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Taddy Bear
ラグビーもゴルフもたどっていけば同じDNA!
日本中がラグビーワールドカップで盛り上がっているからってGridgeには関係ない、なんて思っていませんか?
じつは同じ英国(といってもイングランドとスコットランドですが)発祥のスポーツだけに根幹には大きな共通点があるのです。
それが、どちらも紳士(淑女)のスポーツと呼ばれる所以。
その共通点を知れば、もっとゴルフが楽しくなり、ついでにラグビーも身近に感じられることでしょう。
ラガーが大切にしている5つの理念
ラグビーもサッカーも元はひとつ、フットボールというスポーツが原点です。
サッカーから派生したというのは誤り。
最初はどちらも手を使ってプレーするゲームでしたが、ボールを持って走ってもいいと主張したのがラグビーで、タックルしちゃいけない代わりに手も使っちゃダメと主張したのがサッカー。
じつに大雑把ですが、詳しく解説すると長くなるのでここでは割愛します。
そんなわけですからラグビーとサッカーが形式的に似ているのは当然ですね。
ただし、ラグビーとサッカーに分かれてから変わったのはルールだけでなく根底のプレーに対する精神もそのひとつ。
ラグビーはエリートの集まるパブリックスクール(私立で日本の中〜高一貫教育校)が始まりとなっただけに規律が厳しく、ラガー(ラグビーをする人)は他のスポーツ選手や生徒達の模範となることが求められました。
その象徴がラグビー憲章に刻まれた5つの言葉。
『品位(INTEGRITY)』『情熱(PASSION)』『結束(SOLIDARITY)』『規則(DISCIPLINE)』そして『尊重(RESPECT)』。
ラグビーが紳士のスポーツと呼ばれる所以は、この5つの言葉が理念となっているからです。
最初のルールは2つだけ!
ラグビーと同じく紳士(淑女)のスポーツと言われているゴルフ。
フットボールから2つのスポーツが生まれる少し前、1744年にミュアフィールドで制定されたゴルフルール13か条が現在のルールの基礎となっていますが、それ以前のルールは『同伴競技者に迷惑をかけない』『迷った時は自分に不利な判断をする』という2つの理念しかありませんでした。
マナーが浸透していればルールは必要ないという典型的な例といえます。
またR&Aの旧ルールブックには「ゴルフの精神(The sprit of the game)」が冒頭に書かれており、その中には品位や規則、さらに他のプレーヤーに対する配慮という言葉が出てきます。
ゴルフは基本的に個人競技なのでラグビーのような結束、コンタクトプレーを象徴する情熱こそ書かれていませんが、本質としての理念はほとんど共通しているのです。
クジラと人間のDNAには哺乳類というゲノム(遺伝子情報)が刷り込まれているように、ラグビーとゴルフもまた、プレーの形式は大きく違っても根底に同じ理念を抱えていると言っていいでしょう。
胸を張ってゴルファーと言えるために
もっとも、これらの言葉はラグビーやゴルフに限らず他のスポーツ、引いては一般社会にも通ずることで、理念や憲章がないスポーツだからといって傍若無人に振る舞ってもよいというわけではありません。
これを勘違いしている人、いっぱいいます。
ゴルフ、然り。
日本で開催されているラグビーワールドカップ、確かに日本の躍進こそ最大の人気要因ではありますが、試合が終わった後やフィールドの外でも感動がありました。
各国選手が日本と同じ『おじぎ』を観客に向かってするのが恒例となったり、試合が台風の影響で中止になってもチームは去らずにボランティア活動を行ったり。
これもラガーとしての『尊重』でしょう。
市井のゴルファーであっても理念には変わりありません。
スコアカードばかり見ているのででなく、品位を保ち、周囲に対する尊重や敬意を払ってこそ、ゴルファーと胸を張って言えるのではないでしょうか?
これを実行できるようになれば、きっと同伴競技者はあなたをリスペクトするでしょう。