ゴルフスイング
宮下芳雄@プロゴルファー
【全英オープン王者】F・モリナリのスイングは日本人に参考になる!
こんにちはJGMセベバレステロス所属プロの宮下芳雄です。
今回は全英オープンを制したフランチェスコ・モリナリ選手のスイング解説します。
その前に彼の簡単な経歴を紹介させてください。
目次
お兄さんもプロゴルファー!
じつはお兄さん(エドアルド・モリナリ)もプロゴルファー(写真左)。
兄弟でイタリアを代表するプロゴルファーなんです。
2009年ダンロップフェニックストーナメントではプレーオフを制して優勝もしています。
同年の国別対抗戦「オメガミッションヒルズワールドカップ」では兄弟でタッグを組み、初めてイタリアを世界一にしました。
ちなみに兄弟だけあってスイングもよく似ていますよ!
ゴルフがマイナースポーツのイタリア出身
みなさん、ご承知のようにイタリアはなんといってもサッカーが一番の人気スポーツ!
さらにサッカーと同じくらい人気のあるのが自転車競技と言われています。
その他にはモータースポーツ、バレーボールなど他のスポーツと比べるとゴルフはまだまだマイナーなスポーツとのことです。
しかし今回、F・モリナリが全英オープンを優勝したことでイタリアでもゴルフブームに火が付くはず。
今後のイタリアゴルフ事情に注目ですね!
身長172センチ、日本人と変わらない体格!
F・モリナリは身長172センチ、体重は72キロ。
ほぼ日本人の標準体型と同じですね!
そんなこともあり、彼のスイングは多くの日本人の参考になると思います。
では体格に恵まれていないF・モリナリのスイングを見てみましょう!
F・モリナリのスイングについて
すぐに気付くことは、コッキングをあまり使わずにバックスイングをしていることですね!
さらにトップポジションでは手の位置をコンパクトに低く収めています。
これは方向性を重視したスイングだと読み取れます。
さらに、再現性の高いスイングだとも言えます。
全英オープンのように「強い風」「気温の変化」など厳しい気候の変化に惑わされない強いスイングをF・モリナリはしているのです。
フォロースル―で無理に腕を伸ばそうとしていない
ダウンスイングは身体の回転がとても速く、これがF・モリナリの飛距離のパワーソースになっています。
腕を速く振るのではなく、骨盤、肩の回転スピードを速めて飛距離を出しています。
その証拠にフォロースル―で両腕をあまり伸ばしていません。
この動作はD・ジョンソン、J・デイなどとは違うタイプのフォームと言えるでしょう!
このフォームは、日本人ゴルファーに参考になる動作だと私は考えています。
フォロースルーも大きく振り切っていない
フォロースル―はクラブヘッドが顔の前に来るほど振り切ってはいません。
無理なく、体の回転に合わせるように、ソフトにクラブを振っています。
そんなこともあり、スイングをした後にバランスを崩して、よろめいたりすることはほとんどありません。
振りを抑え、余裕を残しているスイングなのです。
皆さんもF・モリナリのスイングに挑戦し、安定性の高いスイングを目指してはいかがでしょうか?
今までとは違ったゴルフができるかもしれませんよ!
ではまた次回です。