も欠かせません。
皆さんも、地元でこのようなトーナメントを見つけたら、ぜひ足を運んでみてください。
家族皆んなが楽しめますよ!