ゴルフコース・練習場
PAR RUSH 01
“隠れ名門コース”を紹介するシリーズ第18回「紫カントリークラブ・すみれコース」
今回は、千葉県野田市にある「紫CC・すみれコース」をご紹介します。
このコースは隠れ名門コースではなく、立派な名門コースです。近くには、千葉CC梅郷コースもあり、林間のとても難しいコースの一つです。
目次
伝統と風格の中でゴルフコースはこうあるべき! ということを感じさせます。
紫CC・すみれの誕生は昭和36年(1961年)で、最初の設計者は小林英年でした。
ほぼ隣に位置する紫CC・あやめコースも同年に開場しています。
昭和38年にはゴルフ日本シリーズの第1回大会が開催され、昭和47年には日本プロゴルフ選手権が開催されました。
平成23年に開場50周年を機にコース改造が行われており、平成32年(2020年)の第85回日本オープンの開催が予定されています。
重厚なクラブハウスとそこからコースの見え方などの景観にもこだわった造り!
コースは18ホールということもあり、クラブハウスの受付フロントは2〜3人程度がやっとという大きさです。
ロッカーは階段を上がった2階にありますが、受付を済ますと目の前に練習グリーンが見えます。
クラブハウスは横長の建物で非常にコンパクトな造りになっており、フロントの前で2階のロッカーとレストランに上がる階段があり、迷うことはありません。
レストランからはホールが見渡せ、名門の造りになっています。
ドライビングレンジやアプローチの練習場にも格式が感じられる!
ドライビングレンジはドライバーをしっかり打てる距離があり、ゴムティーも数種類備えつけられており、万全な練習ができます!
アプローチ練習場は?
バンカーなどを備えたターゲットグリーンというアプローチ練習場があり、30〜50ヤードのアプローチが可能です。
さらにグリーン回りのアプローチ専用の練習場も別にあり、アプローチ練習場は充実しています。
コース概要とその戦略
このコースの特徴は、18ホールの各ホールに名前がつけられていることです。
例えば、OUTの1番ミドルホール(パー4)には「笑うライオン」、INの10番ミドルには「虎の尾」という具合です。
ほとんど平坦な土地に微妙なアンジュレーションがあるホールもあります。
また、フェアウェイの途中にある大きな木がコース攻略を難しくしています。
距離はそれほど長くなく、レギュラーティーの全長はAグリーンで6,293ヤード、Bグリーンで6,045ヤードでどちらかと言うと短い方でしょう。
しかし、短いからといって決して簡単な訳ではなく、特にグリーンのアンジュレーションがとても厳しいため、アプローチにもプレッシャーがかかり難しさが倍増します!
また、微妙なドッグレッグも多く、ラフは厳しく一筋縄ではいきませんので、フェアウェイキープが絶対条件になると思います。
すべてキャディ付きのプレーになりますので、アドバイスをよく聞いてプレーしたいものです。
今回はBグリーンでプレーしました。
OUTコースの攻略法!
スタートホールは、ストレートなミドルで距離的にもそれほどプレッシャーがかかるホールではありませんが、グリーン手前の大きなバンカーは要注意です。
ハンディキャップ(HD)1の4番ロング(パー5)はほぼストレートなホールですが、右側がずっとOBなので注意が必要で、グリーン手前の3つのバンカーに気をつけながらのプレーになります。
問題はグリーンで、Bグリーンはやや縦長の3段になっており、決して安心できません。
OUTコースその他…
次にHD3の2番ミドルホールですが、距離はあまりないものの260ヤード付近に池があり、また木も点在しているため狙いが狭められます!
さらにクラブ選択が重要で、乗ってもグリーンのアンジュレーションが強いため要注意です。
8番のショートホールはHD5です。
距離は150ヤード程度ですが、縦長のグリーンで受けが強いので手前からの攻めが大事になります。
INコースの攻略法!
10番は距離が長くA、Bグリーンが途中から木立でセパレートされたミドルホールです。
グリーンも微妙なアンジュレーションに注意です。
INでは、HD2の14番ミドルホールが大変難しいホールになります。
距離が400ヤードを越え、左はOBが続き、さらに160ヤード付近から右にドッグレッグしたホールです。
一本木のコーナーからもグリーンまで250ヤードの距離の緩い打ち上げで、ここは無理せずに3打目勝負を狙うべきでしょう!
INコースその他ホール…
その他、HD4の12番ロングはほぼストレートですが、左のOBが浅く特にAグリーンは3打目が池越えになるホールで、グリーンはA・Bともにアンジュレーションが複雑です。
また、17番ミドルはティーグランドから180ヤード程にあるクロスバンカーに注意するとともに、Bグリーン手前のグラスバンカーと縦長の2段グリーンに注意が必要です。
プレーを終わって、改めて紫・すみれを堪能!
今回は、生憎の雨の中でのラウンドでしたが、紫・すみれの難しさを実感したラウンドでした。
さすが、日本オープンのコースに選ばれるコースだと思いました。
次回、ラウンドする時は無理せずにきっちり刻むところは刻む心がけをしたいと思います。
ぜひ、体験してもらいたい素晴らしいコースでした!