Gride

gettyimages/970162870
getty

ライフスタイル

Nick Jagger

世界一の難コースに世界一下手なゴルファーが挑戦したら……

100どころか、150の壁も切れない下手クソなゴルファーが、世界で最も難しいと言われるゴルフコースでプレーしたら、一体どんな結果が待ち受けているのでしょう?

そんな無謀ともいえる試みが、アメリカで行われたことがあります。

いかにもジョークが好きなアメリカ人が考えそうな企画ですね。

舞台に選ばれたのはTPCソーグラス

getty

米ゴルフダイジェスト誌が企画し、1986年に開催された「Worst avid golfer tournament」(直訳すると、「もっともひどい熱心なゴルファーのトーナメント」)がそれです。

世界一の難コースに選ばれたのは、TPCソーグラス。

第5のメジャーと言われる「ザ・プレーヤーズ選手権」が毎年開催されるツアー屈指の超難関コースのひとつです。

そこに全米中から選びに選ばれたファイナリスト4人がTPCソーグラスに送り込まれ、「我こそは世界一下手クソなゴルファー」と、無謀にもフルバックのティーからスタートしたのでありました。

優勝スコアはなんと257ストローク

getty

そんな全米から集まった下手クソの中の下手クソ、ダッファー・オブ・ダッファーズに選ばれたのは、ピッツバーグの雑貨屋、アンジェロさん。

優勝は、とは言っても一番叩いたそのアンジェロさんのスコアですが、257ストロークでした。

念のために言っておきますが、これは4日間競技のスコアではありません。

正真正銘の1ラウンドのスコアなんです。

名物ホールの17番で、なんと66の大叩きを記録

getty

圧巻(?)だったのは、17番のパー3(写真)。

毎年、世界のトッププロたちでさえも何発も池に打ち込むアイランドグリーンで有名なホールです。

アンジェロさんはこのホールで連続27回も池ポチャショットを打ち、このホールだけで、なんと66打を費やしたのです。

最後はグリーンを結ぶ小径からパターで転がしてグリーンにボールを運び、ホールアウトしたアンジェロさん。

その偉業(?)を讃えて、この小径は「アンジェロの小径」と呼ばれるようになったのでありました。