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飛ばし屋の体型が変わって来た?~JGTO編~
PGAツアーでは、飛ばし屋の体型がスラリとして来ている傾向があり、USLPGAではその傾向がさらに顕著になっていました。
では、日本では?
写真は、日本のゴルフ界において、長い間『飛ばし屋』として君臨した尾崎将司プロです。
甲子園の優勝投手で、かつてはプロ野球選手でもあった尾崎プロは、身長181センチ、体重90キロと堂々たる体格です。
果たして日本のツアープロの『飛ばし屋』の体型に変化は見られるのでしょうか?
女子ツアーの過去データは公式のものが見つからなかったので、男子ツアーに限定して探ってみます。
2006年JGTOの飛ばし屋たち!
PGAツアー、LPGAツアーと同様に2006年のデータから見てみましょう。
写真のブレンダン・ジョーンズは3位にランクインしています。
ブレンダン含む3人が身長180センチを超えていて、体重は5人とも80キロオーバーです。
平均で身長は約180センチ、体重86キロと大型の選手が上位を占めていることがわかります。
大きな身体を生かして、ハードヒットするイメージが浮かびますよね。
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2006
順位/名前/平均飛距離/身長
1/小山内 護/299.46ヤード/177cm/88kg
2/小田 龍一/295.55ヤード/180cm/95kg
3/B・ジョーンズ/294.68ヤード/185cm/82kg
4/富田 雅哉/293.49ヤード/185cm/85kg
5/すし 石垣/293.4ヤード/172cm/80kg
平均295.316ヤード/179.8cm/86kg
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2018年JGTOの飛ばし屋たち!
2006年と比較すると、平均値で身長はおよそ4センチ小柄になり、体重は14キロも軽くなっています。
平均値は身長176センチ、体重72キロです。同等の体型の方は、読者の皆さんの中にもたくさんいると思います。
飛距離が4ヤード程伸びているのは、クラブやボールの進化によるものと言えるかもしれません。
しかし、体重が65キロしかない竹内プロが約302ヤードもかっ飛ばし、身長166センチの池村プロが296ヤードもぶっ飛ばしています。
その飛距離の根拠は、普通の体格のアマチュアゴルファーにとっても気になる所だと思います。
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2018
順位/名前/平均飛距離/身長
1/額賀 辰徳/302.93ヤード/183cm/80kg
2/竹内 廉/301.97ヤード/173cm/65kg
3/I・H・ホ/300.91ヤード/180cm/67kg
4/池村 寛世/296.19ヤード/166cm/72kg
5/池田 勇太/296.07ヤード/176cm/76kg
平均299.614ヤード/175.6cm/72kg
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スイング理論の進化!
池田勇太プロが近年飛距離を伸ばしているのは、肉体改造による影響が大きいと思います。
それに加えて、スイングそのものが変わって来たように思います。
ゆったりとスイングしているように見えますが、クラブが空気を切り裂く音の迫力は増しています。
飛距離を生む原動力は、ヘッドスピードとミート率、そして適正なスピン量です。
ミート率に関しては、そもそもプロゴルファーは高い数値を出すと思います。すると、ヘッドスピードの出し方とスピン量の調整が重要な要素になります。
2006年の『飛ばし屋』たちは、大きな身体を生かした体重移動によってスピードを得ていたと思います。このスイング理論の変遷はPGAと同じと思います。
このスイングでは、あり余るパワーからスピン量のコントロールは難しくなっていたと思います。
以前の池田プロはこちらのタイプに近かったと思います。
現代の『飛ばし屋』は身体が回転するスピードとスピン量のコントロールによって飛距離を得るようになりました。
ボールを潰すスイングからボールを運ぶスイングへの進化が、身体の大きさに頼らずに飛距離を得られるようになったのではないでしょうか。
池田プロの飛距離の伸びや、決して大柄ではない竹内プロや池村プロが大きな飛距離を出せるのも、ここにポイントがあるように思います。