ライフスタイル
PPK
10年以上のブランクを経て、ゴルフに再チャレンジするということ(9)
「ラウンドリポーターの青木さん! 今日のPPK選手はかなり苦戦していますね……」
“ん〜良くやってるんだけどね、なんかクラブがそもそも調整できてないんじゃないかな?? ショートアイアンからウェッジの距離がバラバラだよ! おれのクラブ貸してやりたいくらいだよ〜”
「解説の戸張さん、いかがですか!?」
“PPK選手は愛知県半田市の出身。知多半島の風の中でゴルフを学んできました。普段は風に強いドゥロゥボール(戸張さん風に笑)が持ち球ですが、今日は特にドゥロゥボールの曲がりが大きい様ですね。青木さんのいうように、距離感もかなりおかしいですねぇ”
「そういえば先ほどから、しきりに首をかしげています。クラブの調整がうまくいってないんでしょうか?」
冗談はさておき(笑)。
練習開始から約2ヶ月。ラウンドまであと1ヶ月。
クラブを疑う心が、むくむくと頭をもたげてきたのでした。
何でだろう?
家ではサンドウェッジ、練習場では、それに加えてドライバーと7番アイアン。
ほとんどこれしか打ってこなかったけど、復帰ラウンドまで1ヶ月と少しに迫ったある週末、全部のクラブを打ってみた。
正直言って散々な結果だったけど、それにしても9番、ピッチングウェッジ(PW)、アプローチウェッジ(AW)、サンドウェッジ(SW)の距離の関係がおかしい。
9番とPWはそれなりに飛距離が違うけど、その飛距離差がAWには当てはまらない。
倍くらい飛距離が落ちる。SWとあまり変わらない。
???
ロフト角が狂ってる?
ぎゅんぎゅん左に曲がるのも、もしかしたらライ角がアップライトすぎ??
昔使ってたクラブは当時行きつけのゴルフ工房でしっかり調整済みだったけど、今使っているのはオークションで落札したクラブ。
7番のネック部分には、ミスに激高してカート道にでも打ち付けたのか深い傷が付いているし、どんな状態になっているのか怪しいもんだ。
自分が悪いとしか思わなかったけど、こりゃ~一度クラブを調整する必要がありそうだぞ!?
疑いは確信へ。
持った感じ、振った感じがバラバラだったので、バランスがおかしいことは最初からわかってた。
これは久々に行った〇木ゴルフで板鉛を買ってきて、自分で調整済(この辺りは“昔取った杵柄”とでも言いますか、身体自体を使わないこと^^;はそれほど感覚が鈍らないものなのかなぁ?)。
でも飛距離や曲がりは、自分の問題としか思えなかった(ちゃんと当たらなかったから、それもまぁ当然なんだけど^^;)。
家に戻って、いつもの自宅練習場でAWとSWを交互に打ってみる。
うん、やっぱりおかしい。
高さもあまり変わらないし、距離もほんの少ししか変わらない。
試しにPWも打ってみるが、こちらはしっかり高さも距離も変わる。
よし! 今度の週末、クラブを調整に出してみよう!!
でもねぇ……。
当時足しげく通った工房は、今もそこにある。
最初は、量販店で買ったキャロウェイのドライバーが当たらない事に悩んで門を叩いた。
当時彗星の如く現れた、韓国のレジェンド、朴セリ。
その彼女の名を冠した、朴セリモデルのドライバー。
ステンレスからチタンへと、ヘッド素材の主流が移る頃のクラブ。
硬くて硬くて、打てなかった。
このドライバーをリシャフト。
それからは、いろいろ抜いたり差したり(笑)。
アイアンの調整、パターの改造も。
当時いろいろと面倒を見ていただき、遂にはドライバーからキャディバッグまで、タイトリストのフルセットをカスタムオーダー。
一時は市や県のゴルフ競技にも出て、ハンディ10にまで上達させていただいた。
マスターは今も元気だろうか?
でもねぇ……。
分かるでしょ? この行きにくい感じ……。
頭を丸めてクラブを置き、パタリと行かなくなってから13年。
クラブはオークションで落とした物だし、体重も30キロ以上増えている……。
しかも調整だけの儲からない仕事を……まともに当たらないのをクラブのせいにしてるみたいだし……嗚呼(*´Д`*)
そうだ!とばかり、子供が小学校で使っていた分度器を探してきた。
自分なりにロフト角を測ってみる。
正確にはわからないけど、クラブごとの変化率が一定じゃないことはなんとなく分かる。
大丈夫、このクラブのロフト角は狂ってる(笑)。
なんて俺は小心者なんだろう!!(;´Д`)
(続く……)