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ライフスタイル

PPK

10年以上のブランクを経て、ゴルフに再チャレンジするということ(33)

テッちゃんのスーパーラウンドは思い出せても、肝心のコースと当時自分が何を思ってスイングし、プレーしていたかは、相変わらず思い出せないPPK^^;

噂によるとこの間にコース改修があり、随分と変わっているとのこと。

そしてなぜだか雨続きの2017年秋。復帰4ラウンド目で2度目の月例会は、ナント土砂降り。

13年前のレインスーツは、無事に機能するのか? いやいやこの土砂降りの中、本当にプレーする?

復帰4ラウンド目にして早くも、“やりたくないな~”と思ってしまったPPk。

車の中で5分ほど自分と相談。

“そうだ。俺にとってゴルフは遊びじゃない。こんなところで逃げてたら何も成し遂げられない!”

意を決して、土砂降りの中、バッグを担いでクラブハウスへと向かった。

土砂降りの中、いざ!

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開いたばかりのクラブハウスに入ると、フロントに並んだ面々が順にキャンセルして行く。

「なんだ、帰っちゃうの?」「そっか、またね!」などの会話が聞こえる。

自分は迷わずチェックインして、ロッカーでレインスーツを着込む。

13年前はダボダボゴルフウエアの全盛期。すっかり肥えた今でも充分に着られる。

キャップは雨用がないので、仕方なく普通の綿素材のものを被る。

ちょっと引くほどの強さの雨の中、屋根のあるところでストレッチとシャドースイングをして準備。

3人はすでにスタンバイOKだが、あと一人が来ない。

恐らくキャンセルが相次いで、いくつか後の組から回されたのだろう。レインウェアを着ながら走ってくる同年輩。

なんとか時間に間に合って、スタート小屋へ。

プリファード・ライ適用でスタート!

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スタート小屋に着くと、競技委員から「本日はプリファード・ライ適用で、6インチプレースでプレーしてください」と告げられ、ボール拭き用の小さなタオルを渡された。

天候の事もあるのか、今日のティはレギュラーティ。

この西コースの1番パー3は、バックティーからだと150ヤード弱の池越えで左がすぐOBと結構いやらしいのだが、レギュラーティからは130ヤードほどで9番で楽に打てる。

しかしだ。

復帰後初の西コース。ウォーミングアップはシャドースイングだけ。土砂降り。13年ぶりに袖を通したレインウェア。池越え。左はすぐOB。今の持ち球は引っ掛けフック。打順はまたも1番。

緊張する要素が多すぎる。

9番を持ちティーアップ。当時はベントと高麗の2グリーンだったが、合体して大きめのベント1グリーンになっている。

今回から書き入れる事にしたボールの線を、グリーン右エッジに向ける。

“力まないで、サラッと、軽く振ろう”

ペチ~ン。



変な感触、変な音。

あらま、ド先っぽ! 打った後を見ると、なんと!

  ・← ティ
( )← ターフ

え~っ!こんなに先っぽ~!? 溝のないホントの先っぽでかろうじて当たったのだった……。

ヒョロヒョロと力なく飛ぶボール。

お願い! 池越えて!!

お~!池越えた~!!^^;

ド先っぽのおかげでフックはせず、少し右にヒョロヒョロと飛んだボールはかろうじて池を越えて花道へ。

2オン2パットのボギーで、まずは無難なスタート^^;

※プリファード・ライ/雨などでぬかるんだライになった場合に、無罰でコース上の球を拾い上げて汚れを拭き取り、状態のいい場所においてプレーを再開することができる救済措置で、通常はフェアウェイ上に限る。拾い上げたボールは「1クラブレングス」「6インチ」など競技委員会が定めた範囲の中でホールに近づかずにプレースしなければならない。

3番で初パー。

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2番はセカンド地点からグーンと下って行くミドルホール。

以前はドライバーを持たず、クリーク(5W)で平らなところに置いていた。

しかし今日はこの雨だ。ドライバーでも良いかもしれない。

でも、今の自分はボギーペースがまずは目標だからと、クリークをチョイス。

フェアウェイはとらえたものの、想定以上に距離が残ってしまってグリーンはまるで見えない。

前で球を見ているキャディさんに、グリーンの方向を聞くも聞こえないようだ。

仕方なく、6番アイアンをチョイスして適当に軽く打つ。

坂を下り切ったガードバンカーの手前に球はあり、50ヤード弱をサンドウエッジ(SW)でアプローチするも、これがだるま落としになってバンカーへ。

4オン2パットでダボの6。

続く3番もティーショットはクリーク。

セカンドショットは6番で、グリーン左のカラーへ。

うまく寄ってくれて、1パットで本日初パー!

雨また楽し♪ 4番へ

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3番で3オーバーとボギーペースに戻せて一安心。

強い雨の中、傘を差したり閉じたりの手間もうっとおしくなり、傘をたたんだ。

傘を差していないのは一人だけと思っていたが、気が付けば全員傘を差していない。

良い歳こいたオッサンが、傘も差さずに、土砂降りの中真剣に棒を振り、球を追いかけている。

子供の頃、台風が来るとうれしくて、ずぶ濡れになるのが楽しくて、わざわざ外に出て行ってただひたすら自転車を漕いでいた。

そんな時代を共有した世代には、土砂降りもまた楽しいのかもしれない。

そんなことを思いながら、やってきました4番ホール。

昔から大の苦手な4番。

300ヤード少しで短いものの、左はずっと崖ですぐにOB。しかもグリーン手前でグッと谷が右に食い込んでいる。

それらの景色を見下ろしながら、思い切ってドライバーで勝負するか、アイアンで刻むか、左の浅いOBを考慮しながら決断する。

ところが……。

すっかり改修されていて、ティーグラウンドが低くなったのか、グリーンも谷も見えない。

チャレンジと安全の迫るホールではなく、ただのブラインドホールになってしまっている。

前も嫌だったけど、今度はただの気持ち悪い景色のホールに。

しかもバックティーがとても小さく、ずいぶんな前上がり。

ホールの全体像は見えないながらも、左が危険なことだけはビンビン伝わってくる。

でもそんなのは気にせずに、やり慣れていれば“ミドルアイアンで右に打っとけ!”だったろうか。

この時自分の打順はオナー(1番)。

同伴競技者の打球を参考にすることもできず、2ホール連続で真っ直ぐ飛んでいたクリークをチョイス。

半端なチョイスだと思いながらも、曲がらない安心感を優先。

しかし、やはりすごく緊張していたんだろう。

右手一本で叩きこむような変なスイングになり、ボールはポコ~ンと力のない天ぷらでヒョロヒョロとティーグラウンドの右前方の林に飛び、OB。

前進4打でのプレイ再開となりました。

そして、ここでゴルファー失格なことをしでかしました。

正直に言うとまだ書く決断ができていなくて……次回に送って……お時間いただきます……。