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Gridge編集部
わたしのゴルフ履歴書〜Vol.12〜にっぱん近藤洋一社長
ゴルフ好きな経営者のゴルフライフを覗く企画「わたしのゴルフ履歴書」第12弾。
今回は、CRGホールディングス株式会社の古澤社長からご紹介いただきました、株式会社にっぱんの近藤洋一社長です!
にっぱんは、江戸前寿司「魚がし日本一」を中心に、本格寿司や創作和食も展開する会社。「魚と米」を社是に掲げ、東京・大阪などに40店舗以上(2019年6月現在)を構えています。
弊社ギークスのある渋谷にも2店舗あり、インタビュアー・ヒッティも寿司ランチをいただいたことがありました!
ついに本連載初、IT業界を離れて外食産業へのインタビュー進出です! 近藤社長の語る、お寿司とゴルフの関係とは……?
目次
近藤洋一(コンドウヨウイチ)さんとはこんな人
1973年、宮崎県の島で漁師をしていた両親のもとに育った近藤さん。野球が大好きなスポーツ万能・利発な少年だったそう。
東京水産大学(現・東京海洋大学)へ進学し、寿司屋でのアルバイトなども経験。板前になるには修行期間が長いと進路を迷っていた時、株式会社にっぱんの効率的な経営と新進気鋭なスタイルに共鳴し、新卒採用2期目で入社されました。
現場で研鑽を積むことわずか2年で本社に異動になり、企画室や財務などを経験した後、一昨年2017年に社長に就任。現在に至ります。
ゴルフのきっかけは奥様
――まずゴルフを始められたのは
私は今45歳なんですが、30歳の時に始めました。
妻が大学でゴルフをやっていたんです。私は打ちっ放しにはたまーに行っていたんですけど、妻がテレビでゴルフ中継を観ていても何が面白いのかなと思っていました。
――クラブはお持ちだったんですか?
お義父さんからもらったクラブで始めることになりました。
やってみると、野球男児だったものですから、止まっているボールは簡単に打てたんですね。よくわからないままに、ドライバーをティーアップしないでバンバン打っていたら、妻に「あなたすごいわね」と言われて。
30歳の誕生日でコースデビューさせてもらって、スコアは110。バーディーも取れてしまって、「あれ、ゴルフって楽しいな」と思ってしまってから、ハマってしまったんですよ。
妻は教え魔なくせに100を切ったことがないというゴルファーで、私は始めた時から今まで奥さんに負けたことがないんです(笑)。
独学でとことん打ち込む
たまたま同級生で某ゴルフ雑誌の編集部に入った人がいて、その縁で毎週購読していました。景品に応募して当てたりもしていましたよ(笑)。
そこからは独学です。ゴルフ雑誌を読んで勉強になるなと思ったら、すぐ練習場に行って打ち込みました。
以前、「頭を動かさずに」と書いてあったので1日で800球をずっと忠実に打ちこんだら、ムチウチになってしまったことがありました。接骨院に3日間通いました(笑)。
今でも練習するときは300球くらい、そのうち150球くらいドライバーを打ちます。体力はあるので、4、5時間くらい、ドカっと打ってしまいますね。
――ラウンドにはどれくらい行かれていますか?
ラウンドも最近は増えました。一昨年社長になってからは特に、誘われるのを断らずに行っていたら年間40ラウンドくらいになりました。今年はもう25ラウンドを超えているので、50ラウンドはいきそうですね。
小学校3年と6年の子供もバスケットをし始めて、送り迎えにも手がかからなくなり、土日にゴルフに行けるようになったので、もっと行きたいなと思っています(笑)。
お寿司屋さんとしての近藤さんのストーリー
私はもともと、家が漁師だったんです。宮崎県の小さい島に生まれました。
魚は豊富だったんですけど、漁師は儲からないから、父は東京へ出稼ぎに行っていたんです。そこで母に会い、長男だった父は母と宮崎に戻り、私が生まれました。
――なんてロマンチックな。
私は母の故郷でもある東京にすごく憧れがありました。大学で東京水産大学(現・東京海洋大学)に進学したんですけど、本音を言うと東京で暮らしたいというのが先にあって、そういう学校があってラッキーという感じでした(笑)。
小さい時に親の手伝いなどもあって、好きなことができなかったんですね。野球が好きだったんですけど、小学校でも中学校でも野球部がなくて、6キロくらい離れたところに通っていて。
バスケ部や卓球部に所属していました。背が高いんですが、この身長に中学生の頃からなっていまして、スポーツ少年でした。毎日小魚を食べてましたからね(笑)。
――カルシウムたっぷりですもんね。
3歳から泳いでいたので水泳も得意でしたし、バスケも卓球も県大会に行きましたし。高校で念願の、名門の野球部がある学校に行かせてもらったんです。甲子園には行けなかったんですが……。
それから東京に行きたいということで、どうせ行くなら、親が漁師だからと東京水産大学に進みました。
今だから言えますが、8割は「東京に行きたい」でした。2割、東京水産大があってよかったと(笑)。
一旗あげてやる! と上京。両親との約束
上京後は両親の思いもあって、寿司屋でアルバイトもしました。そこで、職人になるには何年も修行があったりして……。
そんな折にうちの会社が新卒採用しているのを知りました。お寿司屋でアルバイトしていて、新人がなかなか寿司の握り方を教えてくれないというのも見ていたので、新卒から握り方や包丁の使い方まで教えますよという点に惹かれました。
伸び代のある、勢いのある会社に入りたかったのもあって、全然コネクションもなく普通に試験を受けて入社しました。
――貴社の創業者の田渕会長は、ほっかほっか亭の創業者だったとか?
そうです。最初はほっかほっか亭を創業してから関連会社として、炊飯ネットを売っている会社を作りました。「日本炊飯ネット」という商品が「にっぱん」の社名の由来です。なので、「魚がし日本一」としてのブランドは30周年なんですが、会社の創業は38年前です。
私もお店に入って修行からスタートしたのですが、職人の世界は厳しかった。今でいうブラック企業みたいな働き方でしたから(笑)。
ただ出世したい、どうしても社長になりたいという思いがありましたし、両親にもそう約束していましたので、必死に働いて2年で本社に上がりました。
残念ながら出世していく途中で2人とも亡くなってしまったんですけどね。その時はショックで落ち込みましたが、結婚もして子供が生まれた時期でもあって、「親のため」ではなく「子供のため」にまた頑張ろうと決めました。
一旗上げるために東京に来たというハングリー精神があったので、乗り越えられました。
ゴルフで広がる人脈は特別
ゴルフは年齢に関係なくいろいろな方と知り合えるのが魅力です。やっていくと親しくなるし、コンペに参加すると一緒に回っていなくても仲良くなったりするし、人脈作りにゴルフはとてもいいと思います。
なので、社内でゴルフ人口を増やしているんですよ。別に採用基準にしているわけではないんですが、なぜか体育会系が多い会社なんです。
社員のみんながゴルフをやっていたら、コンペに誘われた時に関連している人に「行ってきて」って行かせられるじゃないですか。プレー代は経費で良いから、そこで人脈を広めていけると良いですよね。
――おお〜素晴らしい!
例えば今度、うちの経理部長を連れて銀行さんのコンペに行くんですよ。この経理部長って言うのがまたすごくて、全身キャロウェイなんです。クラブもウェアもシューズも全部。僕がコンペの景品でいただいたウェッジをあげたら、それをきっかけに全部キャロウェイにしちゃったんですよ(笑)。
――それは面白いですね。迷いがなくて羨ましいかも。
かくいう僕もウェッジから入ってクラブは全部、ドライバーからパターまでフォーティーンなんですよ。最初にいただいたのがフォーティーンのマッスルバックで、今はポケットキャビティにして、シャフトもモーダスの105Xにしたらすごく良いんですよ!
2番アイアンも入れています。なんかフォーティーンの羽のマークが好きで(笑)。
食でゴルフをもっと楽しく
――さて、最後に。ゴルフが斜陽産業と言われて久しいですが、盛り上げる秘策があれば教えていただけますか。
ウェアの縛りが多いですよね。名門になればなるほど、着替えさせられたりとか……そういうのが緩和していったら良いな、と思います。
あとは日本のゴルフって、ほぼ必ず昼食を挟むじゃないですか。その食事をうちが入ってもうちょっと充実させたいなと思っています。
例えば握りたてのお寿司を食べられるゴルフ場があったら、楽しそうじゃないですか。終わった後も運転で飲めない人が多いから、たとえば押し寿司のお土産を用意したりとかね。
最近のゴルフ場はもうかなり食事が美味しくなっていますけどね。横浜の付近のゴルフ場は中華が充実していますし、土地柄を生かした食事を提供するのも面白いと思います。
食でゴルフをもっと楽しくできたら良いなと思いますね。
編集後記
近藤社長の楽しそうにゴルフの話をされる様子を見ていたら、私もゴルフに行きたくなりました。
その前にお寿司が食べたくなって、有楽町の本社をインタビューでお邪魔した後に早速「魚がし日本一」新橋店に行ってきました。
『捕れたて・下ろしたて・煮たて・揚げたて・焼きたて・炊きたて・握りたて』の“七たて”を大事にされているという近藤社長自慢のお店。
あぁおいしい。日本人に生まれてよかったなぁと思いました(小並感)。
プロフィール
※株式会社にっぱんは臼井麗香プロ(写真左)を応援しています!
【ゴルフ歴】15年
【ベストスコア】77
【クラブセッティング】
1W:フォーティーンDT112
3W:フォーティーンSF816
2U:フォーティーンHI877
3U:フォーティーンHI660
アイアン(4〜PW):フォーティーンFH900
ウェッジ(52度、58度):フォーティーンFHforgedV1
PT:フォーティーンFK-1
【愛用ブランド】フォーティーン
【ボール】タイトリスト プロV1X イエロー
近藤 洋一 - Yoichi Kondo -
1973年生まれ、宮崎県出身。漁師を営む両親のもとに育ち、高校卒業後に東京水産大学(現・東京海洋大学)へ進学するために上京。4年間の大学生活に加え、専攻科で1年間の過程で世界を船でまわり、新卒で株式会社 にっぱんに就職。2年間で6店舗の現場で経験を積み、本社の経営企画室へ。いくつかの部署を経て、43才で社長に就任。
https://www.gourmetcaree.jp/contents/leader/371.html