プロゴルファー
こせきよういち
DJが快挙(?)達成!~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#122
最近一番の話題といえば、やはりブルックス・ケプカが2連覇を果たした「全米プロ選手権」です。
ですが、ここで取り上げるのはそのケプカではなく、惜しくも2位になったダスティン・ジョンソンについて。
彼は、今大会である快挙を達成しました。
その快挙とは、「ランナーアップ・グランドスラム」。ランナーアップは準優勝のことですから、4大メジャーすべてで2位になること。
ダスティンはその史上8人目の達成者になったのです。
自虐動画で話題を呼んだウーストハイゼン
Just finished my career grand slam second's .. "I'll rise up" pic.twitter.com/083aRityWn
— Louis Oosthuizen (@Louis57TM) 2017年8月14日
過去7人の顔ぶれは、クレイグ・ウッド(達成年:1939年)、アーノルド・パーマー(同64年)、ジャック・ニクラウス(同64年)、トム・ワトソン(同84年)、グレッグ・ノーマン(同89年)、フィル・ミケルソン(同2015年)、そしてルイ・ウーストハイゼン(同17年)。
ちなみに、グランドスラム達成のゲーリー・プレーヤーとタイガー・ウッズはともに全英オープンで2位になっていません。
もともと大きな話題になる記録ではありませんが、7人目のウーストハイゼンは17年の全米プロで達成後、帰りの機上で悔しい胸の内を歌に託し、その動画をSNSにシェアところ、ファンの間で大評判になりました。
ウーストハイゼンはアンドラ・デイのヒット曲「ライズ・アップ」を口パクで歌ったのですが、その歌詞の内容は、
あなたがメリーゴーラウンドのような毎日に、
打ちのめされ、疲れ果て、
闘う気力を失っても、
私はあなたのなかに闘志が見える。
私たちはやり抜けるわ。
山だって動かせる。
だから、私は立ち上がるの、
あの日のように。
立ち上がるの、
何も恐れるものはない。
立ち上がるの、
何度でも何度でも。
……
というもの。
この歌をダスティン・ジョンソンに捧げます。
6人目の達成者=ミケルソン
もうひとり、この歌を捧げたいのが、「ランナーアップ・グランドスラム」6人目の達成者=フィル・ミケルソンです。
彼が、何度でも何度でも立ちあがって目指しているのは、もちろん来月6月開催の全米オープンです。
全米オープンでは過去6度のランナーアップがありますが、優勝はまだなのです。
勝てば、本物の「グランドスラム」でも6人目の達成者になります。
舞台は彼が得意とするべブルビーチ。今年2月にはここで開催された「AT&Tぺブルビーチ・プロアマ」で圧勝したばかりです。
注目、期待しましょう。
ところで、先週の「全米プロ選手権」では71位タイに終わり、ファンの熱い声援に親指を立てて応えるシーンばかりが目立っていました。
でも、何事にもポジティブなフィルはそれをネタに、
「(今日の)ラウンドは期待したものではなかったけど、僕たちは記録を樹立した。今日は1397回もサムアップ(親指を立てるポーズ)をしたんだ」
だから、こうして親指の筋肉をクールダウンさせているんだ、とSNSに動画をシェア(下掲のインスタ動画)。
おかげで今回はニューヨークのファンに大モテ。大会でも群を抜く人気者のようでした。