ゴルフコース・練習場
PAR RUSH 01
ホームコースが大幅なコース改造に着手!〜50年を経て古き良き時代の名残がなくなる!
私のホームコースは、千葉県市原市にある八幡カントリークラブです。名匠・井上誠一の師匠である藤田欽哉が設計した、開場から50年を超える古いコースです!
この八幡CCが2020年1月から、大規模なコース改造に入ることになりました。
なぜ今、コース改造に踏み切ることになったのか? 今回は、この要因とコース改造の内容をご紹介します。
目次
コース開場は1968年で、昨年開場50周年を迎えました!
コース開場は1968年(昭和44年)です。一昨年の11月に開場50周年の記念行事をしました。
コースは千葉県市原市にあり、東・中・西の27ホールを有するゴルフ場で、大半が自社用地で、丘陵地に広がる土地にコースが配置されています。
コース設計は、名匠・井上誠一の師匠と言われる藤田欽哉で、八幡CCの他に、千葉カントリークラブ 野田コースや、新潟県の名門・紫雲ゴルフ倶楽部などを設計しています。
コースは、自然の起伏を利用した、すべてのホールで顔が違う、飽きないコースです!
元々牧草地として買収した土地をゴルフ場にしたもので、斜面など牧草地なら良い牧場になったのではないか、と思わせるところが多々あります。
藤田欽哉は、この土地の地形をほぼそのままに、大幅に地形を崩すことなく、ゴルフ場として設計しました。
そのために、ほぼ自然の地形を生かしており、各ホールはどれ一つとして、同じような顔のホールがありません。各ホールの顔がすべて違います!
打ち上げ、打ち下ろし、右ドッグレッグ、左ドッグレッグと、その顔は多彩です。
距離は短いが、グリーンがベントと高麗の2グリーンで極端に小さい!
八幡CCの特徴として、距離が短いこと、ラフの幅が狭く左右の林が密集していること、ベントグリーンと高麗グリーンの2グリーン制で、そのグリーンが極端に小さなことが挙げられます。
グリーンの大きさは、普通のコースのワングリーンの約4分の1程度、2グリーンコースのグリーンの約半分程度です。
また、コースの距離は短く、東・中・西の各9ホールは、いずれも2800~3000ヤード程度で、さらにティーによる差はほとんどありません。
そのために、ティーショットでドライバーを使わないホールも多くあります。しかし、距離が短いことから、グリーンを小さくして、パーオンを難しくしているのです。
さらに、グリーンの手前が落ちているホールが多く、ショットの縦距離の狂いが、罰となる設計になっています。
また、グリーンの小ささに加えて、そのグリーンの傾斜がきつく、手前を避けて奥に逃げることを許さない、厳しいコースの造りとなっています。
従って、このコースを攻略するには、多彩なアプローチの技とパットの出来がスコアを左右しますので、シングルハンデの方でも平気で90を叩くことがあります!
加えて、自然の起伏をそのまま利用したコース設定になっていることから、ライが複雑に絡み合い、平らなライでのショットはほとんど打てません。
これらの複合要因により、距離が短いと舐めてかかると、しっぺ返しに合う難しいコースに仕上がっています。
27ホールの距離を若干延ばして18ホールのコースに改造!
現在の一般的なゴルフコースは、距離もありワングリーンのコースが一般的になっています。また、高麗グリーンはとても珍しく、高麗グリーンをプレーすることはほとんどないでしょう。
そして、このベントグリーンと高麗グリーン2種類のグリーンを27ホールで維持することは、その手間と費用を考えると、ゴルフ場にとってはとても重い負担になっていたようです。
最近のように、異常気象が続く時代では、違う種類のグリーンを維持することは、厳しくなったということです。
このために、2グリーン制から500m2程度のワングリーンに変えるというのが、今回の改造の目玉です!
そして、27ホールを18ホールに改造して、距離を少し伸ばす計画です。レギュラーティー5781ヤード、バックティー6111ヤード、チャンピオンティー6375ヤードになります。当然、攻め方も変わってくることでしょう!
2年間の改造で、開業は2021年12月の予定!
1月6日から、西コースがクローズになり、すでに西コースの各ホールには、大型重機が入って、コース改造工事が始まっています。
今年は、東・中の18ホールを使って営業しています。今年の11月までに第1期工事が終わり、新西コースの6ホールが完成する予定です。
そして、2021年には第2期工事として、現在の東・中18ホールを閉鎖して、コース改造に入ります。2021年は、新西コースの9ホールのみの営業ということで、通常のプレーはできないでしょう!
一年間は、ジプシーでプレーしていくことになります。
第2期改造工事が終わる2021年12月に、18ホールのゴルフ場として生まれ変わることになっています。
現在の八幡CCの姿が変わってしまうことについては、メンバーの中では賛否両論があります。
50年間、ほとんどコースが変わることなくプレーをして来て、グリーンの小ささや、グリーン周りの難しさが八幡CCの特長と考えているメンバーがたくさんいます。
予約が取り難くなり、年会費やプレー料金のアップが心配です!
八幡CCの実動会員は、27ホールのゴルフ場としては少なく、18ホールにしても適正な会員数かもしれません。しかし、予約は確実に取り難い状況になるでしょう。すでに、週末のプレーは混み始めています!
また、詳細は発表されていませんが、追加預託の話や割安な年会費の取り扱いなどの話題について、メンバーの中では様々な憶測が飛び交っています。これはとても不安なことです。
古参のメンバーの中には、追加預託や年会費アップの話が出たら、退会すると公言している方も出ています。
300ヤードのドライビングレンジ、3ホールのジュニア育成ホールなども魅力的なコースに変貌!
八幡CCの練習場は、80ヤード程度の鳥かごでした。お世辞にも良い練習場とは言えませんでした。
今回の改造で、一つのホールが300ヤードのドラビングレンジに変わります。また、アプローチの練習場も完備します。さらに、中コースの3ホールをそのまま残して、ジュニア育成用のショートコースにするという案もあるようです。
いずれにしても、27ホールの用地があるのですから、ゆったりとレイアウトして、練習設備も充実する期待があります!
アットホームなゴルフ場の雰囲気は失ってほしくない!
八幡CCは、メンバーファーストのコースです。高齢の従業員がたくさんいて、車寄せやスタート、到着の際のサービスは本当に心温かいものがあります。従業員もメンハーに対して温かく迎えてくれて、フロントから食堂まですべてのゴルフ場関係者が、メンバーを大事にしてくれます。
今回の大規模なコース改造で、このようなアットホームな雰囲気が失われ、金儲けを全面に押し出す運営が行われるならば、メンバーは離れていくでしょう。
私もメンバーの一人として、八幡CCの伝統を守ってほしいと心から願っています。
2021年12月に、素晴らしいコースとして生まれ変わることに期待し、古き良き八幡CCの伝統が残ることも、期待したいと思います。