ゴルフコース・練習場
Nick Jagger
ダフリ注意!洋芝ではアイアンショットが難しくなるのはなぜ?
日本国内のゴルフコースのフェアウェイは、ほとんど和芝(多くが高麗芝)ですよね。
その理由は、高温多湿な日本のコースに適しているからです。
いっぽう近年は異常気象で、大雨も降ることが多くなってきた北海道ですが、寒冷地であり、湿度も少ないということで洋芝のコースがほとんどです。
また、本州でも富士山周辺など比較的涼しい地域は、洋芝のコースが中心です。
そういった地域や海外でプレーしたことのあるゴルファーなら経験があるでしょうが、洋芝でアイアンショットを打つと、まるでプロのようなターフが取れますよね。
北海道以外でも洋芝のコースが増えている
最近は、芝も改良され、高温多湿の本州でもフェアウェイを洋芝にするコースが増えています。
冬でも枯れない洋芝は、1年を通して緑色をしていますから見栄えがいいですよね。
また、アイアンショットをダウンブローに打ち込むと、それこそ草鞋(わらじ)のようなターフが取れるため、プロゴルファーになったようだと、アマチュアゴルファーにも人気があります。
和芝はまるで人工芝のマットのよう
しかし、草鞋のようなターフが取れるのは、かなりの上級者です。
アベレージゴルファーの多くは、洋芝からのショットに苦戦するはずです。
理由は洋芝と和芝の性質の違いにあります。
和芝は横に広がるように成長するため、フェアウェイの芝が薄くなります。
しかし、葉が太くて硬いため、刈り込むとボールが人工芝のマットの上に乗っているように浮くのです。
ターフは薄く長く取る
一方、元々寒冷地に合っている洋芝は縦に成長します。
そして、葉が細く柔らかいので、フェアウェイでもボールが自重で沈むのです。
どちらが打ちやすいかは言うまでもありません。
洋芝に沈んだボールを和芝にあるボールのつもりで打つと、ダフりやすいのです。
洋芝では、クラブヘッドを上から入れつつ、芝にヘッドが潜ってしまわないように、ターフを薄く長く取らなければならないのです。
その結果が草鞋のようなターフであって、洋芝でなら誰もがそのようなターフが取れるわけではないのです。
洋芝のコースでは、アイアンショットの真の実力が試されます。
挑戦する機会が訪れたら、ぜひともこのことを念頭において、きれいな草鞋ターフを目指しましょう。