プロゴルファー
こせきよういち
ゴルフは筋肉勝負だ!~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#113
先週の米ツアー競技「ザ・ホンダ・クラシック」で優勝したキース・ミッチェルに1打及ばず、リッキー・ファウラーとともに2位タイになったブルックス・ケプカ。
彼は米ツアーでもトップクラスの筋肉マン=ハードな筋トレで肉体を鍛え上げる選手です。
そのケプカが「ザ・ホンダ・クラシック」の3日目、土曜日のスタート前に取り組むトレーニング風景がSNSにシェアされ、そのパワーが話題になりました。
スタート前に100キロのベンチプレスを15回!
上掲がそのインスタ動画で、彼のトレーナー(フィットネス・コーチ)のジョーイ・ディオービソルビがシェアしたものです。
それにしても、これからラウンドというのに、重さ225ポンド(約102キロ)のベンチプレスを15回も! 大丈夫なんでしょうか?
上半身の筋肉を疲労させることで、下半身主導のスウィングが得られるという効果がありますが、まさかそれ?
ところで、ケプカのハードな筋トレについては、先月の「メキシコ選手権」で笑える動画が撮られ、やはりSNSにシェアされていました(下掲)。
ババ・ワトソンのキャディ、テッド・スコットが作った動画で、
「金曜にこなすトレーニングを紹介しよう。メジャー2冠のババ・ワトソンだ。僕らはいつも2ポンド(約900グラム)のウエイトを使っている。メジャーチャンピオンになりたいなら重いウエイトは必要ない。重いウエイトはメジャー制覇の役には立たない」
と、ふたりが後方に目をやると、そこではメジャー3冠のケプカが……(笑)。
56歳のビジェイも超ハード
ハードな筋トレといえば、同じく「ザ・ホンダ・クラシック」で最終日最終組でプレーし、「米ツアー最年長優勝記録更新」にあと一歩まで迫った(結果は6位)、56歳のビジェイ・シンが有名です。
彼もメジャー3冠のトッププロ。
上掲の動画は今年1月に紹介されたトレーニング風景ですが、とてもシニアの選手が取り組むトレーニングとは思えません。
彼は昔から“練習の虫”で有名です。余りに練習熱心なため、過去には契約していたキャディが「付き合い切れない」と逃げ出すほどでした。
元祖「筋トレゴルファー」はこの人
プロゴルフ界で元祖「筋トレゴルファー」といわれるのが、“南アの黒ヒョウ”ことゲイリー・プレーヤーです。
今年84歳になる彼は、いまも日々ジムでのトレーニングを欠かしません。
80歳を過ぎても、腹筋を毎日300回こなしているといわれます。
168センチの小柄な体格ながらキャリアグランドスラム(メジャー計9勝)を達成した原動力がここにあることは間違いありません。
下掲のインスタ動画は2年前、81歳のときのもの。
これはもう「あっ晴れ!」です。