ライフスタイル
Yanagi@TPIトレーナー&ドラコンプロ
スコアが良くなる練習方法と練習が上手くなる練習方法の違い
みなさんこんにちは!!
ドラコンプロ&TPIトレーナーのYanagiです!!
今回は、プレーヤーではなくトレーナーの視点で、「スコアが良くなる練習方法」と「練習が上手になる練習方法」の違いについて解説したいと思います。
「熱心に練習しているのに、なかなかスコアが伸びない!」という方は、練習での時間の使い方や練習内容が「練習のための練習」となっている場合があります。
スコアに伸び悩んでいる人はぜひ参考にしてください!
目次
ゴルフに「筋肉記憶」は存在しない?!
「練習量を増やして、身体に動きを叩き込む!!」これは、ゴルフを始めたばかりの内は非常に効果的な練習方法です。
まずは、ゴルフクラブを振ることに慣れ、ボールを打つことに慣れていく必要がありますからね。
一方で、ある程度上手くなってきた段階からは、「同じショット」を打ち続けることはオススメしません。
この辺りは「筋肉記憶」「マッスルメモリー」をどうとらえるかで判断が分かれる点ですが、ゴルフにおいては「筋肉記憶」を意識した練習を私はオススメしません。
なぜなら、「練習でできたことが、コースでも毎回できた」という人に出会ったことがないからです。
むしろ、「練習ではいいのに本番だと上手くいかない……」と嘆く人にたくさん出会います。
ゴルフにおいて「筋肉記憶」を肯定するのであれば、練習すればするほど、いいショットを打てば打つほど上達していくはずですが、練習量と技量が比例しないことが何よりもの証明ではないでしょうか?
※「筋肉記憶」は存在するが、「同じショットは二度と打たない」と考えるほうがいいのかもしれません。
いずれにしても、練習場で同じクラブを持って、同じ場所を狙って、何発も打つのは「スコアにつながる練習」にはなりません。
それは、「練習が上手になる練習方法」です。
「練習が上手になる練習方法」は偏った勉強方法と一緒!
「ラウンド」が今までの練習成果をテストする場ですから、「練習」はテスト勉強です。
小学生の時、来週は「掛け算」のテストですよ! と言われれば、みんな必死になって九九を覚えましたし、友達と問題を出し合ったりしたと思います。
そんな中で、「わたしは7×9が苦手だから徹底的に覚えよう! 7×9=63、7×9=63、7×9=63……」と勉強した人はいますか?
実際にテストで「7×9」が出た場合、延々と暗記していた子は一瞬で問題を解けるでしょう。いろいろな問題を「ランダム」に勉強していた子よりも圧倒的に速く。
でも、テスト全体で見れば、その点数は惨憺(さんたん)たる結果になりますよね。
どちらの子供も一生懸命勉強していたことに変わりはありませんが、「ラウンド」(テスト)につながる勉強という意味では大きな差が開いてしまいます。
練習場で同じクラブを持って、同じ場所を狙って、何発も打つのは、「7×9=63」を何度も唱えるようなものなのです。
勉強に例えると「そんな馬鹿な(笑)」と言ってしまうようなことをゴルフの練習(勉強)では取り入れている場合が多いのです。
TPI(※)ではそのような練習方法を「Block Practice」(ブロック練習)と呼び、いろいろな問題に挑戦する練習方法を「Random Practice」(ランダム練習)と言います。
※TPIについては、下記リンク先をご参照ください。
「Block Practice」は上手くなった錯覚を引き起こす
同じショットを打っていると、徐々にスイングが改善され、ショットの精度が向上していきます。100球も打てば、大体同じようなショットが打てるようになるでしょう。
ただし、その日だけは……。
また残念なことに、1日のレッスンの中では、同じドリルやショットを延々と繰り返す指導をするゴルフコーチもいます。
練習中はその効果が抜群で、すごく上達した気持ちになると思います。
「Block Practice」は、プレーヤー、コーチともに満足度(錯覚)が上がってしまう練習方法でもあります。
でもラウンドでは、なかなか思うような結果が出ません。
実際のラウンドでは、様々なシチュエーションの中で、いろいろな判断を行い、1分の1でナイスショットを打たなければならないプレッシャーと戦います。
そして、同じショット2回連続で打つのは「OB」を打った時ぐらいでしょう。
距離、ライ、番手、すべて違ったショットを次から次にこなしていくのが「ラウンド」(テスト)です。
「Block Practice」は、メンタル的なハードル、判断力、イメージと体の動きの連動といった、本来ラウンドで必要な能力を使わない練習なのです。
「Block Practice」は練習時間の「10%」だけ!
それでも、新たなスイングや技術を見つける上で「Block Practice」も必要です。大切なのは、「Block Practice」をする割合です。
私がオススメするは、その日の練習テーマに合ったドリル(Block Practice)を練習時間の10%だけ取り入れることです。
ヘッドの位置、手の通り道、下半身の動き……それぞれ解決したい部分に効くドリルを練習の冒頭に少しだけ取り入れます。
その後は、狙いや番手をグルグル変更し、「Random Practice」を取り入れましょう!
「Random Practice」がメインだと練習が終わってからの満足感は少ないかもしれませんが、必ず「スコア」が良くなる練習に変わるはずですよ!
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