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ゴルフスイング

レッスンプロ・クラフトマン 河野

なぜ韓国勢は強いのか。その2 ベタ足とコンパクトスイング

韓国勢は強いゴルファーを作るために国家で取り組んでいるのです。

キーワードは「ベタ足」と「コンパクト」

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スイングの特徴(国家代表予備軍には共通の基本がある)

★体の正面で打つ(ベタ足)
★コンパクトなスイング

他にもいろいろありそうですが、今回はこの二つのテーマに絞り考察したいと思います。
 
体の正面で打つ利点。

体の正面で打てば、サイドスピンが少ないので曲がらない。体の正面でボールをとらえるので、インパクトが安定している。

日本のゴルフの常識では、体を回転させながら打つということを強調していますが、必要以上に体を回転させていては、体の正面でボールをとらえることは困難ですし、毎回同じインパクトにすることは至難です。

体の回転を必要以上に使っているかいないのかを判断するのには、インパクト時の右足がベタ足か、右足の踵(かかと)が浮いているかの違いで判断できます。

私がお教えしている生徒S様。

韓国女子プロは、インパクトの時、右足はベタ足の方がほとんどです。日本の女子プロは、ほとんどの方が右足の踵が浮いています。

誰でも、初心者の頃ボールに当たらなくなると、両足(踵)を揃えてスイングをしたことがあるのではないでしょうか。

すると力強くは打てませんが、ミート率が上がりボールは曲がらなくなります。

それに、体が動き難いのでスイングの弧がコンパクトになり、再現性が高く簡単です。

この考えが基本です。

これを、ベースにして、コンパクトでありながら、強く叩けて、ミート率の高いスイングを作り上げているのです(工夫と努力が必要です)。

キム・キョンテの写真

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例えば、弓道(またはアーチェリー)を思い浮かべてみてください。

両足をシッカリと土台にして、28メーター先の直径36センチの的に当てる「近的競技」という競技がありますが、これも歩きながら(動きながら)弓を射ても、的に当たる確率は低くなります。

ベタ足でシッカリとした下半身を作って、体の正面で打てればインパクトゾーンが長くなりミート率が上り、その上スイングが簡単になるのです。

簡単にスイングをしていれば、好調時のスイングを永く維持することもできます。

簡単なスイングなら、良いスコアを出すことに集中することができます。

オーバースイングならこの人、ジョン・デイリー

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しかし、オーバースイングやシャフトクロスでは、スイング軌道が不安定で、再現性やミート率が悪く、ミスショットが出てしまい、ゲーム中にスイングのことを考えてしまいます。

ゲーム中にスイングのことを考えていては、ゲームに集中している相手に勝てません。

例え、相手と接戦になっても、相手が欠点のあるスイングの場合、相手が崩れるのを待てば良いのです。

無理に勝ちに行かなくても、ゲームが長くなればなる程、簡単で欠点のないスイングをしている方が有利になります。

ゲームの流れが自分に来るのを待てば良いのです。良いスイングをしていれば待つことができます。

「モダン・ゴルフ」著者ベン・ホーガンはツアー64勝

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ベン・ホーガン氏が強かったのは(USPGAツアー64勝)、ご自分で言っている通り簡単なスイングを作り上げたので、再現性が高く、ミート率が高く、ミス率が低かったからだと思います。

ベン・ホーガン氏曰く「スイング自体は簡単だ、しかしそれに至る道は苦難です」。

この言葉を二つに分けますと「スイング自体は簡単だ」と「しかしそれに至る道は苦難です」になります。

「しかしそれに至る道は苦難です」の解説です。

ホーガン氏は個人でスイングを構築していったため、プロになってから初優勝までに10年かかりましたが、韓国は国の力を使い、短期で無駄なくスイング・マスターを作るマニュアルを作り上げたのです。

韓国勢のスイングを研究しないと世界で勝てるスイングを作れません。

志のある女子プロの方ならいつでもレクチャーします(要面接)。

レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。